理不尽だらけで疲弊した駐在営業が語る 「ダサくても良い」他人評価軸を投げ捨てた話
・はじめに
会社員でいると理不尽なことって多すぎませんか?
ぼくはアメリカ駐在員ですので、アメリカ人との仕事での理不尽なことを発端としたことを書きますが、本当の理不尽は社内にあるとひしひしと実感しているこの頃です。
国に関わらず理不尽な社会や人間関係に悩んだことがある人が共感してくれたらと思って書いています。
そんな時の解決策ではないけど、ぼくの体験談を紹介してどのような考えに至ったかどのようにふるまったかを参考になるように書きました。
先に言いますと「誰も自分を評価してくれないと嘆くダサい男」の話です。ですがダサい男がそこから立ち上がって、どこに向かって歩き出すのか、の物語の序章となる話でもあります。
・ちょい自己紹介
・アメリカ田舎駐在3年以上
・30代子なし
・英語力:TOEIC900
・メーカー営業 7割米系の客、その他日系の客
他にも自己紹介の記事を書いているので気になるかたはご覧ください。
・傍若無人のわがまま顧客
ぼくはメーカーでアメリカ駐在の営業として働いています。
日系や米系の会社などたくさん顧客を持つなかで、米系の商社(ここではA社と呼びます)がぼくの主な担当の顧客となります。A社はグローバル展開するうちの会社の中でも一番の売上を占めております。
ぼくがその担当に選ばれたこともあり、これがエース社員だ!とても喜んでいました。
ですがA社の人たちを相手をするのはかなり大変でした。
彼らわがままを超えて傍若無人でした。
見下されていると思うほど、わがままし放題だったのです。
それもそのはず、繰り返すとA社はうちの売上の大半以上を占める超重要顧客。言い換えると会社全体でA社を甘やかし過ぎたことが原因です。
日本では考えられない数々の出鱈目なことが起こるのですが、一つ例をあげると、ぼくがアメリカ赴任して直ぐのころです。
よくあるトラブルの代表格である、出荷ミスが起こりました。
原因は米人同士でもよく起きるコミニケーションが欠けていたことから起こる発注ミスです。
それ自体はどちらが悪いとかは無いのですが、A社の米人担当者(副社長クラスにあたる人)がぼくに電話をかけて来てこう言いました。
「てめえふざけんじゃねえぞ〇u〇〇!!てめえんとこの従業員のミスの所為でどんだけ被害こうむってんじゃあボケ!」
もちろんアメリカ人なので英語で話していました。実際に書いたようには言っている訳では無いでしたが、すごい剣幕と怒号だったことを覚えています。
ぼくも最初はびびりましたが、すかさず言い返しました。
「うんうん。気持ちはわかる。すごく大事な案件だもんね。でも落ち着いてよ。悪いのはどっちとかは言わないけど、そもそも特急になったのは、そちらの管理ミスもあったし、こんな状況だったけどうちの従業員は出来るだけのことはしたよ。」
急に強く言われて冷静ではいられませんでしたが、なんとか一息深く深呼吸をして日本人らしい落ち着いた対応をしました。
その後は色々ボロクソに言われましたが、時間が経ったことで事態は一旦休息しました。※怒鳴ったことに対しては一度も謝られていなですが。。
A社のひとたちは普段は温厚な人たちなのですが、沸点が低いというか一度感情的になったら抑えられない人を相手にしている。というようなイメージです。
・敵は社内にもいた
そんなこんなでストレスを抱えながら駐在してから2年ほどが経ちました。
相変わらず下に見られるようなビジネス関係が続いてましたが、横柄な場合や、会社の利益に大きく背く場合は毅然とした態度で対応することもありました。
しかし幸いにもぼくはお酒の席や個々人との人間関係を作ることを得意としており、トラブルはあってもお酒の席でなだめると言った具合で、客先の怒りをコントロールして上手くやっている、と思っていました。
しかし転機はA社が、うちの会社の日本本社へ訪問したときに起こりました。
ぼくはアメリカにいたのでその場にいませんでしたが、全体的に良い雰囲気の中、夜の会食なども行い無事に終了したようです。
後日、ぼくはいつも通り仕事をしていると駐在先の上司にあたる人から呼び出されました。
少し気まずそうに上司が口を開き言いました。
「日本本社から、ふじ(ぼくの名前)のクレームが出ている。一度、
期限内にA社への連絡が遅れたみたいだな。」
それを聞いてぼくは、なんだそんなことか。それもよくあるコミュニケーションミスだし、どちらかと言うと全くメールも電話も寄越さなかった、A社が悪いんだよ?上司もA社のコミュニケーションが悪いのは分かっているんだろ?と思いました。
上司は続けました。「A社の対応が悪いのは分かっている。ただ、本社の偉いさんとの会食で、ふじのクレームが出たことを問題にしている。おまえが良い関係を築いていたら、そんなクレームは出ないだろ?」
それを聞いて何も言えませんでした。
後で聞くと、日本本社の偉いひとたちと食事会が開かれているときに、ぼくの仕事っぷりはどうか?とよくある質問を投げかけたとき、この回答があったようです。
