オペラ好きがはじめてバレエを観たら《ジゼル》 英国ロイヤル・バレエ団
はじめてのバレエ鑑賞
英国ロイヤル・バレエ団は世界最高峰のバレエ団で、今回の来日は3年ぶりだそうです。
私はもともとオペラが好きなのですが、いつかはバレエも見てみたいな…という気持ちがずっとありました。
とはいえバレエ団のこともバレエ作品のことも全然わからず、どんなものから観たら良いのか悩んでいました。
オペラを見に行った際に今回の公演のことを偶然知り、バレエ好きの知人たちに相談してみたところ、それは絶対に見た方がいい!!とかなり強めにあと押ししてくれたので、思い切ってチケット購入してみた次第です。
人生初めてのバレエを一流のバレエ団で見られるというのは、とても贅沢なことです。せっかくなので作品のことを知っておこうと思い、少し予習をして行きました。
英国ロイヤル・バレエ団《ジゼル》
あらすじなども掲載されています。
初心者には、マイムの解説もありがたかったです。
会 場:NHKホール (渋谷)
上演時間:約2時間10分(休憩1回含む)
指 揮:マーティン・ゲオルギエフ
演 奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
音楽
Adolphe Adam(アドルフ・アダン)
1803-1856年
フランス・パリ出身の作曲家で、特にバレエ音楽とオペラ=コミック(セリフのあるフランスのオペラ)で活躍。《ジゼル》は代表作として語られることが多い。
NHKホールのこと
NHKホールは「放送のためのホール」と「コンサートホール」の両方の顔を持つ、とても珍しいホールです。現在のホールは1973年に開館しました。3,000席以上と大規模な多目的ホールです。
「紅白歌合戦」の会場として有名ですが、それだけではありません。有名バレエ団や歌劇場、オーケストラなど、世界一流の舞台芸術を数多く迎えてきた歴史があります。
そしてクラシック音楽好きには、なんといっても、NHK交響楽団(N響)の定期演奏会の本拠地です。
オペラ民による、音楽に偏りがちなバレエの感想
会場に入ってまず感じたのは、女性や若い年代の方たちが多く、オペラとは観客層がかなり違うんだなということでした。
開演してしばらくの間は、舞台の雰囲気がオペラと似ていることもあり、脳が勝手に”歌が始まるのを待ち構えている”感覚がありました。
(始まりません)
そして、音楽に引き込まれ過ぎるあまり、踊りがBGMみたいになってしまうときもあります。
(何を言ってるんだ?)
こういう人は、オーケストラピットがよく見える位置に座ってはいけません。オーケストラを伴奏として聴くことがほぼ不可能だからです。
オーケストラが伴奏…?
こういう人も、目と耳でバランスよく意識を集中する訓練が必要です。
第二幕に入ると、ストーリーの展開が少し落ち着き、踊りにも集中できるようになりました。
結末には少し驚きもありましたが、ジゼルの愛の深さは測り知れません…
アダンは時代的にロマン派の作曲家ですが、この《ジゼル》には古典的な旋律の明快さや軽やかさも感じます。そして、ここぞという場面を輝かせる迫力もありました。
一番印象に残ったのは、ジゼルが絶望に陥るシーンで、あえてその心境と距離を置くような音楽が流れるところです。その奇妙な乖離によってジゼルの狂気がいっそう浮き彫りにされ、背筋が寒くなります。
そしてジゼルが命を落とす場面は、音楽と相まって、本当に息をのみました。
初心者として感じたバレエの魅力
音楽のことばかり話してしまいましたが、念願のバレエをこのようなすばらしい公演で観ることができて、とても幸せな時間でした。
オペラも物語ですが、バレエではさらにお伽話的な世界観の魅力が強まるというか…、とても幻想的で美しくて、特に第二幕ではまるで本物の精霊を見たような気持ちです。
言葉なしに、踊りと身振り、音楽でここまで物語を表現できるということがほんとうに不思議です。今回の《ジゼル》は、このような特徴がより生きる作品なのかなと感じました。
ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)
いつかロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスにも行ってみたいです。
The Royal BalletとThe Royal Operaが本拠地としています。
次に観たい作品は…
『ロメオとジュリエット』です!
プロコフィエフなので…。
ところで、
プロコ派とチャイコ派があるって本当ですか?

Two Dancers c. 1905
ALBERTINA(Vienna)
