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ドラキュラ城は肩透かしのほのぼの感〜ブラショフ•ルーマニア🇷🇴 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 #03-3

【Day9: ブカレスト→ブラショフ】
昨日出会ったイスラエル親子のチャーター車でドラキュラ城として有名なプラン城を目指す

🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓

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##心地よい民泊に別れを告げる

早起きして荷造りし、イスラエル親子が泊まるホテルに歩いて行く。

すでにガイドさんが到着していて、私の重たいバックパックに驚きつつも荷物を車に積んでくれた。

センスの良い民泊、住みたいくらい

本日の行程は、ブカレストから100kmほど北上した場所にある美しいお城ペレシュ城と、ドラキュラ城と呼ばれるブラン城、そして彼らが次に宿泊する町の途中にある都市、ブラショフで私を降ろしてくれるというもの。

お城は鉄道だけで行くのは難しく、バスもよく分からなかったので本当に助かった!
しかもブラン城だけでなく、ほかのお城にも行けるなんてラッキー!

ということでドライブ旅のスタート。

##車内でルーマニアの勉強

ルーマニア南部にある首都から、カルパチア山脈に向かって高速道路をひた走るロングドライブ。

イスラエルの首都テルアビブで歯医者さんをしているというお父さんは、英語がものすごく堪能で、ガイドさんとの会話はとにかく高速。

ルーマニアのあれこれについて興味深いお話をされているのに、話を聞き取るのが大変。

そんな中でも印象に残ったのは、ルーマニアは最近IT産業に力を入れているが、ITエンジニアの若者が国外に流出してるため、国全体で過疎化が進んでしまっているということだった。

地続きのヨーロッパ、西側諸国が身近だからこそ就職先の選択肢にもなりやすいよなぁと、日本に居るとあまり感じない国々の課題を思い知る。

##美しすぎるカルパチア山脈

そうこうしていると雪を戴く山々が次々に見えてきて、山エリアに入ってきたことを実感する。

快晴の中で、青い空、残雪の白、そして一面に広がる緑の牧草地がなんとも美しくて感激。

タンポポがいっぱいの牧草地。ザ・牧歌的!

ペレシュ城の近くまでは鉄道の線路も見えて、あぁこの景色を列車の車窓から見たかったな、とちょっと残念に思うほどだった。

##カルパチアの真珠、ペレシュ城

ペレシュ城はさらにひとつ標高の高い山の中にあり、周囲はまるでスキーリゾートのような雰囲気。

道路の両側にロッジ風の建物が建ち並び、長野県の白馬を彷彿させる。

予定外に素敵なところに来れてラッキー!

このペレシュ城、“カルパチアの真珠”と呼ばれるほど美しい城として有名らしく、確かに青空に映える木組みのドイツ風の建物は、温かい雰囲気もありつつ造形が美しい。

実は結構新しいお城ということで、内部にはエレベーターやセントラルヒーティングも備えているハイテク城、との説明だった。
思いがけず美しい建物が見られて大満足。
誘ってくれたイスラエル親子に感謝だ。

