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【イルアミ】チケット当落は運命に試される日なのか【農耕民族の血汗涙】


チケットを巡る世界大戦

BTSバンタンのチケット戦が世界中で開始してから、はや20日。
世界各地では既に第一陣が終了し、ステージはキャンセル拾いに移行していますが、日本ではまだまだ抽選が続いておりますね。

私は子供が手を離れるまで海外遠征予定がないので、基本日本チケット狙いです。
しかし「いつかは!」という野望が止められないので、海外のチケット状況も興味津々で見つめていますし、Xでは普段から言語関係なくポストを読んでいるので、諸外国ARMYのチケット話を大変興味深く思っています。

今日は、BTS「ARIRANG」ツアーのチケット販売を眺めながら考えていたことをまとめてみたいのですが、あくまで私が見て受けた印象なので、正解でもないし違う人もいるだろう、という前提でお願いします。
もし似たようなことがあっても、あなたのことではありません。偶然です!

チケット戦を見ていて浮かんだ2つの疑問

日本のチケットシステムって変わってる

最初に思ったのが、これです。
1/14のお知らせ後、韓国・日本・欧米……と各地で一斉にチケット戦が始まったのですが、自分も参加しようと思ってシステムをまとめていると、日本だけかなり違うんですよね。

  • 世界

    • 完全早い者勝ち

    • 席は選べる

    • 基本自分の分だけ申し込める

  • 日本

    • 完全抽選

    • 席は選べない

    • 同行者のチケットも申し込める

会員IDの持ち方も独自だし、日本だけ「JP先行→MOBILE先行→GLOBAL / US先行」って五月雨式に延々と続くし……。
その分スケジュール告知が必要だからか、チケット窓口が開くのも遅くて、めっちゃ異彩を放ってました。

各馬一線に並んで綺麗なスタート……してなかったw
日本の五月雨式チケット申し込み
他は、開始後「先行申し込み1週間→一般販売」パターン

「申込→入金」を繰り返すのでややこしい日本システム、しかも入金はミニストップかローソンのみという、国外ユーザーに厳しすぎる条件は、私が海外アミなら難攻不落の儀式のように感じただろうと思います。
実際に、海外掲示板を覗いたら嘆きの書き込みがたくさんありました( ;∀;)

どうして日本だけそうなの?

バンタン沼に来て、初めてグローバルなチケット発売を見た私にとっては、まずこれが謎でした。

以前日本に来たことがある人は、日本人が多くのことを独自のやり方でやっていることに気づいたかもしれません。

チケットシステムも例外ではありません。日本のイベントチケットをオンラインで購入するのが、Ticketmaster、Eventim、その他の大手チケット販売会社で注文するのと同じような仕組みだと考えているなら、驚くかもしれません。

Japan Concert Tickets「日本のチケットシステムの5つの基本」より

抽選結果は運か、因果関係か

もう一つの謎は、「抽選」システムに対する様々な受け取り方です。

これを巡っては、色んな声を見聞きしました。
個人的には「タッチ会みたいなやつは積んだ者勝ちかもしれないが、チケット抽選は運」くらいの認識だったのですが、だんだん「運」とは捉えていない人もいるのでは、という気がしてきます。

これは別に特定の人を指すわけじゃないという前提でお話ししたいのですが、チケット発売後からYouTubeのBTS動画やnoteの有料記事に、チケットをネタにしたものが増えたんですよね。
増えたってことは需要があるってことなわけですが、多いのが「チケットが当たる秘訣」「私の買い方」みたいなやつでした。

申込方法自体がわからないベイベは横へ置いとくとして、「運」「確率」じゃなくて自分の行動との因果関係=攻略法があるはずという捉え方があるんだ、というのが私にとっては新しい発見でした。

ソシャゲにも現れてしまう、日本人の血

ここで連想したのが、前いた沼での経験です。

私はバンタン沼に来る前、4年くらいソシャゲ沼にいました。
オンラインゲームも好きなので国籍関係なくパーティを組むことも多く、よく「ネットにおける日本人独特の振る舞い」を見かけました。その大きな特徴のひとつが、これです。

日本人は「公平」が好き

例えばレイドボス(皆で協力して倒す強い敵)がいて、倒すとランダムでレアアイテムを落とすとしますよね。

海外プレイヤーは、ルーレット方式でランダム入手ならそういうものとして認識しますし、ルールに穴があれば利用します。実力主義だし、実際的だと言えます。

日本プレイヤーは、往々にして「ランダムは不公平だよね」と言い出し、自分達で順番に分配し始めます。
そして「さっきAさんが取ったから、次はBさんに渡して、全員取ったら解散」みたいなローカルルールを作って自治を始め、それを察しない海外プレイヤーがすごい嫌がられたりするところまでがお約束です。

例えば交代でバフ(強化効果)をもらおうねって約束した時、「俺それ聞いてないし」ってちゃっかり掠めに来る奴が毎回出てくるのは海外プレイヤーで、スケジュールまで作って来て「次うちですよね、前回も交代が5分遅れたんで今回5分追加していいですか」と抜け駆けを許さないのは日本プレイヤーです。
グローバルゲームで板挟みになると、どっちも面倒くさくてハゲそうになります。いや今はその話じゃない(/ω\)

外人は「上手くやった奴が得をする」って考え方にあまり抵抗がないんですが、日本人はそういうのをわりと「ズル」「不公平」だと捉える傾向があるんですよね。
どっちがいい悪いじゃないけどとにかく違う、それが「文化差」なんだと思いました。

他にも農耕民族はいるはずですが、日本の場合は島国で、しかも鎖国までして限られた資源を分かち合う中で、その個性がかなり根強く残ったんじゃないかという気がします。
国境を越え、オンラインで自由に交流するようになり、アバターを使って行動していても日本人は日本人らしい振る舞いをする、というのは非常に面白いと思いました。ハゲるけど( ;∀;)

