戦車と教会のコラボレーション〜セルビア🇷🇸 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #05-1
【Day12: ブダペスト→ノヴィ・サド→ベオグラード】 僅かなハンガリー滞在を終えてセルビアの首都ベオグラードに向けて出発!第二の都市ノヴィサドに立ち寄り、ほのぼのした街を散策
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##絶景路線を目指してセルビアへ
翌朝、早朝からセルビアに向けて出発。
セルビアの首都ベオグラードからモンテネグロの海辺の街バールを結ぶ絶景路線“バール鉄道”に乗ってみたくて、中継地としてベオグラードに1泊する予定だ。
ブタペストからベオグラードもかなり距離があるため1日がかりの長距離移動となるが、1日中電車に乗っているのもなんだかなぁ〜と時刻表と睨めっこしてみると、途中に大きな街、ノヴィサドがあることを発見。
途中下車して、ランチがてら街の散策をしてみることに決めた。

なかなか豪快な落書き、窓に描くのはやめてよね〜
##ゆるーい鉄道で国境越え
セルビア国鉄の列車も1等車両は広々清潔感があって快適。
例のごとく旅客はほぼおらずガラガラなもんだから、国鉄職員や国境警察、そこに車掌が加わってワイワイやっている。
日本の鉄道では考えられないゆるさだ。


一応お客さんいるんだからね!!
セルビアからはいよいよ旧ユーゴスラヴィアの国々に突入することになる。
旧ユーゴの国々というと、私にとっては内戦の記憶がまだ新しいくらいで、どんな国なのか想像がつかない。
国境のバリケードも気のせいか厳重で物々しいように見えてくるけど、難なくパスポートチェックが終わり入国。

##ノヴィ・サド駅の悲劇
やたらと遅い列車で5時間ほど、セルビア北部のノヴィサドに到着。

たくさん持っていたハンガリー・フォリントの紙幣を少しだけセルビア・ディナールに両替してバスを目指す。
構内は無機質だけど駅舎は立派!

私の訪問から数年後、セルビア国鉄は中国資本のバックアップで急ピッチの改修を進めているそうで、2024年には、工事中のノヴィサド駅屋根崩落という大事故が起きた。
たくさんの犠牲が出たニュース映像を見て、この変わった形の駅舎を思い出したが、確かに重そうな屋根の形状だ。
駅舎は立派なものの駅前がガランとしている様子や人通りがほとんどない様子はブルガリアを思い出させる。
##ピンクの街、ノヴィ・サド
バスで15分ほど走り市街地に近づくと、車や人通りが激しくなり日曜の午後らしい活気が見えてきた。

メルヘンな感じ
バスを降りて大聖堂がそびえる街の中央広場に出ると、今日はお祭りか何か?というほどの賑わいで、多くの家族連れや若者が行き交っている。
パステルカラーの建物が建ち並ぶ中でもピンク率が高くて可愛らしく、無機質な駅前とのギャップがすごい。


かなり高い尖塔を持つクリーム色の大聖堂の前には人だかりができているので、何をやっているのか近づいてみたところ、その光景に仰天。
なんと大聖堂の前には戦車やミサイル車などがずらりと展示され、集まった人々が嬉しそうに戦車とともに記念撮影をしているではないか!


軍が市民に親しんでもらおうとするキャンペーンか何かだろうか?
日本の自衛隊でもたまに見かけるけれど、内戦の記憶が新しいセルビアで、リアルな戦闘車両を見せつけられると背筋がゾワゾワしてしまう。
メルヘンチックな教会の前に並ぶ迷彩カラーの軍車両、その前を観光客を乗せた馬車が優雅に通り過ぎる、というなんともカオスな光景にクラクラしてきた。
##セルビアのイメージ一転!
広場からまっすぐに伸びる大通りには、ずらりと両脇のレストランのテラス席がせり出して、楽しそうに談笑する人々で賑わっている。

大きなリュックを背負ったアジア人は完全に場違いで視線が痛いので、そそくさと適当なお店に入り、とりあえず荷物を降ろしてビールを飲むことにした。
しばし人間観察して街をブラブラ。

戦車の展示には驚いたけれど、ノヴィサドの街はピンクの建物とピンクの花々が咲き乱れ、若者や家族連れがあちこちで談笑し、平和そのものといった様子で、私のイメージには全く無かった光景を見せつけられた気がした。
##発展中の熱気感じるベオグラード
ノヴィサドからベオグラードに向かう鉄路は相変わらずスピードが遅いものの、景色がどんどん大都会に近づいていく様子が見えて驚きの連続。
向こうの方に近代的な美しい吊り橋が見えたり、あちらこちらでビル建設中のクレーンが見えたりして車窓から見えるだけでも発展中!という熱気を感じる。
この街は数年経って訪れると大きく変化しているんだろうな、と想像させられる。

ベオグラードのシンボルっぽい

ベオグラード着は夜になるし翌朝は早朝出発ということもあり、ベオグラードでは駅近くにある男女共用ドミトリーのゲストハウスをチョイス。
男女共用は初利用なので、どんな感じなのか不安が募るけれど1泊980円という激安価格と高評価に惹かれて予約したので楽しみでもある。
駅近なので早々に宿に到着し長旅の疲れを癒やせるな、と思いつつ、ようやく到着した終点のベオグラード駅を降りホームからの階段を上がるとギョッとしてしまう。
##ベオグラード中央駅に騙された!
駅舎も何もなく、ホームから直接何にも無いただの道路に出てしまったのだ。
んん?これが首都の駅なのか⁉
慌ててMAPを見るとまだ駅から1.5キロほど離れた場所にいるようだ。
よく分からないけれどここはどこ?
ホームに降りてもう一度見ても“Beograd Center”という駅名になっている。
でもまだまだ建築中といった様子なので、どうやら私は新横浜とか新神戸みたいな駅に到着してしまったようだ。

何もない道路には終着駅で降ろされて困ってる人がワラワラしていたが、すぐにバスがやってきて、どうやら街の中心に行けるようで乗客が殺到している。
いくらかかるのか、どこへ行くのかさえよく分からないけれど、とりあえず人の流れに紛れて乗り込んでみた。
本来のベオグラード駅への送迎バスだったようで費用もかかることなく、古めかしいけれどいかにも駅らしい西洋建築の前のバスターミナルまで運んでくれた。

後から分かったことだが、2018年当時、まだ営業を続けていたベオグラード駅は老朽化もあってか翌年には閉鎖となったそうで、ちょうど新駅への移行を進めていたところだったようだ。
駅近の宿をとり、早く宿でごはんにしたいと思っていた私には、思わぬ遠回りになってしまいイライラ…
だけど、薄暗くなる頃に何とか無事に目的地に到着できてホッとする。
目的のベオグラード駅の周辺はブルガリアで見たのと似たような年代物の赤いトラムが行き交い、人や車の往来もそこそこあって活気が見られる。

坂の途中に目的の宿を見つけ、無事にひと息つくことができた。
男女共用ドミと言っても、共用部に面したフロントデスクに感じの良いお兄さんが居てみんなに気さくに声をかけているのでなんだか和やかな雰囲気。
一部屋6人で3~4部屋ほどあったけれど共用部も清潔で、申し分なく快適な一夜を過ごすことができた。

シャワールームもキレイ
明日も終日乗り鉄が続く。
🚊次回、丸一日かけてモンテネグロへ。絶景路線はまさかの大幅遅延でとんでもない長旅に。
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です↓