##期待ふくらむドラキュラ城

お次はブラン城。
吸血鬼ドラキュラ伯爵の居城として日本では有名なので、おどろおどろしい感じなのかな?
想像してドキドキ。

なんだかメルヘンチックでほのぼのしてる…

お城に登る道にはドラキュラの描かれたのぼりが飾られ、ここがドラキュラ城ですよ!と主張はしているけれど、おどろおどろしさも何もない質素な雰囲気の中世のお城。

中の展示も歴代城主の持ち物らしき甲冑や調度品が飾られていて、ドラキュラ感はゼロ。

くまじゅうたん、かわいい

よく晴れたこの日はむしろ、お城の眼下に広がるトランシルヴァニアの村やカルパチア山脈の山々がなんともほのぼのした雰囲気を醸し出していた。

ガイドさんによると、ドラキュラ城は完全なるフィクション、このお城がモデルと言われているだけで、「マーケティングの妙ですよ」とのこと。

プラン城からの眺め、ほのぼの〜

有名な観光地になっているのが意外なくらい、質素で可愛らしい小さなお城だった。

##今夜の拠点、ブラショフへ

お城の見学を終えのんびりお茶をした後は、私の今夜の宿があるブラショフに向かう。

イスラエル親子は、私が明日列車で日帰り旅をする予定の世界遺産の街、シギショアラのホテルに泊まるということで、途中のブラショフで私を降ろしてくれてお別れした。

いつもは奥さんと娘さん含めた4人で各地を旅しているけれど、今回女子チームはパスしたので初の息子との二人旅とのこと。
シャイな息子と二人きりでは場が持たないので、私を誘ってくれたのかなー、と邪推。

どちらにしても、次はどこにどうやって行けば良いのか調べて行動する必要がなくて、なんともラクでラッキーな一日。

と同時に、自力の旅は大変だからこそ強く印象に残るし、たどり着いた時の喜びも大きいのだな、と改めて感じてしまった。

##民泊は入るのもひと苦労

ここブラショフでも駅近の民泊に泊まる予定で、指定された8階の部屋があるほどの高い建物をキョロキョロと探してみる。

ガランとした駅前大通りに面したところに1つだけあるにはあるけれど…

ほんとにこれー?

って言いたくなるようなオンボロの、いかにも共産主義時代を生き抜いてきたような無機質なアパートが目に入る。

住んでる人ごめんなさい!でもなかなかの雰囲気

やっぱりこれしか無いよね、ということで近づき、指定された通りポストを見ると、

あった!しかも鍵が中に入っている!

人影がなく、なんだか気味の悪い古めかしい集合住宅におそるおそる入ってみる。
ギシギシと音を立てる古風なエレベーターを上がって、部屋の前にたどり着く。

鍵を差し込むと、回りはするもののうまく開かない。

海外の鍵は本当に難易度が高くてイヤになる。
右回しか左回しか何が正解かが分からないのだ。

ガチャガチャガチャガチャ、いくらやっても開かない。

1フロアには両側合わせて20室ほどの部屋がありそうだったが、誰も通りかからないので助けを求める訳にもいかない。

ホストにメッセージを送って助けを求めてみたけれど返信がない。

しばらく鍵と格闘していたら、何かの拍子にオープン!
あぁ、助かった!
と安堵したけれど何が正解だったか分からないままでは、外出もできないじゃないか!!

これは何としてもホストに教えて貰わねば。

内部は明るく綺麗にリフォームされてる

しばらくしてホストからも連絡が来て、その日は現金払いだったこともあり、今からそっちに行くね、とホストの女性。

しばらくして幼稚園児くらいの娘さんを連れた、ちょっと生活に疲れた感じのママさんがやってきて、鍵の開け方をレクチャーしてくれた。

これで一安心。
と言っても、この日はもう疲れてしまったので、駅へ行って明日の夜行列車の寝台予約をし、スーパーで夜ごはんを調達する。

ブラショフ駅のチケットカウンター

またもやルーマニア固有種のぶどうを使っているという赤ワインを購入し、ゆっくり部屋飲みすることにする。

このワイン、日本円にして180円ほどの激安ワインで、そのせいもあるのか軽くて酸っぱくて微妙ではあるけれど、ここならではの味ということを考えると満足満足。

フェテアスカ•ネアグラ=黒い乙女 らしい

こうしてあれこれ明日の行き先について調べ物をしながらのんびりお部屋でワインを飲む時間は、まるで海外で一人暮らししているような気分になり、あぁ旅に出てきて良かった!と幸せを噛みしめる瞬間でもあった。

旅っていいなぁ。

🚊次回、可愛い街、世界遺産シギショアラへワンデイトリップ


📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です↓

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