サロン楽屋話075:「怖いくらい」抜けば、勝手に上手くなる
「力を入れる」ほど、動きは鈍る。カブス・今永昇太は言いました――「怖いぐらい抜く」。握らず、考えず、上手くやろうともしない。すると、力は勝手に「入る」、球は勝手に「見える」。無防備で立つ、というテニス上達法。
▶今永昇太が「感覚つかんだ1球」
「怖いぐらい力を抜く」のだそうです。
これが、プロとして「感覚をつかんだ1球」だったと、記事は伝えます。
レアな「本物の開眼」だったのでしょう(関連記事「『1球目』で変わる」)。
私はグリップは握るのではなく「触れる」程度と言っています。
シナーも、すっぽ抜けるほど緩いです(関連記事「テニスゼロ版『反応しない練習』(ヤニック・シナーに学ぶ)」)。
すると、今永が言うように腕は、シナーを見ても分かるとおりラケットは、勝手に振られます。
力を、「入れる」のではありません。
力は、「入る」のです。
▶「勝手に」をつけると意識が消える
イチローは、「変える」のと「変わる」のとは全然違うと言いました(関連記事「イチローの法則『変えのではなく変わる』」)。
どっちなのかと迷ったら、その前に「勝手に」をつけてください。
「勝手に、入れる」「勝手に、変える」は、この文脈ではへんですよね。
「勝手に、入る」「勝手に、変わる」です。
「入れる」「変える」は、意識的です。
「入る」「変わる」は、無意識的です。
意識で頑張ると、上手くいきません。
▶シャアの「見方」
シャア・アズナブルは「見えるぞ、私にも敵が見える!」と言ったのでしたね(関連記事「『見える』人のテニス──フェデラーという赤い彗星」)。
集中した結果、勝手に、見えたのです。
「見るぞ!」と意識すれば、見えなくなるのです。
ここから先は
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero
