テニス上達メモ494.「雑草プロ」に対するテニスゼロの所見
▶正しいフォームを追求しすぎて肝心の本質を失う
まさに下記のコラムが伝えるとおりではないでしょうか?
「型にこだわる日本と結果重視のヨーロッパ。テニスの指導法はこんなに違う!<SMASH> 市川誠一郎」
とのこと。
▶Yahoo!版
https://news.yahoo.co.jp/articles/223661b13d71aa0a3f33f279061bbf93533c3e89
▶配信元のTHE DIGEST版
https://thedigestweb.com/tennis/detail/id=92912
記事の執筆者である雑草プロこと、市川誠一郎さんの、指摘するとおりだと思うのです。
いわく「正しいフォームを追求しすぎて肝心の本質を失ってしまうのです」
いわく「打ち方は滅茶苦茶なのに、なぜか力強いボールがコートに入ってくる」のです!
▶フォームを意識するからボールに集中できない
加えてテニスゼロから付言するならば、「フォームを意識するから、ボールに集中できない」のです。
市川さんの言う「肝心の本質」とはズバリ、「ボールへの集中」(関連記事「テニスと本質と自己肯定感と」)。
フォームを意識すると、ボールに集中できないのです。
なぜなら意識と感覚とは、トレードオフの相関だから。
専門的には「眼耳鼻舌身意(げんにびぜつしんい)」。
考えているとき、厳密に言うと、見えいていません。
厳密に見ているとき、考えられません(関連記事「目で聞けない。耳で見えない」)。
いつも同じ例え話ばかりで恐縮ですが、この記事を読んでいる最中、空調の音が鳴っていたとしても、聴こえなかったはずです。
ですから市川さんの指摘する「テイクバックはこう、ヒジや手首はこうして、スタンスはこう...」と意識している間、ボールは目の前からスッスと消えているのです(関連記事「ボールが『スッスと消える』」)。
▶フォーム指導で下手になる2重の意味
常識的なテニス指導が伝えるフォームを意識すると、むしろ2重の意味でテニスが下手になりかねない危険を孕む。
ボールに集中できないだけではありません。
意識すると、動作もぎこちなくなるから、余計に上手くいかなくなるのです(関連記事「『頼むぞ!』「任せた!』の魔法」)。
▶日本人選手は世界一フォームがきれい
振り返れば私がこの業界に入りたてのころの約30数年前、あるテニス専門誌の編集長から「日本人選手は世界一フォームがきれいと世界から評価されている」と教えられました(関連記事「『そのためには』は続くよ、どこまでも」)。
まだ何も知らない私の脳裏に、疑問がよぎったのです……。
「ん!? フォームを正せばテニスは上手く・強くなると教えているのが日本の常識的なテニス指導なのに、日本人選手はどうして世界で活躍できないのか?」
▶的を射るテニス愛好家
当該記事を掲載したYahoo!のコメント欄では、素直な意見が交わされているようです(関連記事「『本物の素直』と『偽物の素直』。テニス上達のためにどちらを選ぶ? 」)。
目を通すと、実は愛好家のほうが的を射ていると思える印象。
指導法を伝えるテニスのコーチやプロのほうが、「絵に描いた餅(見た目は良いが実際には役に立たない、実現性がなく空想や理想論に過ぎない)」を押しつけようとしているのではないか、とさえ思えます。
▶プロテニスプレーヤーは、グリップ名すら知らない
子どものころから感覚でテニスを身につけてきたいわゆる「叩き上げ」が、理論や理屈を知ると、どうしてもそれら知識を使って教えたくなるのかもしれません。
しかしコーチやプロも自分がいざ試合をするときには、「テイクバックはこう、ヒジや手首はこうして、スタンスはこう...」などとは、プレー中に一切意識していないのです。
意識していないどころか、プロテニスプレーヤーには、自分の握っている「グリップ名」すら知らない人も少なくありません(関連記事「おまけ・※注1について。プロは「グリップ名」など知らない」)。
機会があったら、錦織圭に聞いてご覧なさい。
「両手打ちバックハンドは、どんなグリップで握っているのか?」と。
「左手はフォアハンドセミウエスタンで、添える右手はバックハンドイースタンくらいですかね」などという、(市川さんの指摘する)「形」についての答えは、絶対に出てこないのです。
▶清水悠太プロの参考になるコメント
そんな中、下のターンは穿った「本音」ではないかと、テニスゼロは目したのでした(関連記事「『フォームに関するアドバイス』につきまして」)。
「グリップはこだわらない」
「あんまり難しいことは普段考えない」
「あんまり考えるとダメになっちゃうタイプ」
「本当に意識していない……」など清水悠太プロのコメントが参考になると思います。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero