質問1589:アドバイスしてくるコーチは無視するしかない?(副題:ウザい人が目の前に現れる理由。それは自己肯定感を高める修行です)
テニスゼロ吉田様
いつもお世話になります。
よくテニスのスクールに行ってるとコーチから
ボレーの打ち方はもっと回転かけてとかもうちょっと切るようにとか言われるのですが
このサイトを見てる身からすると、鬱陶しく感じます。笑
聞かないようにしていてもわざわざ練習止めて指導してくださいますので迷惑に思ってるのですが失礼かなと思って一応聞くですが、イライラしてしまいます。
こういう類のコーチは無視するしかないのでしょうか
なかなか無視できないです。
▶イライラと自己肯定感の切っても切り離せない相関
結論から言うと、コーチをリスペクトすることです。
それは、自己肯定感を高める練習をする修行なのです。
気にもとめずにスルーできればいちばんいいのですけれども、この場合にイライラしながら無視するのは、得策ではありません。
ディスリスペクトになりかねないからです。
イライラするほど、自己肯定感を損ねます。
換言すれば自己肯定感が低いと、イライラしがちになるのです。
自己肯定感低めの人は、おっとりしてそう?
否、自分の意見を否定されると屈辱的に感じるから、内心はイラついてばかりになるのです。
▶「コーチによって全然違う!?」迷走しがちなスクールあるある
コーチにも、何かしらの事情がある。
それは育ってきた環境が違う彼、ないし彼女の業による定めだから、仕方がありません。
コーチも本心は、そんなウザがられることを言いたくないかもしれないけれど、(それが当たっているかどうかは別として)スクールの指導方針どおりのコーチングをせざるを得ないのかもしれません。
教え方がバラバラだと、こちらで述べているコーチAとコーチBになりかねませんからね(「スクールあるある」ですけれども)。
▶「コーチにも事情がある」と受け入れる
いえ、スクールの指導方針などホントは関係なくて、コーチはその場で思いついた表面的な印象(フォーム)に基づく感想を言っている場合が、ほとんどでしょうね。
なぜ、コーチはそんな指摘をするのか。
上手くなってもらいたいから?
仕事だから?
承認欲求?(←教え魔に多い!)
ええ、どんな事情があるかは、私たちのあずかり知らないところです。
それは相手の領域内の話だからです。
ですから「スクールの指導方針うんぬん」が、本当に当たっているかどうかまでは、分かりません。
それでもご自身が「コーチにも事情がある」と、一方的に受け入れれば、まずはそれで十分なのです。
▶能力を引き出す“仕組み”の正体
佐々木小次郎が、本当に大きな器なのか、はたまたチンケな奴なのかは、この際関係ありません。
本当は決戦に際し、遅刻をいちいち咎める「ちっちゃな器」の小次郎なのかもしれません。
それは「どちらでもいい」のです。
ただ、宮本武蔵がどう感じるかが重要。
小次郎をリスペクトする武蔵の“あり方”が自己肯定感を高め、パフォーマンスを引き上げるというのが“能力発揮の仕組み”なのですね(関連記事「キング・オブ・自己肯定」)。
▶肥溜めを全部ぶちまけても……
禅では、日常生活のすべてが修行と捉えます。
嫌なことを言ってくる・してくる相手にも、何かしらの「事情がある」と受け入れる。
それは端的に言えば、確かに犯罪レベルであったとしても、育ってきた環境によりそうせざるを得なかった何かしらの「事情があった」のです(関連記事「罪は罪でも人は憎まず--自己肯定感を理解するための『いちばんのポイント』 」)。
黒柳徹子さんは子どものころ、肥溜めを全部ぶちまける“事件”をやらかしたけれど、当時担任だった小林宗作先生は一切、咎めなかったのです(関連記事「自己肯定教育の極み『トモエ学園』(連載その4)」)。
「窓際のトットちゃん」にも、事情があったのです。
▶できれば、幸せに生きたかった
誰しも、罪を犯したくてこの世に生まれてきたわけではありません。
できれば、幸せに生きたかった。
今生ではそれができなかった、何かしらの「事情があった」のです。
ここでいう「今生」というのは、今・ここ・この瞬間のこと。
私たちは次の瞬間にも生まれ変わっているのですから、何度でもやり直せるのです(関連記事「『夢の箱根駅伝、今走ってんだよ!』」)。
▶昨日と今日とで違う自分
気持ちも気分も機嫌も、昨日と今日とでは違うでしょう?
