(天ぷらの日)"ご当地変わり種てんぷら"を試してみませんか?

1. 10月23日は「天ぷらの日」

10月23日は「天ぷらの日」。
この日は、二十四節気のひとつ「霜降(そうこう)」にあたり、秋が深まり、肌寒さを感じる頃です。
食欲の秋を代表するメニューのひとつである天ぷらを食べて元気を出そう――そんな思いから制定されました。
サクッと軽い衣に包まれた旬の食材を頬ばれば、油の香ばしさと素材の旨みが口いっぱいに広がり、つい「もうひとつ」と手が伸びます。
そんな天ぷらですが、地域によって「え、そんなものを揚げるの!?」と驚くような“ご当地変わり種”もあるのをご存じでしょうか。
今回は、定番の人気具材を振り返りつつ、日本各地に息づく“変わり種天ぷら”を通して、その土地の風土や味の記憶をたどってみましょう。
2. 定番天ぷらの具材人気ランキング
まずは王道から。全国的に愛される定番の具材をランキング形式でご紹介します。シンプルながら、それぞれに“天ぷらにする理由”がちゃんとあるのです。
2.1 総合ランキング
上位には王道の「えび」「さつまいも」「キス」が並び、まさに日本人の定番好みを反映した結果となりました。
えびは世代を超えて愛される不動のエース、さつまいもは季節感とやさしい甘みで支持を集めています。キスやレンコンなど“軽やか系”の具材も健闘し、全体的に「素材の味を生かす」傾向が強いのが特徴です。
揚げ物でありながら、見た目の美しさや食感の繊細さを重視する日本人らしい嗜好がうかがえます。

第1位 えび(ぷりっと弾ける主役級の存在)
天ぷら界の絶対的エース。衣をまとった姿も美しく、揚げたての香ばしさと弾力が格別。天丼でも単品でも主役を張れる貫禄があります。
第2位 さつまいも(ほっくり甘く、秋のごちそう)
薄切りにしても厚切りにしても、ほっくりとした甘みが魅力。冷めてもおいしく、お弁当の彩りにも人気です。
第3位 キス(淡白で上品な味わい)
外はカリッと、中はふわっと。淡白な白身魚が衣で引き立つ、初夏から秋にかけての人気者。
第4位 レンコン(シャキッとした食感が楽しい)
穴のあいた形も可愛らしく、歯ごたえと香ばしさのバランスが絶妙。塩で食べてもおいしい万能選手です。
第5位 なす(油をまとってとろける旨さ)
油との相性抜群。揚げるとジューシーで、だしや天つゆを吸うとさらに美味。夏から秋にかけて大活躍。
第6位 かぼちゃ(甘みと香ばしさのハーモニー)
サクッとした衣の中に広がる自然な甘さ。見た目も鮮やかで、秋の食卓に欠かせない存在です。
第7位 しそ(香り立つ名脇役)
天ぷらの名脇役。爽やかな香りが口の中をリセットしてくれます。揚げた瞬間に広がる青じその香りは格別。
第8位 イカ(コリッと弾む食感)
軽く揚げることで、柔らかくも歯ごたえのある食感に。天丼にも人気の具材です。
第9位 ピーマン(苦みと香ばしさがクセになる)
子どもには少し苦手な印象ですが、揚げると甘みが増して食べやすくなります。意外な人気上昇株。
第10位 にんじん(彩りと甘みの名脇役)
かき揚げや天丼の脇に欠かせない存在。甘みが増し、色合いも鮮やかで、見た目にも華やか。
2.2 年代別人気具材TOP3
年代によって好みがくっきり分かれるのが天ぷらの面白いところ。
若い世代は「食感」や「見た目の華やかさ」、上の世代ほど「旬の香り」や「素朴な味わい」を重視する傾向があります。
家族で食卓を囲むと、世代によって箸が伸びる具材が違うかもしれません。
年代 第1位 ・第2位・ 第3位
10代 えび・ブロッコリー・カニ
20代 さつまいも・紅ショウガ・えび
30代 えび・舞茸・鶏肉
40代 イカ・えび・舞茸
50代 ナス・しそ・タラの芽
60代 えび・うるい・さつまいも
10代・20代ではSNS映えする彩りや食べ応えが人気。一方、50代以降は「香り」「季節感」「軽やかさ」を重視。年齢を重ねるほど“えび一強”から個性派具材へと好みが広がるようです。
3. 日本各地のご当地変わり種てんぷら15選
さて、ここからが本題です。
定番を押さえたところで、全国津々浦々に存在する“変わり種てんぷら”の世界へ。
天ぷらは、土地の恵みをそのまま包み込む料理。海辺の町では魚が、山里では山菜が、街道沿いでは旅人の知恵が、それぞれの味を育ててきました。その一品一品には、風土の香りや、季節を慈しむ心が宿っています。
今回は、地元で受け継がれてきた郷土の味から、観光地で生まれたユニークな一品まで――15の“ご当地変わり種天ぷら”を通して、日本の味の多様さをのぞいてみましょう。
① りんごの天ぷら(長野県)
シャキッとした酸味がほんのり甘い衣に包まれて、まるで温かいアップルパイ。天つゆで食べても美味しいですが、シナモンシュガーを振れば、信州スイーツの完成です。
② きりたんぽの天ぷら(秋田県)
外はサクッと香ばしく、中はふっくらもちもち。焼ききりたんぽの素朴なおいしさに、天ぷらならではの軽やかさが加わります。揚げた瞬間に広がるお米の香りが、どこか懐かしい秋田の田園風景を思い出させます。
③ 焼きそばの天ぷら(静岡県岳南地域)
地元のお祭り屋台発祥のB級グルメ。衣の中に閉じ込められたソースの香りがクセになります。
④ 干したくあんの天ぷら(宮崎県鰐塚山麓)
カリッと揚げることで、たくあんの塩気がマイルドに。お酒のつまみにぴったり。意外とご飯にも合います。
⑤ にんじんしりしりの天ぷら(沖縄県うるま市)
沖縄の家庭料理「にんじんしりしり」は、にんじんを千切りにして炒めたもの。炒め物を天ぷらにする沖縄独特の発想が大胆。有名な津堅にんじんを使えば、甘みと香りが際立ち、素朴ながらも深い味わいに。
⑥ うどんの天ぷら(香川県綾川町の一部)
空海ゆかりの地・善通寺に根づくうどん文化。その讃岐うどんをかき揚げ風に揚げた“うどんの天ぷら”は、もちもち×サクサク。うどん県の底力を感じる一品です。
⑦ バナナの天ぷら(鹿児島県徳之島町の一部)
南国フルーツを大胆に。バナナの甘みと衣のサクサク感が意外にも好相性。黒蜜をかければデザート天ぷらに。
⑧ おにぎりの天ぷら(新潟県南魚沼地域)
米どころならではの郷土色豊かな天ぷら。俵型のおにぎりにのりを巻き、カラッと揚げた一品。外カリ中ふわで、軽食にもぴったり。おにぎりの天ぷらをおかずにあったかごはんを食べるのもおすすめ。
⑨ 納豆の天ぷら(茨城県の一部)
“ネバネバ界の革命児”。揚げることで粘りがほどよく抑えられ、香ばしさが引き立ちます。スプーンで納豆をすくい、のりや大葉にのせて揚げ形を整えます。
⑩ 昆布の天ぷら(北海道)
だし昆布として知られる北海道産の昆布。だしがら昆布に衣を軽くまとわせてサクッと揚げた一品。噛むほどに広がる磯の香りと深いうまみは、まさに“海の恵み”そのもの。
⑪ いちじくの天ぷら(大阪府南河内地域)
南河内の特産・完熟いちじくを丸ごと衣に包んで揚げた一品。外はサクッ、中はとろりとした甘みが広がる“デザート天ぷら”です。かぼすを絞って食べるとさらに味が引き立ちます。
⑫ こんにゃくの天ぷら(群馬県北毛地域)
“こんにゃく王国”らしい一品。ぷるぷる食感に衣の歯ざわりが加わり、軽く食べられる健康系天ぷら。厚めに切り、甘辛く煮たこんにゃくを揚げるのが一般的です。
⑬ しじみの天ぷら(島根県宍道湖周辺)
地元では汁ものだけでなく、天ぷらでも登場。小さな貝の旨みが凝縮された珍味です。衣にしじみの煮汁を適量混ぜるのがポイントです。
⑭ 八つ橋の天ぷら(京都府聖護院地域)
シナモン香る生八つ橋を軽く衣で包んで揚げた、まさかのスイーツ天ぷら。パリッとした表面の中に、もっちり生地とあんこの甘さが溶け合います。抹茶塩を添えれば、京都らしさ満点。
⑮ うどの天ぷら(東京都北多摩地域)
春先に北多摩の里山で採れる山うどを使った天ぷら。独特の香りとほろ苦さが衣の中に閉じ込められ、旬の味わいが口いっぱいに。シンプルに塩で味わうのがおすすめです。
参考:AIによる情報整理(2025年10月時点)

4. まとめ 天ぷらで季節を味わおう

天ぷらの魅力は、食材の「旬」をそのまま閉じ込められるところ。
秋なら、舞茸・銀杏・さつまいも・新ごぼうなど、香り高い食材がそろいます。
「天ぷらの日」の夕食は、少しだけ冒険してみるのもいいかもしれません。
全国のユニークな天ぷらに思いを馳せながら、サクサクの音とともに、秋の味覚を堪能しましょう。
地域の風土や家庭の知恵が詰まった一品には、旅するような楽しさがあります。揚げたての香りに包まれながら、知らなかった土地の味に出会う——そんなひとときを、ぜひ食卓で。(千里ふうた)

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