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【BTS】Steve Aokiが語るバンタンとグローバル化の未来【1マイル4分の壁】


Zach Sang Showで見つけたSteve Aoki

私はネットでBTSバンタン関連の動画を出しているチャンネルを見つけたら、とりあえずチャンネル内をバンタンで全検索してブクマしておく習性があります。
1つあるってことは2個目もある可能性があるってことですから、見逃せませんよね!

これはHalsey (ホールジー)のインタビューとペアで見つけたやつですが、バンタンの「ARIRANG」カムバに正気を失っていたのでしばらく忘れていました。キャパが少なくてお恥ずかしいw
Steve Aoki (スティーヴ・アオキ)といえば、皆大好き『MIC Drop』のRemixや、プロデュースを手掛けた『The Truth Untold』が有名です。彼が語るバンタンなんか、何回でも聞きたいですよね( *´艸`)

元動画

この動画は結構長いです。BTSの話は38:20くらいから。

注意書き

申し訳ないですが、素人仕事なので品質保証はしかねます💦
引用する時は、この記事へのリンクを貼っていただければと思います。
※記事内のリンクは私が挿入しました。


会話和訳

Interviewer:
BTSとは最初、どうやって出会ったんですか?
スタジオで一緒にやったんですか? それとも曲を作って送り、仕上げたんですか? 制作のプロセスはどんな感じだったんでしょう。

Steve Aoki:
そうですね、『Waste It On Me』の場合は、まず彼らがボーカルを送ってくれました。それを聴いて、僕はこの曲が本当にすごいと思ったんですよ。

実はこの曲は、僕が一緒に仕事している素晴らしいソングライターたちが書いたもので、聴いた瞬間「これはBTSにぴったりだ」と思いました。
全部英語の曲だったので、「ぜひ彼らがやってくれたらいいな」って、心の中で祈りながら送ったんです。

彼らとはすでに非常に良好な関係を築いていました。
以前『The Truth Untold』を一緒にやりました。あれは「Love Yourself」で僕がプロデュースした曲なんです。
だからこれで3曲目のコラボレーションになります。

「君たちが参加してくれたら大ヒットになると思う」と言って送ったら、彼らは気に入ってくれました。「全編英語の曲を一緒にやるのはすごくクールだ」と。RMも自分のパートをやってくれました。
彼らは韓国にある自分達のスタジオで作業して、各パートの音源データを送ってくれました。

普段アーティストとスタジオで作業する時は、「もう一回テイク録ろう」「もう一回」「2週間後にまたやろう」といった具合に行ったり来たりします。
これは完璧さを目指すゲームなんですよ。できる限り最高のものにしようと努力します。リリースされたら、もう直せませんから。

でもBTSに関しては、送られてきたものから何も変えたくありませんでした。これは稀なケースで、「黄金を貰った」と感じました。
彼らのニュアンスや、彼らなりの歌い方が大好きだったんです。アメリカ人の耳に「英語っぽく」聞こえるような発音にはしたくありませんでした。

BTSの場合、僕はあの生のままのフィルターのかかっていない、純粋なフィーリングが欲しかったんです。
僕は生の……そう、その感情がわかる? それが、皆がBTSに求めている大きな魅力の一つなんです。声を聴くとわかります。彼らはとても純粋で、それが声に表れています。ソウルフルで、聴くと本当に感じることができるんです。

今の時代、人々が「感じる」曲を作りたいですよね。人々の血流に入り込み、心に入り込むような曲ができれば、あらゆる面で勝ちです。それが全ての核心ですから。音楽って本当に人に何かを与える。
上手く歌うことと、感情を伝えることは別物です。例えばMarshmello (マシュメロ)の『Happier』という曲は、ポップな曲調だけど悲しさが……

Interviewer:
ちゃんと感情が伝わってくる。

Steve Aoki:
そう! 見て、感じて、入り込むんです。時間をかけてそのプロセスを学んできたと思います。
結局のところ、20分前に話したように、音楽は本当にあなたに何かをもたらし、人生を変えるような感情を抱かせるものなんです。

Interviewer:
BTSの成功は、音楽の未来について何を物語っていると思いますか?