量子力学のレベルで突き詰めれば、ひと呼吸ごとに生理状態も変化しています。
思考も感情も、さっきの自分と今の自分とでは、全然違います。
諸行無常。
私たちは今この瞬間にも、生まれ変わっている。
これが輪廻転生のエッセンスです。
▶我慢すると、自己肯定感は失墜する
犯罪?
話が飛躍していると、思われるでしょうか?
否、どんなに酷いと主観的に思える人であれ、人それぞれ、そうせざるを得ない・言わざるを得ない「事情」が確かにあったのです。
そのありのままを受け入れて、許す(「許す」が上から目線ではないという話はこちら(関連記事「『許す』という戦術で自分が「楽」になる」)。
ただし、無理やり許すのではありませんよ。
そうすると自分が「我慢」する感じ方になって、それこそ自己肯定感が失墜します。※2
そうせざるを得ない事情があったのだから、彼ないし彼女も仕方がなかったと、我慢するのではなく受け入れるのです(関連記事「おまけ4・自己肯定感が高まる『実用の5文字』by明石家さんま」)。
▶人を変えようとするほど、関係はこじれる
この修行を続けていると、どんどんご自身の自己肯定感が高まってきます。
コーチのウザいアドバイスと、何の関係があるの?
大アリです。
よく言われることですが、「人は変えられない」のが原理原則。
無理やり言うことに従わせたところで、それは本当の意味で相手が変わったわけではありませんよね。
アドバイス好きのコーチ(あるいは配偶者、恋人等含む)を変えようとすると、むしろその後のご自身の立場に、不利を招きかねません。
無理やり変えようとするとその反発心から、むしろ相手の対応はひどくなるのが一般的です(関連記事「仲良くしなくていい。嫌われても構わない」)。※3
▶自己肯定感は、最高のコーチだった
粘り強くリスペクトを絶やさなければ、人は変わってきます。
コーチも、そしてほかの誰でもないご自身が。
それはすなわち、コーチがどんな教え魔であろうと、とやかく言ってこなくなるということ。
それはすなわち、ご自身が周囲の目にも明らかにテニスが上手く映り、とやかく言わせなくなるということ。
なぜ、自己肯定感が高まると、テニスが上手くなるのか?
テニスはメンタルのスポーツだからです。
▶※1について・常識的なテニス指導を批判するわけ
テニスゼロが常識的なテニス指導をチクリと批判するのは、私が一方的に、常識的なテニス指導をリスペクトしているからにほかなりません(関連記事「何からでも学べる」)。
▶※2について・「それくらい我慢しなさい!」は最悪のしつけ
我慢する人は、自己肯定感低めの相関。
自己肯定感が低いと我慢するから、ますますイライラするのです。
「自分の要求を表現するなんてワガママだ」という自分についての感じ方になるからです。
ですから「そんなことくらい我慢しなさいッ!」などというしつけは、「お前には価値がないんだから!」と決めつける押しつけになる。
▶※3について・アドバイスは「取り扱い要注意」
見方を変えれば、自分がするアドバイスは良かれと思って「こうしたほうがいい」という表現であれ、少なからず現状の相手を否定するニュアンスが含まれるから、近しい配偶者であれ恋人であれ、相手が誰に対しても、取り扱い要注意です(関連記事「アドバイスは(面白くない)」)。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero