質問1570:ボールに近づき過ぎてしまうというズレを調整する方法は?
吉田さま
こんにちは。
さっそく、※※※※※を実践し
落ち着いてボールが見ることができて
前に突っ込むことが減っている感覚があります。
私はダブルスがメインで
縦ロブを上げられ、後衛で走らされた場合に
縦ロブのバウンドを見誤って(というかイメージがずれていて)、
もっと斜め後ろに走らなければいけないところを
つい、ベースラインに沿うような感じで走ってしまう、という自覚があるので
2バウンド目を「ただ見る」という練習を取り入れたいと思っています。
良いアイデアを教えていただき、ありがとうございます!
ベースメソッドをやってみて、質問が出てきました。
ベースメソッドは、テニスコートの縦の距離感のズレの調整に役立つことはよくわかるのですが
左右に動かされた時の横の移動で、(縦ロブを追いかける時に限らず、普通のストロークラリーでも)ボールに近づき過ぎてしまうというズレを調整する方法または
良い練習方法はありますか?
これもベースメソッドをやっていれば、うまくズレが調整されていくのでしょうか?
アドバイスいただければ嬉しいです。
上記の私の説明がわかりづらければ、ご遠慮なくお知らせください。
よろしくお願いいたします!
※※
回答
▶テニスで難しいのは左右より深さ
テニスで難しいのは、左右よりも深さです。
ボールが右に飛んで来た、左に飛んで来たというのは、目で見て分かりやすい。
そのまんまですからね。
なのになぜ、その分かりやすい左右の距離感を誤ってしまうのかというと、仰せのとおりベースラインに沿って動こうとするからです。
そこにラインがあったら、ラインに沿いたくなる習癖が、本能的にある(笑)。
テニスはラインに合わせて動くのではなくて、ボールに合わせて動くと上手くいきます。
ボールが右なら右、左なら左、前なら前、右斜め後ろなら右斜め後ろ、といった具合ですね(スマッシュだけは毛色が違うという関連記事はこちら)。
▶深さの距離感をサッとつかむ技術
ただし左右よりも深さの距離感は、見た目以上に測るのが難しいのです。
テニス観戦でコートサイドから見たり、テレビでよく見る斜め上から見たりするアングルだと測りやすいのですけれども、コートレベルの自分目線で見ると、深さは分かりにくい。
それが感覚的に、相手に打たれたらサッと瞬間的に測れるようになるのが『テニス・ベースメソッド』です。
▶打点が詰まってしまう「意外な理由」
左右の距離が合わないと感じるのは、なぜでしょうか?
遠くて物理的に届かない場合を除いては、実は深さの距離感を誤った時に、同時に、ボールに対して近すぎたり遠すぎたりするのです。
たとえばご指摘いただいているボールに突っ込んでしまう癖があると、打点は前後もさることながら、同時に「近さも詰まる」のです。
改めて『テニス・べースメソッド』を、少し長めになますが、紐解いてみます。
現実とイメージのズレがなくなると、端的にいえばボールが弾んでスピードを失ったあとの時間を利用できるから、回り込んで追いつくような動き方になるため、遠いボールも取れるようになるのです。
「直線的に」「回り込んで」というのは、繰り返し申し上げている通り端的な表現ですけれども、いずれにしても、現実的な弾み方がイメージとして備わると、ご自身の動線(動き方)そのものが変わるから、今までは追いつけなかった遠いボールが不思議と取れたり、無駄に動き過ぎてしまう癖がなくなったりする。
あるいは傍からの印象として、ゆっくり動いているように見えるにも関わらず、なぜかいつもボールに追いつくプレーヤーとして、ご自身が周りの人の目に映るようになるのです。
なので、ご心配されている近づきすぎる遠近感のズレも、上手く調整されてきます。
▶ボールを打たない「すごい練習」
それでも左右の距離感に不安があるというのであれば、こちらでご説明しているボールを見送る球出し練習で、ピタッと打点に入れるように練習してみてください。
ボールを打たずに「見送る」のがミソ。
ボールを打たない練習なんて、練習にならないなどと、あなどるなかれ。
打つ「意識」が外れるから、トレードオフの相関である距離の「感覚」が、分かりやすくなります。
逆に言えば普段は打つ「意識」があるから、距離の「感覚」を測りにくかったり、ボールそのものではなくボールの行く先へ目線を飛ばしてしまったりして、実際よりもボールを速く感じたりもしがちです。
▶人の振り見て我が振り直せ
ロブ処理は一見すると、ゆっくり飛んでくるから簡単そうに思えるのですけれども、「現実に対するイメージのズレ」が非常に生じやすいので、一般的に打ちにくいとされる頭よりも上の高さで打たされたり、あまつさえ頭上を抜かれたりしがち。
他人のプレーを客観的に、特にコートサイドから見ていると、そうなっている様子がよく分かると思います。
「人の振り見て我が振り直せ」です。
だけど保有しているイメージがズレていると、どうしても直らないのです。
▶現実を如実に見る
2バウンド目を「ただ見る」練習は、おすすめです。
先述した「打つ意識」が外れますからね。
現実を如実に見ることができるのです。
普段は2バウンド目を、「見ることがない」はずです。
何しろ見ようとすれば、「失点」しますからね(車いすテニスを除く)。
テニス経験が長いプレーヤーでも、よっぽど浅くて取れなかったようなボールでもない限り、今まで一度も見た経験がないという人も少なくないでしょう。
経験したことがないから、分からないのです。
▶落ち着いてボールを見れるようになる
失点することなく、お伝えいただいたとおり「落ち着いてボールが見ることができる」のが、『テニス・べースメソッド』。
ロブ処理でも普通のストロークラリーでも、すぐさま自分の打ちやすい打点に入れるようになって、タイミングよく打ち返せるようにもなります。
イメージが、現実どおりに、書き換わるからです。
▶プレーを俯瞰的に見て
お伝えいただいたご説明につきまして、気遣ってくださいました「わかりづらい」ところは、特にございませんでした。
ご自身のプレーを俯瞰的に見て整理されており、よく理解できました。
「こうだから、こうなってしまう」という因果の関係が論理的で、合点がいきます。
また何かご不安などありましたら、ご連絡いただけますと安心です。
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