Steve Aoki:
BTSの成功は…そうですね、僕はそれを「4分マイル(1マイル4分の壁)」のように捉えるのが好きです。
誰も1マイルを4分で走るなんて不可能だと思っていた。でも一人の男がテクニックを見つけてそれを破ると、みんな「なんてことだ、不可能を可能にした」と驚く。誰も破れなかった壁を破った。するとどうなるか? 他の人々もそれを破り始めるんです。

音楽も同じで、これまでカルチャーにおいて支配的な言語は英語、特にアメリカのものでした。アメリカが世界の他の地域が聴くものの多くを決定づけていました。Drake (ドレイク)やPost Malone (ポスト・マローン)などね。
Drake はカナダ人ですが、カナダ人が悪いわけじゃなく、世界中が「アメリカ人は何を聴いているんだ?」と注目しているという事実です。

もしアメリカ人が、ラテンカルチャーやスペイン語のような非支配的な言語を支持し始めたら、それが主流になります。それが「4分マイル」だったんです。
『Despacito』は4分マイルでした。記録に次ぐ記録を破り、Luis Fonsi (ルイス・フォンシ)とDaddy Yankee (ダディ・ヤンキー)が壁を破った。そこにK-POPが続いたんです。

だから僕はラテン世界全体に大きな称賛を送らなければなりません。
彼らはスペイン語圏のラテン系の人々だけでなく、全ての非支配的カルチャーが主流になり、音楽の聴き方に多様性をもたらすための壁を破ってくれたんです。

英語である必要はないし、いわゆる「アメリカのもの」である必要もない。僕たちはグローバルなんです。そうでなくていいんです。
今、K-POP、そしてBTSが僕の心に響くのは、彼らがアジア人の顔をして、この音楽を代表しているからです。それは全てのアジア人の子供たちに多くの希望と夢を与えています。

僕が育った頃、世界が愛し、尊敬したアジア人の顔といえばBruce Lee (ブルース・リー)でした。黒人の子供からメキシコ人の子供、インド人の子供、アジア人の子供、白人の子供まで、誰もが「Bruce Lee は最高だ」と言っていました。
そして僕は、BTSはその「再来」だと言っています。カルチャー全体を代表する世界的な顔、アジア人の顔の再来だと。

未来はどうなるか? こういうことがもっと起きるでしょう。
多様性が単なるサブカルチャーで終わらず、アンダーグラウンドや一部の地域だけに留まることなく、インドだけで人気、ブラジルだけで人気、コロンビアだけで人気、南アフリカだけで人気、ではなく、可能性はどんどん広がっていくでしょう。
僕はそれを待っているし、もう準備はできているんです。

Interviewer:
素晴らしい言葉ですね。ワクワクします!


感想

このインタビュー、すごく興味深かったです。
Steve Aokiもアジア系なので欧米文化の英語曲がメインストリームであるアメリカの音楽界から見た時、バンタンの台頭がどれだけのインパクトを与えたのかというのが伝わって来ました。

こういう視点は、Lea Salonga (レア・サロンガ)のインタビューでも語られてたんですよね。

彼らは本当に素晴らしいんですよ。本当に才能があります。
アジア人として、彼らがビルボードのHot 100チャートで1位になったことを、私がどれほど喜んでいるか、想像できますか? 想像もつかないでしょうね。

まさに「OMG!」という感じです。
彼らはアジア人で……美しいアジアの男性たちがやり遂げたんです。
多くのアーティストがいつかキャリアで達成したいと願っていることを、彼らは成し遂げたんです。

「トニー賞女優レア・サロンガが語るBTS」より

私は普段、あまり「アジア」「欧米」を対立軸で見てなかったので、フィリピン人であるレアからの視点は新鮮でした。

真のグローバル化とは何だろうか

一口に「グローバルアイドル」「ワールドスター」と言っても、その看板を掲げる側にも見上げる側にも立ち位置というものがあります。私にとってバンタンはバンタンですが、欧米音楽界からすれば「韓国から来たK-POPアーティスト」というのは非主流です。

