【プロマネの生きる道】はじめてのPM - - 華々しいデビュー戦の先に
初めてプロジェクトマネージャー(PM)を任されたとき、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?
「ついにこの日が来たか!」と武者震いする人、あるいは「私に務まるだろうか・・」と不安に押しつぶされそうになる人もいるかもしれません。
まるで、初めて大舞台に立つ新米監督のようです。
映画の撮影現場を想像してみてください。
監督がいないと、俳優もスタッフもバラバラに動いてしまい、作品は完成しません。
監督は、全体のビジョンを描き、撮影スケジュールを管理し、キャストやスタッフのモチベーションを保ち、トラブルを解決していくのです。
PMの仕事も、これとよく似ています。
PMは、プロジェクトという名の「作品」を成功させるために、あらゆる側面からチームを導く「監督」なのです。
1.プロジェクトマネージャーの役割とは?
「プロジェクトマネージャーって、結局何をする人?」
そう聞かれて、あなたは即答できるでしょうか。
ある人は「進捗管理をする人」、またある人は「顧客と交渉する人」と答えるかもしれません。
どれも間違いではありませんが、PMの仕事はもっと多岐にわたります。
PMの役割は、大きく分けて以下の3つに集約されます。
(1)「舵取り役」
プロジェクトのゴールを明確にして、計画を立て、チーム全体をそのゴールへと導いていきます。
(2)「調整役」
開発チーム、営業、顧客、そして経営層など、利害関係者の間に立って、意見の食い違いを解消し、スムーズな進行を促します。
(3)「問題解決役」
予期せぬトラブル(メンバーの体調不良、技術的な課題、予算超過など)が発生した際に、冷静に対処し、プロジェクトを軌道修正します。
これらの役割を担うには、技術的な知識はもちろんのこと、コミュニケーション能力、リーダーシップ、そして何より「このプロジェクトを絶対に成功させる」という強い意志が求められるのです。
2.始めてのPM、何から手をつければいい?
初めてPMを任されたとき、「何から手をつけたらいいのかわからない」と途方に暮れるかもしれません。
PMとしてやるべき事は数多くあるのですが、
・まずは「敵」そして「味方」を知ること。
・優先順位をつけて実施すること。
・すべてを自分ひとりで抱え込まないこと。
「プロジェクトの成功は、技術力だけで決まるのではない」のです。
プロジェクトが炎上する原因としてよくあるのが「仕様の認識にズレが生じて、手戻りが発生する」こと。
「戦(いくさ)」は、戦いの前に決まっている。
これは、古代中国の兵法書『孫子』の言葉です。
プロジェクトも同じです。成功は、いかに周到に準備したかで決まるのです。
具体的には、以下の3つのステップを踏むとよいでしょう。
(1)プロジェクトの「地図」を描く
プロジェクトの目的、ゴール、スケジュール、予算、体制などを明確にして、ドキュメントにまとめます。これはプロジェクト計画書と呼ばれ、羅針盤の役割を果たします。
※はじめから完璧なものを目指す必要はありません。
必要最小限の事は抑えた上で、分かること、出来ることからはじめて、適宜見直していくとよいでしょう。
(2)チームの「信頼」を築く
メンバー一人ひとりの強みや得意なことを理解して、適切な役割を割り振ります。そして、彼らが安心して意見を言えるような環境を作りましょう。
※自らの言動を通して信頼を築いていきます。メンバーに指示を出すと同時に、必要であれば時に自らの行動で示すことも大切です。
(3)「リスク」を洗い出す
何がプロジェクトを阻むのかを事前に予測し、対策を講じます。これは、嵐の海を航海する船が、嵐の到来を予測して準備するようなものです。
※常にアンテナを張っていること。プロジェクトの状況は日々変化します。予兆を感知して早めに対策を取ることを心がけます。
3. プロジェクトマネージャーの心構え
プロジェクトは、生き物です。
予期せぬ事態は必ず起こります。
計画通りに進むことの方が珍しいかもしれません。
そんな時、PMにはどのような心構えが必要でしょうか。
(1)完璧主義を捨てる
「計画通りに進めないといけない」という固定観念は、PMを苦しめます。
むしろ、「どうすればこの状況を乗り越えられるか」という柔軟な思考を持つことが大切です。
重要なのは「計画通りに進めること」ではなく、「プロジェクトの目的を達成すること」なのですから。
(2)一人で抱え込まない
PMはチームを率いる立場ですが、決してスーパーマンではありません。
困ったときには、チームメンバーや上司に助けを求めましょう。
優れたPMは、助けを求めることの重要性を知っています。
おわりに:旅は続く
初めてのPMは、特に多くの苦労や挫折を経験するかもしれません。
しかし、その経験は、あなたを大きく成長させてくれることでしょう。
プロジェクトを無事に終えたとき、あなたはきっと、達成感と自信とに満ちた自分に出会えるはずです。そして、その成功体験こそが、次の挑戦へとあなたを駆り立てる原動力になります。
また、仮に失敗に終わったとしても、その経験は決して無駄ではありません。その失敗体験があなたをより強くしてくれるはずです。
PMという仕事は、まるで終わりのない旅のようです。
新しいプロジェクトのたびに、新たな仲間と出会い、新たな景色を目にすることになります。
この旅路を、ぜひ楽しんでください。
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