先祖の生き方が私たちの思考を支配する

こういった経験を踏まえてチケット争奪戦を見ていると、やはりここでもイルアミ(日本人のBTSファン)に流れる農耕民族の血を感じるんですよね。

「長く応援していた人が報われてほしい」

例えばチケット申し込みや当落の話の際によく出る願いとして、
「長く応援していた人が報われてほしい」
というものがあり、これは心情的にもよくわかります。

この根本には、「努力は報われる」という思想を感じます。
「筋肉は裏切らない」的なフィードバックの短いものではなく、「お天道さまは見ています」とか「行動を正しくすれば良いことが起きる」的な徳を積めば来世で良いことがあるという考え方です。

私にとっては、それは「種を撒いて世話をしたら収穫できてほしい」という、農耕民族の願いであるように感じられます。
そのサイクルを信じて守るからこそ農耕は成立するわけで、その中で培われた価値観が、今の私たちの中にも生きているような気がしました。

ただ、狩猟民族には縁遠い心理だろうなとも思います。
農耕民族にとっては、長い間畑の世話をした人間が多くの恵みを受け取るのは当然でも、狩猟民族は「長く狩りをすればいい獲物を見つけられる」とはならないからです。
畑は定期的な世話が必要だけど、鹿と出会って仕留められるかどうかは運と腕次第ですからね。

新規の当選に対する微妙な反応も、この辺から生まれるのではないかと思います。
要するに「耕してない人が収穫した」と見るか、「たまたま目の前に鹿が出たのを仕留めたなんてラッキーじゃん!」と見るかの違いじゃないかと感じるんですよね。

「新規も古参も、申し込めば1人1公演1枚当たる可能性がある」というスタート自体が公平なシステムなので、そこに年数や思い入れを加算すると逆に不公平(新規に不利)なんですが、見る方向が違えば公平さも変わるなと思います。

機会の公平と分配の公平

しかし、そんな心理にも配慮されているのが、日本のチケット配分です。

グローバルチケットの場合、誰でもスタートは公平です。販売開始の瞬間から、全員がゴールに向かって走り出します。
ダッシュが早かったり運が良かったりする人、もしくはお金を持ってて積める人がチケットを掴みやすくなっている、実力主義の世界です。

日本チケットの場合は抽選であり、収穫チャンスは全員に与えらえます。
ただ日本人の求める「公平」は、機会だけでなく質にも及びます。要するに、村の中で獲物を満遍なく分配した上で貢献度にも配慮してほしいという願いが、うっすら感じられるわけです。

それに対応しているのが、五月雨式抽選じゃないでしょうか。
MOBILEやGLOBALの受付を別にすることで、積めば次のチャンスにも参加できるようになります。

また、この日本独自の抽選システム自体が、ある意味それに従える人以外へのハードルを上げているので(ローソン入金とか)、見えない形で何重にもバリアが張られて会費の高い日本会員を保護しています。
日本会員から外は見えづらいので、その保護がどこまで伝わっているかはわかりませんが……。実際、私も調べてみるまでは他が変わってるんだと思ってましたw

あと「ぼっち参戦なんですが他にもそういう人いますか」が毎回出るくらい、日本人は単独参加が嫌いっぽいですね。
友釣りしやすい市場……いや新規呼び込みに最適なので、連続席を取れる同行者システムは合理的だと思います。

今となっては、この特殊に見える申し込み方法は、日本人の「公平」を重んじる心性が生んだシステムなんだな、と心底納得しています。

まあそれでも、「GOLD(連続入会3年以上)なのに利点がない」という意見も出るわけですが……。
いいじゃん、バンタンから手紙貰えたなら……と思う私はARMY2歳です。
タイムマシンができたら、3年前の自分に会いに行って「今すぐこのMVを見てハマってFCに入ってくれ」って入会マニュアル渡しますね( ;∀;)

Weverseで名前の後ろにつくアイコンも金色になるっぽい

歴史が「今」を生んでいる

……というのが、私がチケット争奪戦を眺めながら考えていることです。
前から不思議だった「落選したことで自分を責める」という考え方も、これなら少し理解できる気がするんですよね。

「こうしたから当たった(受け入れられた)」
という考え方は裏返せば、
「こうしなかったから落ちた=自分に落ち度があったから拒否された」
という考え方に繋がりやすくなります。
推し活なら、「愛が足りなかったんだ」「まだ会う資格がないんだ」という発想も生まれるでしょうし、それは辛いだろうなと感じます。

本来制御不能な「運」に対し攻略法を探してしまう心理には、かつて人々が天に向けて雨を祈ったような、大きな抗いがたいものに対して1%でいいから関与したいという切実さを感じます。
チケットの当落は、推しに会うチャンスであると同時に、運命に自分自身を試される機会であるように感じる人もいるのではないでしょうか。

すごく落ち込んでる人を見かけると、あまり気にしないでほしいと願ってしまいます。落選はただの結果であって、別に落ち度や拒否を与えるものじゃないから。
私は「どれだけコインを愛していても、表が出る確率は1/2だ」と思う派なので、冷たい意見だと感じた人はごめんなさい。でも誰も悪くないしね。

地球サイズのスタジアムができるかコピーロボットが開発されるか、VRが普及して皆が家でステージ体験できるかなら、後者の方がまだしも可能性があるので、私はその未来に賭けています。
ただ、実際に生で見る体験は強烈なので、できたら皆にチケットが当たるよう祈ります(私を含め)!!

推しは推せる時に推せ。今がその時じゃない人も、今でしょ!な人も、皆幸せな春を迎えますように。


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