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船で行く、夢のアマルフィ海岸〜イタリア🇮🇹| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #19-3

【Day66: ナポリ→サレルノ→アマルフィ】
ナポリから少し南下し、憧れの地アマルフィへ。船で行くアマルフィ海岸はゴージャスな気分にさせてくれる


🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓

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##ナポリで見た言葉を失う光景

朝、鳴り響く異様な音で目を覚ます。

なんだなんだ?と窓を開けて外を見下ろすと日常の風景に混じって何やら白や水色の服に身を包んだ男性の2-3人のグループが複数、駅のほうへ向かって歩いていくのが見える。

この音はイスラムモスクから聞こえるアザーンみたいだ。
もしかして!?と調べてみるとどうやら断食月が明けたようで、礼拝を呼びかけるアナウンスということなのだろうか?

大音量アナウンスが鳴り続ける中、のろのろと用意をしながら考えた。

ボローニャで見た断食明けの夕食シーンにも驚かされたが、ここナポリにも相当な数のイスラム教徒が住んでいるということなのだろう。

自分達の文化とは異なる宗教がこれほどまでに大々的にアナウンスを流し日常生活に入り込んでくる様を、ナポリの人々はどう受け止めているのだろう?

日本も遠くない将来、こんな光景が日常になるのだろうか、などと想像しながら、私たちはその時どんな感情に包まれるのだろう、と空恐ろしくも感じるのだった。

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朝早くの列車で出発するため大急ぎで駅へ向かうと、そこでも昨日までと全く異なる様子に絶句してしまう。

駅前広場にとんでもない数の群衆が集まっている!
(2018年)
昨日の写真を見ると確かにスクリーンがあった。
この広場がムスリムで埋め尽くされているとは!

駅前の広大な広場にはスクリーンが設置され、そのスクリーンに向かって大勢の人が集まり広場を埋め尽くしている。

後から後から人がやってきてその群衆に加わっており、今にもお祈りが始まりそうな雰囲気だ。

正装した人からラフな格好の若者、ヒジャブをつけた女性など、格好も様々、地理的な近さもあるからなのかアラブ系よりはアフリカ系っぽい人の数が多いようにも見える。

様々な人の姿にムスリム人口が確実に急拡大していることを認識させられる。

整列して祈りの時を待つ人たち

それにしてもイタリア大都市の1つであるナポリの駅前でこれだけ大々的にラマダン明けの礼拝が行われるとは!

いろんな課題もあるのだろうけれど、イタリアはすっかり移民との共存社会を余儀なくされているようだ。

##海辺のリゾート地サレルノへ

この日は憧れのアマルフィ海岸を巡るべく、拠点としてナポリから少し鉄道で南下し、海辺の街サレルノへ向かう。

この日予約した民泊はまたもやダブルブッキングになったらしく、差額負担で用意してくれたのが海辺のリゾートホテルのようだったのでちょっと楽しみに地図を見ながら現地へ向かう。

駅からすぐ海が!ザ・リゾートな雰囲気

駅からすぐに海辺に出て少し歩くと目の前にトドーンと巨大なリゾートホテルの姿が見える。
え、コレ?

思いがけず豪華なホテルの外観にびっくりして地図を確認してもやっぱり合っている。

小さなアパートの一室が
豪華なリゾートホテルに変わった!

コレはラッキーというのか何というのか、相当な差額負担があったんじゃないかと心配になるくらい豪華で、リュックを背負ったひとり旅の私は完全に場違い

シャンデリアが輝く広々としたロビーで、ポーターさんにおずおずとリュックの事前預かりをお願いした。

##定期フェリーでアマルフィへ

身軽になった後は、フェリー乗り場に向かいここからは船でアマルフィへ。

突き出た半島にあるアマルフィ海岸には電車は走っておらず、公共交通でのアクセスにはフェリーが手軽なようで、いくつかの航路が結構な頻度で運行している。

昨日のカプリ島とは一転、良い天気で屋根無しフェリーで風に吹かれて海岸線に沿って進む船旅は最高のリゾート気分だ。

荒々しい岩山が続く海岸線
よく見ると住宅の姿がちらほら見える

憧れのアマルフィ、山に張り付くように立ち並ぶ家々と美しい海!
期待いっぱいで到着したアマルフィは、美しいところではあるものの、あれ?こんな感じだっけ?なんか思っていた景色と違う…何が違っているのかその違和感の正体が分からないまま、それでも美しい街に降り立ちさっそく目の前にあるエキゾチックな雰囲気の教会に足を踏み入れる。

アマルフィに接岸!
なんかイメージと違うのは高低差が意外に少ないせい?

イスラムやビザンティン様式の影響を受けている、とでも言うのだろうか?
どことなくエキゾチックな香りがする教会は広場から上がる階段も素敵。

ドドンと聳え立つ教会

中に入ると観光客がひっきりなしに出入りするなかで祭壇の前で向かい合う新婦と新郎、そして神父さん

オープンスタイルの結婚式が自然体で、南イタリアの開放的な空気感がとても素敵に感じられる。

まさかこんなワイガヤした中で結婚式してるとは!
おおらかさが滲み出てて素敵

教会を見学した後は迷路のような横道を上っていって探検を開始したのだが、少し上ったら民家の玄関に突き当たることの繰り返しで、意外に崖の上部に上り抜けるのは至難の業だ。

迷路のような路地を登ると
すぐに人の家の入り口にぶつかってしまう
車道脇にはこんな通路も!

