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ボローニャの赤、ヴェローナのロマン〜イタリア🇮🇹| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #18-3

【Day61: ボローニャ↔︎ヴェローナ】
ボローニャの斜塔に登り街を一望した後は、鉄道でロミオとジュリエットの舞台ヴェローナ半日観光旅へ。


🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓

##早起きして塔に登る

次の日は朝からフル活動、午前中はボローニャを観光し、午後は1時間半ほど列車に乗って近郊の街ヴェローナへ足を伸ばしてみる。

日曜の朝、人通りのほとんどない静かなポルティコ(回廊)を歩いて例の塔に登るべくチケットを買いに行くと、最短で取れたのが一時間後の入場チケット。

観光客に人気のスポットなのだろう、街の中央広場も時間を追うごとに人が増えてきて活気づいてくる。

ボローニャ名物、町に張り巡らされた回廊ポロティコ
車来ないから歩きやすい

広場の周辺をひとしきりブラブラして塔に向かうと、すでに入場の長い列ができている。

外観から見えるとおり貧弱そうな細い塔なので内部も相当狭いようで、入場を制限しながら案内しているようだ。

高い方の斜塔アシネッリの塔に登ります
高さ97m498段、僅かに傾いてるらしいのでコワイ

私の番になって内部に入ると細い塔の内部はぐるぐると木の手すりが付いた螺旋階段が上まで続いているようで、結構な人が列を成して階段を上っている。

後ろの人の迷惑にならないようペースを守って上る必要があるので体力がないと結構キツそうだ。

少し傾いてるという斜塔
こんなに人が入って大丈夫なのか不安

こちらは少し息があがる程度で上りきり、外のテラスに出てその美しい光景に目を奪われる。

一面に赤茶色の瓦屋根が広がっていて圧巻の光景。

一面の赤い屋根

よーく見てみると街に張り巡らされた回廊がいい仕事をしていて、回廊にも瓦屋根があるせいで道路の隙間がほとんど見えず、一面に屋根が敷き詰められているように見えるのだ。吹き抜ける風も心地よく、遠くまで続く赤茶色の海をしばし眺めていた。

山方面

##ロマンチックな街ヴェローナ

ボローニャ近郊にはステキな内陸の街が点在していて、パルマ、フェラッーラ、モデナ…と名前を見るだけでそそられる場所多数だが、列車での行きやすさを考えてロミオとジュリエットの舞台となった街ヴェローナに足を伸ばしてみる。

小麦畑が続く車窓を眺めながら一時間半ほどの道中にこの街の見どころ&グルメをチェック。

この地方特産の高級ワイン、アマローネを使った赤ワインのリゾットが食べられるお店があるということで、その魅惑的な響きがどうしても気になって昼から奮発してみようか思案する。

駅を出て市街地方面へ行くと巨大な門が現れる

週末のヴェローナはかなりの賑わいで駅を出て人波に従って歩いているだけで観光エリアの入口である大きな城門に辿り着く。

大きな円形闘技場も!

城門をくぐると大きな広場と巨大な円形闘技場が現れるのですっかりローマ時代と中世イタリアの両方の世界に引き込まれる気がする。

ヴェローナはボローニャのご近所都市でありながらまた全く異なる趣で洗練されたおしゃれな街といった雰囲気。

やたらとツルツル滑る道
おしゃれなお店が軒を連ねる

##ご当地高級ワインのアマローネ

おしゃれなブティック街を通り抜け、まずはすっかりお昼を過ぎたところでお腹を満たそうと目的の赤ワインリゾットの店に辿り着く。

うーん、結構高級そうな雰囲気。
2時を過ぎているというのに賑わっていてドキドキしつつ薄暗い店内に入ってみる。

案内された席から見渡すと壁には様々なワインボトルが飾られていて期待が高まる。
メニュー表のアマローネはさすがに高級ワインだけあって1杯なかなかのお値段ではあったが、ここは飲まないと帰れないだろう!ということでワインとサラダとリゾットをオーダー。

のちにワインを勉強して知ったが、
アマローネは陰干しぶどうで醸した度数高めのワイン。
色々知った今でも一番好きなワインなのだ🍷


私好みの濃厚でまろやかな赤ワインが最高に美味しくてうっとりしていたら、見た目にも美しいワインのつまみになりそうな濃厚味のサラダが来て、さらにさらにお目当てのリゾットが登場。

すんごい見た目だけどサイコーの贅沢

この濃厚ワインで煮込まれたリゾットは赤黒い色をしていてそそらない見た目ではあるが、一口食べて感動!
口に残るアマローネの余韻とリゾットが一体化するという初めての感覚

アルデンテの米もさることながらこの一体感がたまらなく美味しくて高級ワイン1杯では飽き足らず、2杯目もいってしまった。真っ昼間から豪遊最高!

