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情熱の赤い矢で灼熱のボローニャへ〜イタリア🇮🇹| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #18-2

【Day60: ジェノバ→ボローニャ】
ジェノバの街を歩いた後は、イタリア鉄道でボローニャへ。乾燥した内陸部の暑さに面食らう。


🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓

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##港町ジェノバ街歩き

昨夜は静かだったジェノバの街も、夜が明けると一転、観光客が溢れかえる雑多な活気に満ちている。

午前中は少し観光地らしいところを見ようと大聖堂を目指して人でごった返す坂道を下っていくと、黒白のシマシマ模様の建物が目に入る。

街は歩くのも大変なほど。
クルーズ船寄港地のせいだろうか?

これがこの地の大聖堂か!壁一面が黒と白の石で縞模様にデザインされていて目がチカチカするけれど可愛らしさも感じられる。

シマシマ模様といえば、ブルガリアで見たリラ僧院も黒白・赤白のシマシマだったし、コルドバのメスキータも赤白のシマシマが執拗に連なっていた。

ブルガリア正教、イスラム教、カトリックと宗教も建築様式も全く異なるけれど、縞模様が宗教施設に採用されるのは何か意味があるのだろうか?

ゼブラが可愛い大聖堂サン•ロレンツォ

単に色の違う石を積み上げていくだけで派手なデザインになるからなのか、目をチカチカ・クラクラさせることで神々しさを演出できるからなのか、デザインした人の好みの問題なのか…。真相は分からないが場所も時代も違う人が同じことを考えているようで面白い

大聖堂からさらに坂を下ると海辺に出て、こちらも大型客船が到着でもしたのかたくさんの人が行き交っている。

活気溢れる港町のすぐ後ろに山が迫る様子は神戸港や門司港を彷彿し、しばらくベンチに腰掛けて行き交う人々を観察していた。

##ご当地パスタふたたび

午後からの移動の前に鉄道駅近くでランチにしようとお店を探していると、写真入りメニューの中にまたもやトロフィエパスタのジェノベーゼを見つける。

昨日のもちもちパスタがいたく気に入って、写真を見た途端にあの食感が恋しくなってしまったので食べ比べしてみなきゃ!と自分に言い聞かせて同じメニューをオーダーする。

Trofie al pesto
ねじねじが強いタイプ

昨日はトッピングのチーズが多すぎたから、もう少しシンプルなバジルペーストの味わいを楽しんでみたかった、という言い訳もあるのだ。

お店が変わればパスタの形もソースの味わいも少しずつ異なりこちらもまた美味!ご当地パスタを見つけるという楽しみを知り、これからの旅がますます楽しくなってきた。 

##進化したイタリア鉄道

ジェノバからは昔訪れたことがあるミラノをスキップし、内陸にある学園都市ボローニャへ向かうのだが、ミラノからはトレタニア(旧イタリア国鉄)の高速列車フレッチャロッサに乗ろうと自動券売機で座席指定を試みる。

フランスもスペインもユーレイルパスでの座席指定は自動券売機ではできなくて、窓口の長い列に辟易としたり、態度のすこぶる悪いスタッフに苛つかされたり、苦労が絶えなかったのだ。

イタリア国鉄の券売機は分かりやすくて、座席表から席が選べるのも嬉しい!これは便利!!

ジェノバからミラノまではこちらの列車で。
イタリアーンな色使い

その昔、イタリアは平気で列車が遅れるとか時間前に出発するだとか、とにかく評判が悪く、私も学生時代にフィレンツェで置いていかれた経験があるのであまり期待していなかったのだが、そんな悪評は過去の話、今は遅れるにしても何分遅れと逐一表示される親切ぶりなのだ。

ミラノの乗り換え駅。
駅看板とは思えないフォント!

初の高速列車にワクワクしながら到着を待っていると、キター!イタリアらしい真っ赤な車両が青い空をバックに堂々と入線してくるのが実にカッコいい!しかもTGVやAVEより車両の汚れが少なくてピカピカな気がする!

フレッチャロッサ=赤い矢

車両も一等二等だけでなく4クラスにも分かれているようで、私が購入した一等下位のビジネスクラスですでにめちゃくちゃラグジュアリーな雰囲気。

最上級のエグゼクティブクラスはどんなことになっているのか中の様子が伺い知れないが、恐らくものすごいことになっているのだろう。

ビジネスクラスはおしぼりに飲み物、
スナックが提供される

ビジネスクラスは空いていて黒いふかふかの革張りシートは溺れそうなほどで私の身体のサイズと明らかに合っていないのだが、提供されるドリンクとスナックを片手にしばし分不相応な空間を楽しんだ。

イタリアらしいお洒落な車内を少し探検すると、なんとこのお洒落な車両は日立製!
勝手ながらなんだか誇らしくなった。

イタリアの日立系列会社でしょうか
ビジネスクラスは上から2番目のクラス
この朱色のような鮮やかな赤がカッコいい!

##渇いた内陸の街ボローニャ

車窓から見える緑豊かな農村や小さな町の風景をゆったりと楽しみ、内陸の街ボローニャに到着してロータリーに出た途端、砂埃と灼熱の太陽でモヤがかかったような光景にクラッとしてしまう。

暑い!とにかく暑い!!

車のクラクションや人のざわめきの全てが暑苦しくて一気に疲れが押し寄せてくるので、これは歩くのは無理だと素早く判断しタクシーに乗り込んだ。

ジェノバでもタクシーに乗ってしまったけれど、最近疲れが溜まってきたのか、それとも6月のイタリアが暑すぎるのか、そのどちらもなのかもしれない。

タクシーは両側にオレンジ色の回廊が続く独特な街並みを走り抜け、街から外れた静かな住宅街の路地に停車すると、1人の男性が塀の中から顔を出した。

ボローニャの街に張り巡らされた回廊ポロティコ
2021年に世界遺産に登録されたユニークな風景
このポロティコのおかげで
灼熱の太陽を避けて歩けるというわけだ

民泊ホストのこの男性について行くと、今夜のお宿は塀に囲まれた平屋建ての一軒家で広々としたリビングにベッドルームが独立していてそのまま住めそうな雰囲気。

今夜の宿はこの門の先の平屋建て。住めそう

洗濯物も玄関先に干せて、乾燥したこの街ではよく乾きそうだ。

英語も堪能なテキパキしたホストの男性にスーパーの場所やボロネーゼが美味しいお店を聞いて、早速街へ繰り出してみることにする。

##ボローニャにも斜塔!

19時を過ぎても日が高くて暑さが収まらないこの街では、回廊がひんやり涼しくてありがたい。チラホラ見える何屋だか分からない店舗がなんとなくアラブっぽい雰囲気があるので、このあたりは移民も多いエリアなのかもしれない。

回廊を歩き街の中心部に出ると、観光客や若者が集まる小さな広場にドドンと2本の古めかしい塔が立っていて、見上げてみると短い方の1本が明らかに傾いていてもう一つの塔にぶつかりそうなくらいだ。

よくぶつからずに留まっている
危うい2本の塔

何だアレは!と調べてみると有名なピサの斜塔だけでなく、ここボローニャにも斜塔があるということで今にも崩れ落ちそうな姿で傾斜を保って何年も立っているんだとか。
塔の根元はモリっと地中から飛び出しているのでそこをバックに皆さん記念写真を撮っている。

地上から迫り出した基礎部分。コワイ…

高い方の塔には登ることもできるそうなので、明日の朝はそこからスタートすることに決めた。

大きな広場や目抜き通りを一通り歩くとファストファッションのお店を見つけたので、ここのところの暑さを凌ぐためにペラペラの涼しそうなワンピースを1着調達する。

この暑さではスウェットパンツと半袖Tシャツでは耐えられなくなっていて、これからさらに南下するのが怖くなってくる。

この角度で見ると傾斜は控えめ

##ボローニャのご当地パスタ

暗くなる前に食事を済まそうとホストが勧めてくれたお店に行ってみると、気楽に食事が楽しめそうな店内はすでに地元の若者でごったがえしていて、ワイワイガヤガヤものすごい熱気に満ちている。

長椅子が取り囲む大きなテーブルで相席するスタイルで、身を乗り出してぺちゃくちゃしゃべっているグループが多いように見えるが、その隣に1人で食べている人の姿も見える。

奥から詰める形で案内されたテーブルにも、すぐに前、横に新たなグループがやってきてぺちゃくちゃとやりだすので、騒がしいグループに挟まれてめちゃくちゃ居心地が悪い。

まぁそれだけ人気店ということなのだろう、皆さんが食べているメニューの一番上にあるボロネーゼのタリアテッレをオーダーし、クラフトビールを飲みながら若者達の勢いをこっそり観察した。

Tagliatelle al Ragù Bolognese

それにしてもイタリア人はよく喋る、よく喋るというよりも1つのワードに対するイタリア語の発語数が圧倒的に多いのだろう。

同じ内容をしゃべっていても日本語と比べてイタリア語ではぺちゃくちゃ感がものすごくあるはずだ。

すぐ出てきたボロネーゼはモチモチパスタの食感とソースのコクが抜群に美味しくてさすがは人気店!と感動する一方で、お店を出た時にはイタリアの若者の勢いに精気を奪われたようでぐったりしてしまった。

ボローニャでもご当地パスタを食べるという目標をクリア!
ボローニャでは大好物のボローニャソーセージも食べないといけないなぁ。

🚊次回、塔からボローニャの街を見下ろし、午後はロミオとジュリエットの舞台ヴェローナに遠征


📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。次のお話はこちら↓

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