テニス上達メモ587.強さは、支え合いから生まれる
人を裁くと、自分も裁かれる世界に入ります。
それは、引きずり下ろし合う世界。
強さは、支え合いの中で育つもの。
それは高め合う世界です。
▶強さは、支え合いから生まれる
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックが閉幕。
相手国選手の活躍を喜んだり、失敗に寄り添ったり。
代表選手が「オリンピックの舞台を楽しみたい」などと言えば、白眼視されたのも今や昔話。
ライバルでありながら称え合う(支え合う)関係性が、印象的でした。
小平奈緒が、イ・サンファに寄り添っていた姿を思い出す。
同じ競技に携わるからこそ、その背景にある互いの苦労や努力の思いを、言葉にしなくても、共有できるのかもしれません。
支え合うから強くなる。
安心できる関係性の中では、人は思い切った挑戦ができます。
あの空気感は、見ていて清々しいものでした。
▶人を裁くと、自分も縛られる
テニスの試合も、戦いだけど、敵対ではない。
その本質は、オリンピックでなくても「平和の祭典」です。
勝敗はあっても、目的は相手の破壊ではなく、互いにパフォーマンスを試し合う試合だからです。
相手を蹴落とそうとする怒りに満ちた緊張状態でプレーすることを想像すると、支え合いとはほど遠い。
テニスの難しさは、テニスに携わった経験のあるプレーヤーなら誰でも分かること。
なのに、相手がミスしたからといってバカにするから、緊張状態に苛まれてパフォーマンスが上がりません。
与えることは受け取ることですから、他人を裁くと自分も裁かれる世界に入ります。
相手のミスを蔑むほど「次は自分が蔑まれる側になるかもしれない」という怖れが生まれます。
▶称え合えたから、高め合えた
もちろん影では、競技仲間の活躍に苦しんだ選手もいたでしょう。
頑張ってきたぶん、悔し涙が溢れたかもしれません(関連記事「きれいじゃない感情を受け入れて、人はレジェンドになる」)。
今回は出場枠に入れなかった。
これもまた縁。
レベルが高い者同士だから、称え合えたのでは――?
そう思うかもしれません。
しかし、逆です。
称え合えたから、レベルを高め合えたのです(関連記事「強くなってから、ではない」)。
それによって、気分・機嫌・気持ちが上がるから。
▶弱さが強さを生んだ――りくりゅう
「マジで泣いてばっかり」だった木原龍一。
「龍一君が弱さを見せてくれたからこそ、私は強くなれた」と三浦璃来。
強さは、互いに支え合うことで増しました。
石のアーチが互いに支え合って立つように、人も関係性の中で強くなる。
それは、パートナーであろうと、ライバルであろうと、同じこと。
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(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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