”良く”聴くことで育まれる関係性~謙虚さを大切に~
みなさん、こんにちは!
良い天気が広がるゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?
お出かけをする方、帰省する方、ゆっくり自宅で過ごす方、はたまたお仕事の方…などなど多くの過ごし方がありますよね。
いずれにしても誰かと時間を共有することがいつも通り、もしくはそれ以上ある期間なのではと思い、他者との関係性をテーマにすることにしました!
この記事がより良い関係性を深めるきっかけになれたら嬉しく思いますので、ぜひお楽しみください。
他者との関係性を築くうえで「聴くこと」が大切だと各種メディアで幾度となく取りあげられており、みなさんご存知の通りだと思います。
では、どのような聴き方が”良い”のでしょうか?
実は最近、私の研究テーマである他者と良い関係性を築くための鍵となるストレングス、”謙虚さ”に関する論文で聴くことの重要性に触れたものがありましたので、いくつかポイントを紹介していきたいと思います。
※謙虚さに興味のある方はぜひ↓の記事をお楽しみください!
まず、謙虚さについてですが、大きく分けて2つの要素があります。
1つ目は「個人間(人との関わりにおける)の要素」です。
これは、他者志向と言い換えることができ、相手の良いところを優越感や劣等感なく認めることやウェルビーイングを気に掛けることです。
2つ目は「個人内の要素」です。
この要素は、自分自身の良いところや限界を認めること、自分の抱く考えや意見に誤りがある可能性を認めることなどが含まれます。
※限界を認める、については成長しないということではなく「現在地を知る」という意味合いがあります。今の位置を知ることで、これからどう伸ばしていくかが考えやすくなりますよね。
これら2つの要素が一方に偏ることなく、バランスの良い状態が”謙虚さ”を表すことになります。
そして、この謙虚さはあらゆる対人関係を良好にする働きを持ち、例えば…パートナーとの関係性、上司と部下の関係性、教師と学生の関係性、親子関係など、人生の様々な場面で有効に作用するストレングス(強み)だと考えられています。
では、以上のような謙虚さを踏まえて、どのような聴き方が”良い”と考えられるのでしょうか。
多くの要素がありますが、今回は私が特に大切だと感じるポイントを3つ紹介します!
①ノンジャッジメンタル(無批判)でいること
これは単純に相手の発言に対して否定・批判をしないということではありません。確かに否定や批判をすることによって相手は話しづらくなりますので、気を付けるべきではありますが、ここでは「なぜ、否定・批判をしたくなるのか」から一緒に考えていきましょう。
こういう時に役に立つのはその言葉が持つ意味に立ち返ってみることです。
judge(ジャッジ)という言葉が何を意味しているのかを見ることから始めてみましょう。
judgeは「自分の持つ情報を基にある物事や人物に対して意見や考えを形成すること」という意味を持ちます。
相手の話を聴いているとほぼ自動的に「これって~じゃないかな」「○○したらいいのに」と思い浮かんでくることはありませんか?
これはすごく自然なことですし、ひとりひとり重ねてきた経験が違うからこそいろんな考えが浮かんできます。
そんなときに思い出して頂きたいのは謙虚さの持つ2つの要素です。
相手の話を聴きながら考えを持つことは自然ですが、相手にそのまま伝えることが相手のウェルビーイングを気遣うことに繋がるでしょうか?自分の考えが誤っているかもしれないという可能性はいかがでしょうか?
ちょっと意識を持つことが必要ですが、いったん立ち止まって、いろんな考えが浮かんできている自分に気付けるようになると良いですよね。
この意識を持ちながら2つ目のポイントを見てみましょう。
②共感的であること
ここでの共感は「相手の立場に立って理解しようとすること/考えようとすること」です。
以前、共感の記事で紹介した言葉ですがここでも参考になると思いますので、改めてお伝えします。
“Walking a mile in another’s shoes.”
直訳:他者の靴を履いて1マイル歩くこと。
この言葉は共感のルーツを表現していると言われていますが、この意識を持つことはまさに謙虚さを体現することに繋がると思いませんか?
相手がどのような気持ちでいて、どのような考えを持ち、どう感じているのか、相手の立場で少し歩いてみてその景色を眺めてみる。
この意識でいると相手を想うことに繋がり、先ほどのノンジャッジメンタルな姿勢を保てることなりますよね。
そして、このように共感的に関わってもらえていると相手が感じるとその方のウェルビーイングに良い影響が生まれるのも想像できますね。
①②のポイントを押さえながら、最後の要素を見ていきましょう!
③相手を尊重すること
この要素は絶対に欠かせません。
相手を尊重、リスペクトする意識・姿勢でいることで相手は「大切にされている感覚」が得られるため、その方の自尊感情が高まります。
私もコーチングを学び、相談者役を経験しましたが、相手(コーチ)に”大切にされているな”と感じるときはすごく良い感情を体験できましたし、話をしたいという感覚を強く持ったことを思い出します。
そして、「誰かに”尊重された”という経験は次に誰かを尊重する意識へと繋がる」ので、温かい輪が広がるきっかけになることも大きなポイントです。
ここまで聴き手が大切にする要素をお伝えしてきましたが、一方的に聴き手が負担を負うというわけではない点も大切です。
それは「温かい相互作用が生まれるから」です。
聴き手のちょっとした意識で話し手の意識や感覚、話す内容も変わります。
それによって聴き手も良い感覚が得られ、もっと興味を持って話を聴くことに繋がることや相手との話を重ねるための自己開示も増えていきます。
双方が良い感情を抱きながらコミュニケーションを取れると関係性も自然と深まっていきますよね。
この相手を尊重するという意識・姿勢・行動はいつでも大切にしたいですね。
いかがでしたか?
相手との温かな相互作用を生み出してより良い時間を過ごすために、今回お伝えしたポイントを意識してみてはいかがでしょうか。
それでは、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください!