その構図の中でバンタンとARMYが強くドアを叩き続けて今があることは、バンタンの歴史を辿っていくと理解が深まっていきますし、「ARIRANG」リリース後の反響を見ると、ラテン・アラブ・アフリカを含む第三世界のファンがバンタンを彼らの代表のように感じ応援している一面もあるように感じられます。

Spotifyのアルバム週間チャートで1位を獲った国と地域(3/28 Ver.)
アジア(10)
 ベトナム、パキスタン、香港、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、日本、台湾、カザフスタン
ヨーロッパ(10)
 トルコ、ルーマニア、チェコ共和国、スロバキア、ベラルーシ、オーストリア、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、ウクライナ
南米(7)
 アルゼンチン、チリ、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ブラジル、ペルー
北中米(4)
 アメリカ合衆国、カナダ、ドミニカ共和国、パナマ
アフリカ(1)
 南アフリカ
その他(1)
 グローバル

@btschartmasterさんのポストより

Steve Aokiの言葉を聞くと、バンタンの成功を単なる成功ではなく、こういった既存のカルチャー構造を転換させる力を持ったものとして捉え、期待しているように受け取れます。

英語やアメリカの文化といった枠組みに入って認めてもらうのではなく、あらゆる地域や言語から生まれるすべてのものが、サブカルチャーの枠を超えて世界的なメインストリームになること。
それが、Steve Aokiの夢見る「多様性」「グローバリズム」の未来図であるような印象を持ちました。心から共感します。

私は、芸術は自由であって良いと思います。
もちろん型(お約束)やジャンルは存在しますが、基本的にそれは後からついてくるものだと思うんですよね。
「こうでないから仲間じゃない」という偏狭な考え方は、音楽を楽しむこととは全く別物だと思います。

「ARIRANG」がリリースされた後、「英語歌詞が多い」「海外PDが多い」という理由から、特に韓国の一部からは韓国人やK-POPとしてのアイデンティティが薄いという批判が出ました。
私はそういう意見に興味を持ちません。何語だろうと、どんなジャンルだろうと、バンタンが魂を吹き込めばそれはバンタンの曲です。

彼らは日本オリジナル曲も日本語で歌っていますが、それは韓国語曲に比べて価値が低いのでしょうか。いいえ、私はそう思いません。
バンタンの日本語曲が韓国語曲や英語曲に劣らぬ美しさを持ち、いつまでも私たちの心に残るように、すべてのバンタンの曲が国境や言語を越えて広く愛されるよう、願わずにはいられません。

Steve Aokiが夢見るように、バンタンは既に「アジア人の顔」としてのグローバルアイコンへの道のりを歩んでいるように感じられます。
ファンとしては、アジアと欧米、第三世界とそれ以外、というくくりすら越え、彼らが「BTS」という存在として世界中から愛されるワールドアイコンになっていく姿を見たいと思っています。

アーティストのグローバル化は、ファンの多様化を推進します。
いずれ、ARMYというファンダムも「K-ARMY(本国アミ)」「J-ARMY(イルアミ)」「I-ARMY(国際アミ)」といった枠で語られなくなる日が来るのでしょうか。

既にAIの発達はかなりのスピードでSNS上の国境を破壊していっており、私も日々アラビア語やトルコ語のARMYポストを読んでいます。こういう環境の変化は、ファン側のグローバル化を更に促進させるかもしれません。
この巨大ファンダムが互いの文化差を許容し合い、バンタンへの愛情をベースにした王国を築く日は来るのでしょうか。

バンタンの進化とARMYの変化、それを楽しみ見守るのに間に合えて良かった……と喜びを噛み締めつつ、Steve Aokiとの新コラボも期待してしまう私です。欲張りさん( *´艸`)


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