【不妊治療レポ③】男性不妊の発覚と葛藤。「なぜ我が家に?」を乗り越え、前を向くまで
はじめに🌷
こんにちは、てかりです🌱
訪問看護師をしながら、等身大の暮らしや家計管理、子育ての記録を綴っています。
全6話でお届けしている不妊治療レポの第3弾です!
前回は「自己流妊活」や「シリンジ法」の試行錯誤をお届けしましたが、今回は我が家の不妊治療における最大の転換点となった「男性不妊の判明」と、それに伴う「夫婦の葛藤・心の試練」についてのリアルな記録です。
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「精液検査の再検査で一気に突きつけられた現実」
「原因不明(特発性造精機能障害)の告知」
「同僚の妊娠報告に、涙が止まらなかった日」
「リアルな友人に初めて打ち明け、涙した日」
看護師という職業柄、どこかで冷静に事実を分析してしまう自分と、一人の女性として心が追いつかない葛藤。当時の痛いくらいリアルな感情を包み隠さず書き留めました。
1. 2回目の精液検査と、突然の「体外受精」の提案
1回目の検査結果を受け、期間を詰めて挑んだ2回目の精液検査。
しかし、戻ってきたデータは予想以上に厳しいものでした。
精子濃度:420万/ml(基準値:1,600万以上)
運動率:10.69%(基準値:42%以上)
総運動精子数:157万(基準値:1,638万以上)
1回目よりも数値が落ちており、医師からは「これだけ少ないと、人工授精で濃縮しても数が足りない。時間を無駄にするより体外受精の方がいい」と告げられました。
まさか人工授精をすっ飛ばして「体外受精」という言葉が出てくるとは思わず、頭が真っ白に。
ですが、「無精子症ではなかった」ことにホッとしたのも事実です。
「まずは原因を専門クリニックでしっかり検査・改善し、自分たちが納得した上でステップアップしよう」と夫婦で話し合い、男性不妊の専門外来を受診することにしました。
2. 専門外来受診と「原因不明(特発性)」の告知
紹介状を持ち、夫と一緒に受診した専門外来。
院内採精での再検査では、総運動精子数が1,290万まで持ち直し、「これなら人工授精も十分狙える!」と少し希望が見えました。
(診察室から戻った夫が「玉が小さいって言われた(笑)」と和ませてくれたときは、緊張がほぐれて思わず笑ってしまいましたが…!)
しかし、後日出たホルモン検査の結果はすべて正常値。
診断名は『特発性造精機能障害(原因不明)』でした。
「原因さえ分かればお薬で治せるかも!」と期待していた分、「原因不明」という現現実重くのしかかりました。
「保険適用6回の回数制限」「ステップアップのこと」「仕事の調整」……様々な不安が一気に頭を駆け巡り、自問自答を繰り返す日々が始まりました。
3. 同僚の妊娠報告と、抑えきれなかった「黒い感情」
そんな葛藤の最中、職場(管理職として働く事業所)で同僚から妊娠の報告を受けました。
自分より後に結婚し、自然妊娠で授かった同僚。 その場で「おめでとう!」と泣いて喜んだものの、それは嬉し泣きではなく激しい悔し泣きでした。
「なぜ頑張って病院に通い、薬を飲んでいる我が家には来ないのに…」 自分の中にあるドロドロとした妬みや劣等感。同僚を気遣えば気遣うほど、心が削られていく感覚がありました。
仕事帰りに母へ電話し、泣きじゃくりながら胸の内を吐き出しました。 母は
「授かりものは縁。悔しいと思うのもあなたが人間だから。でもその子の前では泣いちゃダメだよ」
と優しく受け止めてくれ、なんとか取り繕うことができました。
しかしその後も「妊活疲れたな…」と心が折れそうになる日が続きました。
4. 孤独を救ってくれた温かい言葉と、夫婦の誓い
ブログに素直なネガティブな感情を吐き出したところ、同じように不妊治療で悩む読者の方々からたくさんの温かいコメントが届きました。
「ひとりじゃないよ」 「自分を責めないで」
その言葉にどれだけ救われたかわかりません。
そしてある夜、夫が布団の中でふとこんなことを言ってくれました。
「お腹に赤ちゃんがいる良いイメージ、してみようよ。俺たち全部検査して、これ以上悪くなることはないんやから。絶対来るよ。まだ始まってもないんやから」
暗い顔ばかりしていた自分に、ハッとさせられました。 夫のその言葉で、心の視界がパッと開けたような気がしました。
5. リアルで初めて分かち合えた、友人からの「わかる!!」
その後、看護学生時代の友人夫婦のお宅へ遊びに行く機会がありました。 8ヶ月の可愛い女の子を抱っこさせてもらいながら、その友人も実は顕微授精の末に授かったという話を聞いたのです。
同僚の妊娠報告に素直になれず傷ついていたこと、妊活に疲れてしまったことを正直に打ち明けると、友人は強く共感してくれました。
「めっちゃわかる!!辛いよなぁ…!私も何回も海を見て黄昏れたよ!」
その言葉を聞いた瞬間、私は大号泣してしまいました。 リアルな場で初めて「不妊治療の辛さ」を分かち合えた瞬間でした。
「みんな同じなんだ。私だって絶対妊娠してやるぞ!」と、赤ちゃんを抱っこしながら、心の底から勇気が湧いてくるのを感じました。
不妊治療に絶対の保証はないけれど、暗い顔をして立ち止まるのはやめよう。私たちは「体外受精に挑戦する」とお返事する覚覚悟決めました。
おわりに:当時の私へ、伝えたいこと🌷
実は、この時妊娠報告をしてくれた同僚のお子さんと、今私の腕の中にいる娘は「同じ学年(同級生)」になりました。
妊娠中、生後2ヶ月のその子に会いに行き、そして今ではお互いの子どもを並べて写真を撮れる関係になっています。あの時からは想像もつかない、本当に不思議な「縁」でした。
当時の私に「縁だからね」なんて言ったら、きっと激しく怒っていたと思います。「こっちはこんなに苦しんでるのに!」って。
でも、激しい悔しさも、ドロドロした妬みも、全部必死に命と向き合っていた証拠でした。
もし今、当時の私と同じように、誰かの妊娠報告に傷つき、自分の心の狭さに落ち込んでいる人がいたら伝えたいです。 「黒い感情を持ったっていい。あなたは何も悪くないし、それだけ一生懸命頑張っているんだよ」と。
次回(第4弾)は、意気込んで決断したものの……さらに翻弄される「まさかの展開とステップアップ編」をお届けします!
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