ギリシャ神話感じる快適列車旅 〜ギリシャ🇬🇷| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #09-1
【Day18-19: テッサロニキ→アテネ/ ギリシャ】
北マケドニアからバスでテッサロニキに到着、テッサロニキ滞在は僅かで、首都アテネに向けて6時間の列車旅
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##テッサロニキはマケドニア
21時過ぎ、あたりが暗くなってきた頃にバスはギリシャ第二の都市、テッサロニキに到着。
今夜の民泊は駅から1キロもない距離にあるけれど、行く手には登り坂が続いているし、辺りをたむろしている男達がたくさんいるし…
とにかく疲労困憊なので迷わずタクシーに乗り込む。
ようやく両替を気にしなくて済むユーロ圏に突入したので、お金を使うのも頭を使わなくて良いのが嬉しい!
「どこから来たの?」
流暢な英語で尋ねてくるタクシー運転手。
「日本から。ヨーロッパを旅していて今マケドニアから到着したところ」
と答えると
「No No, ここもマケドニアだぜ」
と言われてしまう。
確かにテッサロニキがあるこのあたりはマケドニア地方。だからこそ隣国と国名で揉めてたんだった!
危ない危ない、慌てて失言を謝る。
本日の宿はいつものように年代物の建物を上がった1室だ。
若い女性ホストがテキパキと説明をしてくれるのがありがたく、一人になると即座に二日分の汗を流し、ベッドに飛び込んだ。

##落書きだらけの衝撃
次の日は15時過ぎの列車に乗りアテネに向かう予定で、それまでテッサロニキ市内を観光する。
宿を出るとすぐ目の前に大きな教会があり、坂を下ると海に突き当たるという絶好のロケーションで、出発まで荷物を預かってくれるというのはありがたい。

世界遺産のひとつアギオス・ディミトリオス聖堂!
まずは近所を探検しようと外に出て異様な雰囲気が漂っているのに気がつく。
なんだか薄暗く荒んだ感じがするのは、古い建物が多いせいか?
いや違う、目に入るそこかしこに落書きがあるからだ。
少し歩くと、壁という壁にスプレー落書きがあり、古い建物だけでなく新しそうな建物まで容赦なく落書きされている様子が目に入ってきた。

でもやっぱり荒んだ雰囲気が漂う
さすがに教会や遺跡などは免れているが、建物の壁だけでなく看板や標識など、細かいところにまで細々と何やら殴り書きがあるので、清潔感のない荒んだ雰囲気が蔓延してしまっている。

##歩けば遺跡にぶち当たる街
観光スポットとしての教会はビザンティン様式の特徴だろうか、細かいレンガ積みが見事で、内部も質素なんだけれど要所が金ピカの美しい装飾が施されていて見応え充分。

街を歩いていると何気なく古代ギリシャ時代の遺跡が現れるあたりは、ローマとも共通するものを感じる。

特にすばらしかったのはロトンダという元霊廟で、内部のモザイクが驚くほど美しく残されていて外の世界と隔絶された静けさが堪らなかった。


##海沿いは意外な雰囲気
海側へ向かうと突然景色が抜けて広々とした港に突き当たる。
緩やかにカーブした湾に沿って大通りがあり、ここが一番の目抜き通りなのだろうか、たくさんの人々が行き交っている。

海沿いにはずらりと物売りが店を広げているが、ほとんどが大柄な黒人男性たち。
大きなスポーツバッグに商品を詰め込んで、警察の目をすり抜けて商売をしているようだった。
思えば昨夜の駅前もたむろしている男性達は、アフリカ系や中東系、南アジア系に見える人々がほとんど。
この国には相当な数の移民が訪れているようだ。

巨大な円柱型のタワーはホワイトタワーと言ってテッサロニキのシンボルらしく、ギリシャ国旗をはためかせながらそびえ立っている。
これは何なんだろう?と思って調べると海の要塞としてオスマン帝国支配時代に整備され、のちに刑務所として使われていたとか。
この場所もまた東と西の要衝にあって取った取られたが激しかったところなのだろう。
##久々の海鮮に歓喜!
お腹が空いてきたので何を食べようかとウキウキしながら店を覗いていると、今まで旅してきた国では見かけなかったような、素敵なギリシャブルーの海鮮デリが目に入る。
目にも鮮やかな海鮮料理がショーケースに並ぶ傍らで、魚そのままを販売してるようなお店で、人の出入りが多く地元の人に人気の様子だ。
店内と店の前にはイートインスペースもあるので、この美味しそうな料理たちから選ぶことにした。
単位がよく分からないけれど1人前はかなり大量っぽいので悩んでいると、ハーフポーションで用意できるよ!とウィンクされたので、サーモンと野菜のグリルのようなものと、ムール貝のリゾットをオーダー。

ギリシャビールで我慢!美味い😋
ハーフポーションといっても海外サイズという感じで2種類の料理を頼むと信じられない量になってしまったが、美味しすぎて全部平らげてしまった。
やっぱり海鮮は日本人の口に合う。幸せ。
##洗練された車内に感激
テッサロニキからアテネまでは6時間の道のり。
なかなかの長距離だが、ここ数日10時間超えの列車が続いていたので近く感じてしまう。

しかも列車に乗り込んで感激!
セルビア国鉄車両を見慣れてしまっていたので、とにかく全てが近代的で美しく見える。
コンパートメントではあるが、1等車両は一室四人コンパートメントで横も広々、向かい合う座席間も広くて心おきなく足が伸ばせそうだ。

外観はやはり落書きの餌食になっているが、中は広々綺麗なのでテンションがあがる。

##ギリシャの車窓から
車窓は延々と乾燥した緑の大地が続いていて、何の花かは分からないが低木の黄色い小さい花が花盛りで、見ているのも楽しい。

だんだんと向こうに高い山々が見えてきてよく見ると残雪も見えるので、これは相当高い山だな、と思い地図を見るとこれがオリンポス山とのこと。
ギリシャ最高峰でゼウスなどギリシャ十二神の住まいと言われているとか。
山に神様が住む、というイメージは万国共通なのだろう。

ギリシャ神話の成り立ちに想いを馳せる
そのうち列車は高いところを走っているのか、眼下に広大な平野が広がるエリアに入ってきた。
パッチワークみたいに畑が広がる脇に真新しい線路が見える。電化でもするのか複線化でもするのか、詳しいことはよく分からなかったけれどギリシャ国鉄も鋭意進化を続けているようだ。

コンパートメントの同室には静かに読書をするビジネスマン風男性一人だけなので、とても穏やかに車窓を楽しめる快適な列車の旅となった。

##憧れのアテネ到着!
夜21時、アテネに到着。
ここまでエキサイティングな国々が続いたので、駅構内も明るくて綺麗で英語表記もしっかりしている大都会に到着して一気に楽勝ムード!

気が緩んだのも束の間、駅から10分ちょっとの今夜の民泊に向かおうと駅舎を出た途端、私の中の危険センサーが作動する。
駅の外にはあちらこちらにたむろする男達の姿、物珍しそうにジロジロ見てくる人影、テッサロニキよりも数段危なそうな空気感が漂っている。

駅前だというのに街灯も少ないし、車通りはあるものの建物の明かりも乏しくてなんだか怖い。そうはいっても宿はすぐそこなので後ろを振り返らずに小走りで宿への道を急いだ。
本日のホストは男性2人組、名前からは男女の区別が付かず、大柄でファンキーなファッションのお二人が出てきた時はギョッとしてしまったが、とっても口調が柔らかく親切に案内をしてくれるので安心感がある。
「ここまでの道、怖かったよー」と訴えると、
「駅の周辺はダウンタウンなのでちょっとね…、夜は出歩かないほうがいいかもね」
と渋い顔。
ますます恐ろしいけれど、空腹なので仕方なく隣のスーパーに走って買い物に行き、ようやくホッと一息つくことができた。
🚊次回、のんびりアテネで過ごす2日間、憧れていたイメージと異なる街の様子に驚かされる
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です↓