私のアマルフィのイメージは、ひっそりと静寂に包まれた民家の間の坂道を散歩する、というものだったが、想像とは全く違って車が通れるような道にはひっきりなしに車が行き交い、狭い道を競い合って走るものだからクラクションがあっちでもこっちでも鳴り響いているというなかなかに騒々しいもの。

奇跡的に車が途切れた瞬間を激写!
これだけ見るとのどかな感じに見える

この狭いエリアに世界中の人が憧れを持って集まるのだから無理もないのだろう。

できるだけ車通りの喧噪が避けられる内部に入り込み、観光客もほとんど歩いていないエリアで見つけたレストランでピザランチを取った。

ひっそりとやっていたピザ屋さん
なかなか美味しい!

##もう一つの人気エリアポジターノへ

食事をしながらアマルフィに着いた時の違和感の正体は何なのか調べていると、近くにもう一つの人気観光地ポジターノがあることが分かった。

こちらにはバスでも行けるということなので海辺を散策した後は、バスでこちらの地に向かってみる。

アマルフィの桟橋へ。マルタ十字がいっぱい!
マルタ十字はアマルフィが発祥なんだとか。

街を結ぶ唯一の道のような細い車道は高いところから海を見下ろす絶景が続くのだけれど、大きな車が行き交うたびに譲り合いが発生するのでなかなかスムーズに進まない。

高いところにある細い車道をたくさんの車が行き交うので常に渋滞している。景色が良いのでそれも良し!

絶景ドライブができるこのエリアを車で訪れるのはとっても素敵だけれど、こりゃなかなか運転するのもスリリングだな、バカンスシーズンはどうなっちゃうのだろう?と心配になるほどだ。

エキゾチックなら作りの教会

夏休みの伊豆半島さながら渋滞が続く道はストレスが多いけれど、その分ゆっくりと絶景を眺めることができるので諦めてバスに身を任せることにした。

##私がイメージしていたアマルフィ

渋滞する道を抜けてようやく辿り着いた隣町ポジターノは、高台にあるバス停を降りた瞬間、「あ、私の思っていたアマルフィはココだったんだ!」と思えるような絶景が目の前に広がる。

これですよ!この高低差がある感じ!!
ビーチにはびっしりとパラソルが並ぶ

崖に貼り付くように立ち並ぶカラフルな家々、ブーゲンビリアが咲き乱れる民家の庭、ビーチに広がるパラソル達・・・。
これぞイタリアンリゾート!という雰囲気の素敵な光景にうれしくなってしまう。

海の色が美しすぎて…

アマルフィ海岸でもやはりここポジターノがよく写真等に登場する人気の街のようで、セラミックを中心にたくさんのお土産物屋さんが軒を連ね、可愛いもので溢れている。

可愛いセラミックのお店があちらこちらに
リゾートらしいポップなカラーリング
何気ない階段も絵になります

まだ1ヶ月は続く旅の道中に重たいタイルを買うわけにもいかず、小さなマグネットで我慢。

急な坂道が続く街だけれど景色は素晴らしく、ジェラートを食べながらビーチで楽しむ人々を見るのも楽しいひとときだった。

6月だけどとにかく日差しが暑いので、
ジェラートが無いとやってられない!

##ラストチャンスのビーチ

この旅では季節的にもどこかで海に入るのかも?と思って念のため水着を荷物に忍ばせていたけれど、アマルフィではひとりで入る雰囲気ではなく。

リゾートホテルに戻って目の前のビーチに繰り出すか思案しながら帰りのフェリーに乗り込んだが、そんなことを考えてた矢先、またもやゲリラ豪雨が襲ってくる。

フェリー出発直後、怪しい雲が襲ってきた!

サレルノに着く頃には止んだけれど湿った空気が蔓延していて、先ほどまでの海に飛び込みたくなるような暑さはなくなった。

豪華リゾートホテルのお部屋はよりによってデラックスダブルで、海が見えるひとりには広すぎるお部屋。

大きすぎるベットからは海が見える!
落ち着かない😅
反対側から鉄道が見えるのが嬉しいポイント!

まだ外は明るいので一応水着を着てビーチに向かってみたけれど、時間も時間なので人がほとんど帰った後のビーチで海に入るのは恐ろしさがある。

気持ちよさそうなビーチだけど、
一瞬の雨のせいで人がいない

この水着は今日ここで捨てて行こう、荷物を少しでも軽くするために、と決心してせめてもの思い出に足だけ水に浸して波打ち際を歩いた。

リゾート気分に満ちていた南欧の旅ももうそろそろ終わりが近づいていた。

夜は素朴な食堂で生パスタのボンゴレ

🚊次回、一日中鉄道に乗り続け、シチリア島へ。
思いがけず車両ごと船に乗るというレア路線に遭遇!


📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。全編はこちら↓

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