##映画の舞台”ジュリエットの家”

アルコール度数の高い濃厚ワインですっかりほろ酔いになり、ヴェローナのナンバーワン観光スポット“ジュリエットの家”へ向かう。

こちらは映画『ジュリエットからの手紙』を見て行ってみたいと思っていたところで、ロマンティックな雰囲気漂う静かな中世の街角に現れる玄関アーチをウキウキしながらくぐり抜けた瞬間ドン引きしてしまった。

人で埋め尽くされた小さな中庭

閑静な邸宅の中庭を想像していたのに、その小さな小さな中庭が人でぎゅうぎゅうに埋め尽くされているのだ。

映画でも見た“ジュリエットへの手紙”を託す壁には、すでに外壁の存在が分からないほどに手紙や付箋紙が何重にも貼り付けられていて、お正月の神社のおみくじをくくりつけられた木のような状態。

この壁に恋のお悩みレターを託すジュリエットから返事が来るということだが果たして!?

映画ではここに託された手紙には“ジュリエットの秘書”達が順次返事を書いているということだったが、果たして今も続けられているのだろうか?

到底手が回るとは思えない量に圧倒されていると、突如歓声が沸く。

バルコニーから美女が!

見上げると有料で登れるというジュリエットのバルコニーに、ロングヘアの若い美女が現れた!
観光客の一人だろうけどなかなかの絵になりっぷりに、中庭にいる観光客が一斉に写真を撮るので、彼女もサービス精神たっぷりにポーズを取ってくれたりする。

美女が次の観光客に場所を譲ると今度はおじさんが登場、みんなカメラを下ろす、その様子が面白くてしばらくバルコニーに現れる人を見ていたかったが、いかんせんぎゅうぎゅうの中庭なのですっかり疲れてこの観光地を後にし、あてもなく街をブラブラした。

##ヴェローナで食べ歩き

あちこちに建つ貴族の邸宅っぽい建物や小さな可愛らしい広場が、こじんまりしたこの街とよく合っていて路地を覗くのも面白い。

ベローナの広場は低い建物で囲まれたこじんまり

ちらほらと現れる店舗はお洒落なお店が多くて、色とりどりのラビオリが飾られたおしゃれなお店が気になって足を踏み入れてみると、その場で調理したラビオリをお洒落なカップに入れてテイクアウトできるらしい。

カラフルで可愛い陳列に釘付け!

お腹いっぱいだけれどこれはどうしても食べてみたい!欲張ってチーズソースに絡めたラビオリ数種のテイクアウトをお願いし、近所の公園ベンチでのんびりとおやつタイム。
外は強烈な陽射しでかなりの暑さだが木陰に入ると風が涼しくて気持ちが良い。

調理すると可愛さは半減するが美味しい!

チーズたっぷり具たっぷりのラビオリはお腹にずっしりくるが、美味しい物いっぱいのイタリアでは食い意地を忘れるわけにはいかない、と妙な使命感を持って名物グルメを楽しんだのだった。

ヴェローナは大きな川が街中を流れるので、
ボローニャと違って潤いを感じる街

##宿に戻ると景色が一変!

すっかり日焼けで顔が痛くなるほど夕方まで街をウロウロし、来た路線を通ってボローニャに戻る。

今日はよく歩いたなぁと思いながら、中心部から少し歩いた街外れにある部屋に戻ろうとして最後の角を曲がると、目の前に広がる光景にあんぐりしてしまう。

ナニ??この人だかりは!

朝はシーンとして誰一人歩いていなかった静かな路地はワイワイガヤガヤ人のざわめきや音楽が聞こえてきて、道の真ん中に長机がいくつも縦に並べられ、ずらりと向かい合って座る人たちが目の前に盛られた料理を一心不乱に食べているように見える。

机を並べて食事中、ナゾのパーティー?

え、何これ!?ココ通っていいのかな?通らないと家に入れないし・・・
遠慮がちに道の端を歩きながら皆さんの様子を観察する。

地元のテレビ局なのかテレビカメラが2台来て彼らの食事の様子を撮影していて、何やらお祭りのように見える。

テーブルに座る人は男性が大半で女性は数名がかたまって食事しているが、女性はたいていヒジャブをしているのでこれはどうやらイスラムコミュニティのお祭りのようだ。

ガツガツ食事してる男性陣

後で知ったことだが、この時期はラマダン中で朝から飲まず食わずのムスリム達は日没後の食事を皆で楽しむ“イフタール”という習慣があるらしい。

私が泊まるこのエリアはムスリムの多い地域なのだろうか?
モスクが近所にあったのかもしれないが、日曜の日没後に盛大なイフタールが行われていたということのようだ。

初めて見る思いがけない光景にびっくりしてしまったが、この街でもムスリム勢がどんどん増えているのかもしれない。

美味しそうな匂いにつられて満腹だったお腹も少し落ち着いて食欲が湧いてきたので、この日はボローニャ名物の大好物のハム“モルタレッダ”と激安赤ワインで家飲みしながらこの後のイタリア旅ルートに頭を悩ませたのだった。

めちゃ安いバルベーラ

🚊次回、懐かしいフィレンツェにちょっと立ち寄りローマへ。若き日の旅の思い出に浸る。


📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。次のお話はこちら↓

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