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【拡散】推しのためSNSで戦った時に起こること【怒り】


【2025/9/15】「マシュマロ主さんに届いたよ!」を追記

怒れるファンダム

世界中にファン(ARMY)を擁するバンタン(BTS)。
この広いファンダムでは、日々様々な戦いが発生しています。
沼落ち初期に私が抱いていた感想はこうでしたが、おそらく今沼落ちし直しても同じことを感じると思います。

どうしてファンが戦争してるの?
私はバンタン沼で初めてK-POPを知り、K-POPファンダムに属するという経験をしました。
初期によく思ったのが、「何て怒りっぽい界隈だ」でした。よくわからないながらも、何かと戦っている人が多い、という印象を受けたからです。

「【FAN WAR】ARMYはバンタンだけが食べるパイ【K‐POP】」より

よくわからない時は観察する、というスタンスでしばらく過ごしていたのですが、そろそろ古人の教え「半年ROMれ」の3倍は見守ったので、最近は発言してみる機会も出て来ました。

Xでつぶやいたらマシュマロをもらったよ

基本的にそういった言及は、荒れにくく文字数制限もないnoteでしているのですが、先日は珍しくXでしてみました。たまたま見かけた案件が危うかったので……(/ω\)

SNSで会社に突撃するのは、拡散するのと同じ。 好奇心に駆られて探し知らなくていいことを知る人を生み、相手にインプレッションを与える。 愛は無条件の正義じゃない。
守りたい気持ちが、敵と同じダメージを推しに与えてしまうこともある。
通報窓口じゃダメなのかなあ。戦ってる実感がないから?

ある日のXポストより

そしたら、マシュマロをいただきました。

いただいたマシュマロ

こんにちは、マシュマロありがとうございます!
対会社の場合はそうかもしれないが、対ソロの場合は抗議が必要な場合もあるのではないか、対抗していることを見せることにも意味がある、というご意見として受け止めました(違ったらすみません)。
確かに、片方だけが「マナーが悪い」と見られてしまうのは、歯がゆいですよね。
実際に、過去そういう悔しさを体験してこられたのではないかと思いました。

お返事を書いてみたのですが、めちゃめちゃ長くなる気配がしました。
マシュマロの文字数制限を越えたので、回答するとしたら記事になります。しかもまたセンシティブな内容なので、正直ちょっと悩んでいます(*ノωノ)
とりあえず、一言で回答するとしたら、私の意見としては対象に関係なく「SNSでの突撃=拡散」だと思います、になります。

私の回答

マシュマロ主さんは、「だから私はこう思います」とも「音色さんはそこんとこどうなんですか」とも書かれていないのですが、これはわりと気になる案件でした。大分感覚が違いそうな予感がしたからです。

私はARMYでもありますが、それよりずっと長い間ウォッチャーとして生きてきました(現在進行形)。全く自慢にならない経歴でお恥ずかしい(*ノωノ)
なので、ファンダムに長くいる人とは別の視点から、こういった件を見ているかもしれません。

今回は、ファンダムがSNSで戦った場合どういう影響を生むか、について、私から見えるものを説明してみたいと思います。
一番よく突撃を見かけるのがX(旧Twitter)なので、それを例にしますね。何かのご参考になれば幸いです。

これは自分から見た世界なので、違うスタンスの方を否定したり非難したりしているわけではないという点だけ、よろしくお願いいたします。

本題はここから

私は、対会社でも対ソロでも、SNSで戦うこと自体を有効だと思いません。

端的に言うと、X(旧Twitter)の仕組み上、正面から反応すると相手のインプレッションを増やして話題性を与え、推しへのマイナス情報を拡散することになってしまうからです。
その部分をもう少し詳しく、説明してみますね。

Xの仕様から見る「拡散」

私が見てきた中では、Xでの戦いは以下のパターンになると思います。

  • 「会社は〇〇せよ」などの要求系ハッシュタグを連打する

  • 「この人をブロックして」などの呼びかけをする

この混合型もあります。いずれもSNSでポストを共有することにより目的を達成するタイプなので、「拡散」がセットになります。

Xにおける「話題性」の考え方

ポストが拡散されるとどうなるかというと、以下のことが起きます。

  1. 良い評判でも悪評でも、表示されれば「話題性」が上がる

  2. AIによるまとめ記事やトレンドにより、更に拡散される

  3. 第三者が「何か揉めてる」と首を突っ込み、更に拡散される

①については、内容がどうあれポストの表示回数が増えれば、Xのアルゴリズムが「お、これは話題になるぞ」と判断し、もっと多くの人のTLやお勧めに表示されやすくなります。
これにより、フォロワー(ファンダム)外の人にも届きやすくなります。バズはバズを生むんですね。

インプレッション=表示回数

②の場合、トレンド画面に表示される「ニュース」がXのAI(Grok)によって自動生成されるようになったため、より話題が拡散されやすくなりました。
これは「話題量」を元に生成されるため、批判も擁護も関係なく材料にされます。

自分たちのポストで要約ニュースが作成される

こうなると、当然ファンダム以外の「観客」も集まってきます。
悪質なポストを消したい、というのが出発点であったとしても、かえってそれを広めてしまう結果になるんですね。

「戦って勝つ」方法はあるのか

SNSにおいて、インプレッションは通貨です。
Xの「広告収益分配プログラム」は、それが多いほど収益が増えますので、「炎上でも目立てば稼げる」という考え方があります。

つまり、戦って勝つことはSNS上では成立せず、逆に戦いが発生した時点で「状況を拡散する=相手の発言に価値を与える」結果になってしまうんです。AIの発達により、その反応速度は上がっています。
拡散したくない場合は、黙殺(反応せず通報とブロック)するのが、最も相手にメリットを与えません。

ブロック仕様の変更や免責事項を見るに、イーロン・マスクの思想は基本「喧嘩は大きい方が人を呼ぶ」だと思われ、Xの民度低下が懸念されます。
自治に期待されていると言えば言えますが( ;∀;)

「ARMY目線:Xの利用規約変更【2024/11/15~】」より

ウォッチャー視点から見る「拡散」

これは戦いの中にいる人からは見えにくい部分だと思うのですが、ポストが拡散される周囲にはたくさんの人が介在します。

一人一人の反応が、話を広める

以前も書いたことがあるのですが、普段戦う人のいないTLにいたとしても、揉めごとが起きるとすぐわかります。

皆が反応するからです。
反応している人のアカウント名やアイコンで誰の話かは推察できますし、そのメンバーの名前を入れてサジェストやトレンドや#ハッシュタグの候補を見れば、2手くらいで状況がわかります。

サジェスト=「もしかしてこれもお探しですか?」候補

先日も、メンバーに失礼な発言をした人がいるという話が流れてきましたが、言われたという文言を検索窓に入れたら、もうサジェストにメンバー名が出ました。
サジェストを汚す気はないので検索ボタンは押しませんが、まあもう出てる時点で、皆が気になって調べたんだなというのはわかります。

ポストへの「返信・引用・リポスト」だけが拡散に繋がるわけではなく、「関連語の検索」「トレンドのクリック」といった行為も、Xに情報を送りますので、「反応した=話題性あり」と判断されてアルゴリズムが反応し、拡散に繋がり、炎上好きな人を呼ぶ……というのは盲点かもしれません。

インターネットにいるのはファンダムだけではない

マシュマロ主さんが書いてくださった、「言われっぱなしを放置するマイナス」への懸念はよくわかります。

これは責めるつもりでは全くなく、ただそういう見方もあると受け止めていただけると嬉しいのですが……

例えば、悪口を言うアンチポストと、それに対して戦うプロテクトポストがあったとして、両方を見た人は意識を改善してくれるでしょうか。
悪意を持つ人だけでなく、「あそこのファンダムいつも喧嘩してるよね」って受け取る喧嘩両成敗派の人はどこにでもいて、そういう人はプロテクトポストを見ても「ああ、誤解だったんだ」とはならないのではないでしょうか。

そもそも、気になるターゲット層が両方を見ている可能性が低いように感じます。
インターネットはファンダムとアンチだけの閉じられた世界ではなく、TLの流れは非常に速いので、相手が見てほしい情報を受け取り、かつ自分たちの望むように読み取ってくれる保証はありません。

実際にプロテクトポストが意図した通り伝わるのは、同じ思いを抱く仲間に対してだけなのです。
個人的には、会社にも伝わりづらいと思っています……。

これは特定の人を指してるわけじゃなくて、ただの例として読んで欲しいのですが(全力の予防線)、会社に意見を伝えたい時、Xでハッシュタグ添えて意見を訴えてるケースを時々見かけますよね。
あれ、「メンバーを大事にしてください」って書いても伝わらないだろうな……って思いながら見てます。だって、「大事にする」が具体的に何を意味してるのかわかってるのは、物語を共有している人だけだから。

「【知識の呪い】新規と古参、そして出戻り【AIもいるよ】」より

戦いは、それがどういう性質のものであっても、戦いが好きな野次馬を呼び、きつい口調が好きでないファンを遠ざけ、内部での分断を生みます。
それだけは人の性なので、AIが発達しようがアルゴリズムが変わろうが、Xであってもなくても、変わらないだろうなと、私は思っています。

プロテクトポストの落とし穴

プロテクトポストを送る側が気づきにくい点を1つ指摘するとしたら、アンチポストより情報が多いケースがある、という点です。

プロテクトポストというのは、大体「アンチの情報・アンチが何をしたか・#会社は対処すべき」がセットだと思います。
この場合背景情報と訴えが入っているため、アンチの元発言よりわかりやすく問題を拡散できてしまう可能性があります。例えばメンバーの個人情報を拡散する人がいたなら、それを訴える過程で推しの個人情報まで撒いてしまう危険性があるのです。

Xのポストは色んな人が読みます。
推しに対して大した思い入れのないウォッチャーがそこから何を読み取るかというと「私たちは推しのプライバシーを守っています」ではなく、「ここに推しの個人情報があり、会社が保護していません」なんですね。いい餌なんです。

ぼかしていても画像があれば探せますし、IDがわかれば発言も追えます。やり方さえ知っていれば、多くの人が思っているより、ずっと簡単に物事は特定されます。
性質が悪い人なら、もちろん手に入れた推しの個人情報を持って帰って、SNSで拡散しますね。ネタになることは、もうわかってるからです。
そうなれば、彼らはインプレッションを得ます。注目を得て自尊心を満足させ、収益を得ます。通報で潰しても、捨て垢なら関係ありません。

推しを守るつもりで、アンチより効率よく情報を拡散する結果にならないよう、私たちは本当に気をつける必要があると思います。

じゃあどうやってアンチと戦ったらいいの?

そういう存在を本当に潰したいなら、法的対応が必要です。それができるのは推し自身と会社なので、そっちへ通報した方が早いです。
会社は動いていない、と怒ってはいけません。あなたはHYBEの法務チームの活動を全て知っているわけではありませんし(もちろん全て公開もされません)、悲観や皮肉は物事を改善する助けにはならないのです。

HYBEやADORなどの芸能事務所の場合、アーティストの法的代理人として刑事手続に関与する契約的・業務的根拠を持っていると判断されます。
そのため、第三者とは異なり、名誉棄損を巡る告発に関しても、当事者に準じる資格を持っていると思われます。
だから、アーティストの代わりに権益侵害の情報を集めて告発することが可能なのです。

「【K-POP】何故ファンが「悪質な書き込み」を告発できるのか?」より

自分たちの力でできることも、もちろんあります!
まずは先ほども書いた通り、最低限のアクセスでアンチを通報・ブロックし、話題にしないことです。インプレッションを与えるのは、餌を与えるのと同じで、相手を育ててしまいます。

そしてプラスの内容で推しの情報を拡散し、サジェストやトレンドを埋めましょう。アンチと戦う時は不利に働くXのアルゴリズムを、逆に利用するのです。
日々の推しへの投票についてくる推しの名前のハッシュタグだけでトレンド入りできるぐらい、ARMYはたくさんいます。その影響力をどう使うかで、私たちは推しを更に高く押し上げることができるでしょう。

何故この文化ができたのか

何故私たちはSNSで戦うのでしょうか。

この点に関しては、まだまだ勉強中です。
ただ個人的には、掲示板文化の発達した韓国ネチズンが生んだ突撃文化が、K-POPファンダムにも継承され、世界に学習された結果ではないかと考えています。
自分はバンタンにハマったのをきっかけにこの界隈へ来たので、他のK-POPファンダムに入ったことがなく、外側から眺めての意見にはなるのですが。

韓国の場合は「韓国消費者院」が中心となってオンライン受付を充実させているようですが、スピード重視の文化から、SNSなどを通じて会社と消費者が直接的なコミュニケーションを取る例も多いようです。てことは1511件は氷山の一角である可能性が高いですね。

「【K-POP】消費者の不満:5年間で1511件は多いか少ないか」より

ゲフィンレコードの件では、そもそもK-POP沼におけるファンとアーティスト&会社との距離の違いという部分が、炎上規模を拡大させたように感じられます。
会社に対していきなりSNSから実務指示レベルの要望することに慣れてるファンダムと、慣れてないアメリカ企業ですからね。異世界転生ですわ。

「【K-POP】会社にモノを言うファン【国際化】」より

K-POP人気を含む韓国文化の広まりは、様々なものを世界に根付きやすくさせ「K(韓国)」を「G(グローバル)」に変えているようですが、「ファンダムの行動」もそこに入っているように思います。

国の文化はその国の人に最適化されてるので、本国(韓国)では普通でも日本人には違和感のある行動というものは生まれます。
「これがK-POPなんだ」「イルアミも本国アミに続け!」と丸ごと学習してしまう前に、「私これ日本人相手でもやるだろうか」っていう視点は持っておいた方がいいと思っています。

私はよその沼歴の方がずっと長いので、いちいちビックリしたり「そうなの?」って調べたりしてますが、ここで初めての推し活を経験して学習した人がよその沼へ行ったら、わりと地雷行動をしてしまうのではないか……と思わなくもないです。これが杞憂であることを願っています( ;∀;)

怒ることは、悪じゃない

こういった現象を、「ネットリテラシー」という切り口で片づけるのは、簡単です。
でも、人の心は複雑です。

私たちは、「愛」というやわらかい感情で、推しと結びついています。
推しが非難されれば悲しく、自分まで傷つき、苦しくなります。そこで何かしたくて、感情が怒りに変わる気持ちは本当によくわかります。心の深いところに誰かが住んでいたら、そうなるのは当然だと思います。
もし今あなたが怒りを覚えているとしても、それを否定するわけではありません。

ただ、それを表に出す前に、知っておいて欲しいと思うのです。
インターネットには、ファンとアンチ以外にも色んな人がいて、彼らも私たちを見ていることを。善悪関係なく、他人の反応を食べて生きている人がいることを。愛のために起こした行動が、すべて正しい影響を与えるわけではないということを。

戦う人には、戦わない人が時にもどかしく感じられると思います。
私のように表立って戦う必要を感じていない人間が、何を見てどう考えてその結論を出しているのかが、少しでも伝われば嬉しいです。

あなたとあなたの推しの日常が楽しく、戦いではなく喜びで溢れたものになるよう、祈っています。


マシュマロ主さんに届いたよ!

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