サロン楽屋話055:感情は認めても、感情的にはならない──緊張も不安も劣等感も敵にしない方法
試合前の緊張、不安、劣等感。それらを「なくそう」とすればするほど、心と身体はこわばります。でも、大谷翔平は娘の誕生にあたって、「不安にさせてくれてありがとう」と言いました。不安は、あなたを守るサイン。感じる力こそ、生きる力。
▶不安は敵じゃない──「感じる力」が、あなたを守る
こちらでは、不安も「人生の宝」だとお伝えしました。
「不安なんか感じないほうがいい!」などと、反論したくなる向きもあったのではないでしょうか。
しかし大谷翔平は愛娘が生まれたとき、「僕たち親をとても緊張させ、そして不安にさせてくれてありがとう」と述べたと、『有働Times』が教えてくれました(関連記事「“YAMA-MOJO(ヤマモジョ)”は、『ちゃんとしない』勇気の象徴──フォームを変えなかった山本由伸の生存本能」)。
さてテニスの試合に際し、「緊張なんてしたくない」「不安になってはだめだ」などと思う人も、なかにはいるかもしれません。
しかし「食べてはだめだ」と思うと食べたくなる心理と同じように、そう思えば思うほど、緊張し、不安になるのが「努力逆転の法則」なのです(関連記事「痩せたい人が痩せられない理由」)。
▶緊張は、「準備OK」のサイン
あらゆる感情は、精緻な身体からのサインです。
感じてはいけない感情なんて、ありません。
試合に際し、緊張するからこそ、ハリのある動ける身体が準備されるのだし、不安になるからこそ、どうなるか分からない未来に備えられます。
ええ、そういった感情は確かに不快かもしれないけれど、感覚と同じように、「感じなくなる」と、困る。
たとえば「痛み」は確かに不快だけど、感じなくなると、スパスパと指を切り続けてしまうようなものなのでしたね(関連記事「違和感を無視すると、大やけどする」)。
クマによる被害が全国各地で伝えられていますが、心が不安を感じてくれないと、困る。
薄暗い朝方や夕暮れ時に、無防備・無警戒で、いたずらに出歩いてしまいかねないからです。
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