ぼくはA社のむちゃぶりにも迅速な対応を心掛けていたし、プライベートでも良くやっていたという自己評価でした。上司もずっとそのような評価をしてくれていたはずだったので、かなりのショックでした。
A社の中でも理不尽が通らないことによる鬱憤、ぼくのなかで分析していました。
もちろん反省すべきところはしますが、でもずっと納得がいきませんでした。
ここからは社内に対してのストレスに悩む日々が続きます。自分なりに反省し改善できるところは変えながら仕事に励んできました。ですがそこから1年は評価が下がりました。また上司から「ちゃんとA社と信頼関係を築けていない」と言われ続けました。
・完全に心が離れた瞬間
A社の中で理不尽が通らないことによる溜まった不満。それを吐き出すように会食で放たれたA社の一言が、真綿で首を締めるようにじわじわとぼくの心に効いていました。
ぼくの心は会社から少しずつ離れて行きました。
「会社のため」という精神を無視して、A社に言われるがままでいた方が良い評価を得られるのであれば、自分がやってきたことは何だったんだろうか。と考え続けていました。
そしてぼくの心の動きに決定打を打ったのは本社の友人から、あることを聞いたときでした。
その内容は「ぼくの同期が既に何人か昇格しており、ふじより上の立場にいる」ということでした。
ぼくは転職して入社していることもあり、6歳近く年上です。また入社すぐに駐在もしてバリバリ働いていた自信もあったし、同期で昇給した人の一部は本社のバックオフィスの人たちもいました。(言い方は悪いですがゆるゆると仕事をしている人たちです)
6歳も年下の人たちと比較して自分が下だと突きつけられるようでした。
それを聞いたときに心がざらつく気持ちを初めて味わいました。
そして一番始めに出てきた感情は「恥ずかしい」でした。
言語や人間関係の大きい壁を乗り越えて努力をしてきていたと自信と誇りを持っていました。そして社内でも結果を出してきました。
ですが、A社のたった一言が自分の評価を決定しました。
そして自分の悪い所を見つめ直して再起しよう!と思える自分ではもうなくなっており、考えたのはもう疲れた。何でもいいや。でした。
良くあることですが、評価なんて「あって無いもの」だとその時実感しました。結局は評価なんて人によって違う感性から成り立ってています。
それでも一番近くで見ていた上司である社長だけには、「会社を思って働き続けたからだよな。」この一言が欲しかった。それだけで少しは心が軽くなった。でも現実は違いました。
・ダサくても良い。他人評価から逃げたい
海外駐在に行くという一つの夢が叶ったのは会社のお陰です。感謝をしています。ですが、この一件もあり自己肯定も存在意義も、金銭の依存先も自分自身で確立するしかないと強く想うようになりました。
別の言い方をすると、他人の評価で一喜一憂する自分を変えたかったです。
そして次にやるべきことは会社に依存しすぎない生き方を探すことでした。
転職をしてもギャンブルのような環境が広がっているだけです。できるなら固定の収入があって心理的に安定する事業を模索することに決めました。
単に「副業や転職しよう」とか「事業を起こそう」と言いたい訳ではないです。
ですが会社や上司の評価に全て身を任すことの危険性は訴えたいです。
「責任からの逃げ」だったり「お前にも悪いところはあったんだろ?」と言われたら、それまでです。
ですが違う生き方が見えた瞬間、一気に心が軽くなって視野が広くなるようになる羽を得た気持ちになれました。
繰り返しますが、この記事はありきたりな「自分を評価してくれない会社を嘆くダサい男」の話です。
ですがぼく、”ふじ”が書くnoteは、ぼくがぼく自身を評価し自分を証明するための物語です。
どんな企業に属してようと、どこにいようと、誰にも脅かされない場所で自分が好きな自分で生きていけるようになりたい。
そう思えるようにいつの間にかなりました。他人からの評価軸で苦しんでいる方がいるのなら、「他の生き方があるんだ」と少しでも誰かの心が軽くなれば嬉しいです。
会社に属していようとなかろうが、人生を生きている限り、「理不尽なこと」にぶち当たることは幾らでもあると思います。
理不尽に当たったとき、それは乗り越えなきゃいけない壁なのか。
周り道をすれば案外簡単に行きたい場所へ辿りつくのか。立ち止まって休憩するのが良いのか。はたまた目的地を変えるのか。
それは自分自身にしかわかりません。それでも聡く、図太く、楽しく、ダサく生き延びた人が勝利です。
長くなりましたが最後にダサい男、”ふじ”が書くnoteを応援して頂けると嬉しいです。どんどん過去をさらけ出していますのでぜひ他の記事にも立ち寄ってください。
就職のこと、転職のこと、海外駐在のこと、英語のこと
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