ドームに魅せられるパレルモの休日〜イタリア•シチリア🇮🇹| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #20-1
【Day68: シチリア島パレルモ】
パレルモの街をのんびり散策する一日、エキゾチックなドーム屋根に魅了される
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##路地を歩く楽しみ
通りと薄っぺらい壁と扉で僅かに仕切られた民泊の一室で目を覚ます朝。
通りを歩く人の気配がすぐ近くに感じられる1Fとは違って、2Fの寝室は屋根裏部屋のようなこじんまりした空間で思いがけずぐっすり眠れたので、この日はゆっくりとパレルモ散策をする。

ボロボロの建物に味わいがあります
南下したことでさらに暑さも増しているが、夜は恐ろしげだった細い路地も、朝は日陰がたっぷりあって涼しく、そして市民の生活感を感じられるとても素敵な雰囲気になっている。

その先に大聖堂のドームが!

このコントラストがたまりません!
迷路のような路地を誘われるがままに適当に歩いてみたのだが、特に気に入ったのが、向かい合って建ち並ぶ家々のベランダがくっつきそうなくらい狭い路地の隙間から、教会のドーム屋根があちこちに見えること。
いずれのドーム屋根も幾何学模様が素敵なセラミックで飾られていて、シチリアのエキゾチックな雰囲気の象徴のように見えてくる。

すっかり気に入って歩きながらドーム屋根をあちこち撮影したので、ドーム屋根コレクションができてしまった。




##山に抱かれた港町パレルモ
街の中心部に鎮座するパレルモ大聖堂はドーム屋根も素晴らしいが、屋上のテラスに上ることができるということで高いところ好きとしては見逃せない。

心許ない屋根の上のテラスに登り、見渡したパレルモの景色が壮観!
右を見ても左を見てもゴツゴツした山が遠くに見えて眼下に赤茶けた屋根たちが広がる。


海からの風が最高に心地良くて、テラスで風に吹かれているとマルタの日々を思い出した。
シチリアとマルタは目と鼻の先、ヨーロッパとアラブの文化が強烈に交じり合う雰囲気は共通するものがあるのだろう。

山が近くに迫っていて心地よい風を運んでくれる

この西洋やアラブ、ビザンツ様式が融合した建物たちは『パレルモのアラブ・ノルマン様式建造物群』として世界遺産にも登録されている。
思いっきりアラブ感のある建物があったかと思えば、壮麗な装飾が見られたり。
パレルモはキリスト教文化の神々しい美しさと、エキゾチックな猥雑さが混在しているところに魅力を感じるのだった。



ゴッドファーザーの舞台にもなったとか
##下町エリアから高級エリアへ
そんな観光エリアを抜けて、目指すはパレルモ港がある新興住宅地エリアにあるトラットリア。
こちらは東京に同名を冠した有名イタリアンがあるので、現地版?はどんなところか見てみたくて激しい日差しが照り付ける中をてくてく歩いてやってきた。
私の民泊エリアと同じ街とは思えないほど閑静な高級住宅地を抜け、たどりついたお店は質素ながら活気あふれる地元の美味しい食堂という感じ。

いわしのパン粉焼きと魚介スパゲティはシンプルな味付けながら、海の味がする!という感じでお酒が進む美味しさだった。

またもや歩いて戻ってきた頃には顔がヒリヒリするほどだったので、耐えられなくなりキャップを購入したくらい。
いよいよ6月も後半、毎日ジェラートが欠かせない暑さになっている。

ミントとレモンソルベ
イタリアの夏は相当に暑いからこそ、これだけジェラート屋さんがあちこちに乱立しているのだろう。
##夕涼みの街歩きもまた素敵
すっかり歩き疲れたので一旦昼寝をし、夕方涼しくなってきた頃に改めて街に繰り出す。
この日は日曜だったせいか大通りは歩行者天国になっていて、夕方ともなると涼を求めてくりだして来たたくさんの観光客や地元民で賑わっている。

通りの正面には大きな山がそびえていて、山から吹き下ろす風で夕方以降はとても涼しくなるのだ。


関東平野に住む私はグッと来ます
大通りを行き交う人々の楽し気な雰囲気を味わいながらお店を見て歩いていると、シチリア名物アランチーニ(ライスコロッケ)の専門店を見つける。
新しそうな可愛らしい店頭にはかなり大きな球体が一つずつ整列していて、カレーやトマト、イカ墨など10種類ほどの味が選べるようになっているのでどれも試したくなってしまう。
悩みに悩んだ末、巨大なライスコロッケを2つチョイスし、今夜はライスコロッケと赤ワインで晩酌しながら、この後の旅について真剣に考えようと決意して部屋に戻った。

この日は明るいうちに帰宅します
##ワイン片手にプランニング
大ぶりのアランチーニと赤ワインでこの日のディナースタート!
とともに、大きく広げたユーレイルパス付属の地図を眺めながらこの後のルートを考える。

スペイン・イタリアとその日その日を思いつくままに過ごしてきたため、すっかり滞在期間が長くなってしまった。
すでに残り1か月を切ってしまったので、残る期間をどのルートで進んでいくべきか、悩みに悩む。

イタリアからはお隣のスロベニアに抜けて残りのバルカン諸国を周り、そこから北上していくルートが妥当だろう。
そうするとスイスは行く時間がない…。
ヨーロッパ鉄道旅といえばスイスは外せないだろうけど、スイスの絶景路線は事前予約が必須の観光列車で人気が高いので、ふらっと行っても楽しめる保証がない。
街には行ったことがあるスイスは改めてしっかり事前予約して臨むほうが良いだろう、とまずは訪問国としてスイスを外した。
もう一つ、ユーレイルパス対象国でルート組み込みが難しいのがイギリスの向こうのアイルランド。
行ったことがない国でぜひとも訪問したい国の一つだったが、帰国日にロンドンに着けるかも怪しい中でとても訪問できる余裕があるとは思えない。ここも泣く泣くパスしよう。

パンチェッタチーズとカレーチーズ。美味!
あとは北欧に足を踏み入れる余裕があるかどうか。
このあたりは中欧の進捗次第かー。
大体のルートを頭に描きつつ、この先1週間ほどの予定を立てた頃には0時を回っていた。
予定を立ててしまうと一気に旅を“こなす”感じが出てきて自由さが失われる気がしてしまうが、今までもこれからも予定を立てて行く旅行が普通なんだよな。
そう自分を納得させながらも、今回の旅が自由すぎたせいでこの先の予定を立て、いくつかの国の訪問をあきらめる決断をしたことで、すっかりテンションが下がってしまう夜なのだった。
🚊次回、パレルモから鉄道で南下し南海岸沿いの古代ギリシャ遺跡が残る町アグリジェントへ
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。全編はこちら↓
