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【Googleマップ 離島巡回の旅】#21 長崎編 宇久島




宇久島

” 世を逃れし者と、火の神が築きし海の果て 





■ 前回の離島絵巻


先の道中記をご覧じたくば、此方よりお進みくだされ。


■ 宇久島とは


そなたは、かつて“都を追われた平家の御曹司”が、辿り着いた島を知っておるか?
あるいは、百万年の昔より、火と大地が語り継ぐ島を?

ここにその地あり。名を宇久島(うくじま)と申す――。



西海の彼方、佐世保の湊よりおよそ六十里、舟にて揺られ一刻半。五島列島の最北端に位置し、波と風とに守られし、隠れ里のごとき離島なり。

この島、生まれしは約百九十万年前。大地の怒り、火山の噴き上げによりて隆起せし玄武岩の島。その黒き岩肌は、まるで鎧を纏う武士の背中のごとく、凛と立ち続けておる。

伝えられるは、源平の戦乱を逃れし平清盛の弟・家盛公が、この宇久に辿り着き、上陸せしが火焚崎(ひたきざき)なり。舟を隠す入り江ゆえ、今も「舟かくし」と呼ばれ、静かに潮の音にその名残を響かせて候。



中心には城ヶ岳(じょうがたけ)という秀峰そびえ、「五島富士」との異名を持つ。山裾にはヒゴタイという珍花咲き、ドジョウやメダカ、天然の鰻までもが息づく、まことに命満ちる島なり。

さらに、長崎和牛の放牧が島の至るところで行われ、空と緑と牛が一幅の絵の如く溶け合い、漁場に恵まれた海では日本一とも称されるレンコダイが水揚げされるという。

都の喧騒に疲れし者よ、あるいは、物語を追う者よ。
この島に足を踏み入れれば、潮の香りとともに、歴史と自然と人の息づかいが、静かに、しかし確かに、心を揺らしてくれるであろう。

宇久島――それは、逃れし者の夢が根を張り、火と海とが育んだ、もうひとつの“もののふの楽園”にて候。



■ 一之地 大浜海水浴場




宇久島にて、ひときわ人の心を奪うるは、「大浜(おおはま)」と申す白砂の浜辺にて候。
世に「奇跡の砂浜」と称されしその景色、まさに天より賜りし宝のごとし。

遠浅の浜にて、潮の満ち引きにより、景は時々刻々と姿を変え、満潮には蒼き波が白砂を優しく洗い、干潮ともなれば、遥か彼方まで砂の道が現れ、まるで天と地が交わるが如し。

特筆すべきは、この地に漂流物の類、ほとんど寄りつかぬこと。
人の手を加えぬまま、自然のままに保たれし浜なれば、子らを連れて憩う家族にも安心の場にて候。



また、乙島灯台と呼ばれる白き塔が、波間より凛として立ち、これを除けば人工のもの一切見当たらず、まるで別天地に迷い込んだかの趣なり。

さらに、九月より三月にかけては、東の彼方、水平線の彼方より朝日が立ち上り、白砂と海面を朱に染める光景は、まさに拝まずにはおれぬ霊景。
此処にて一夜を明かせば、心の垢さえ洗い流される思いにてござろう。

旅の者よ、もしや心に疲れを覚えたならば、この大浜を訪ねてみられよ。
波音と朝陽、風と白砂が、言葉を用いずしてそなたを包み込み、静かなる癒しを授けてくれん。





■ 二之地 対馬瀬鼻灯台




宇久島北端、野方(のがた)の断崖の先に、ひときわ凛とそびえる白き塔あり。その名を対馬瀬鼻灯台(つしまぜばな とうだい)と申す。海を睨み、大洋を渡る船の道しるべとして、無言のままに幾星霜を見守り続ける、まこと武士の如き存在にて候。

その立つ場所は、断崖と入り江が折り重なるリアス式海岸の果て、風強く、潮荒ぶる北の岬。だがその地には、緑の草原が広がり、天と地と海とが交差するが如き壮大な景が広がる。島の者も、旅の者も、この景色に心を奪われ、しばし言葉を失うほどと聞き及び申す。

この灯台、人工の構造物にてありながら、自然と見事に融け合い、まるで天地より与えられし神のしるべの如し。数々の絵師や記録者も筆を取るほど、宇久島を象徴する景観として広く知られておる。



また、岬の足元の磯は、釣り人にとっては秘境。潮の流れ速きこの地では、クロ(メジナ)をはじめ、数多の魚が釣れ、まさに“釣りの陣場”として名高い。

白き塔は語らずとも、そこに立つだけで、波の轟き、風の囁き、空の蒼さが、旅人の胸に何かを刻むであろう。
それがしも一度、この地に立ちたく存ずる。




■ 三之地 平家盛公上陸地(火焚崎)




今を遡ることおよそ八百余年――
源平の戦火に世が乱れ、都の栄華もまた一夜にして崩れし折、平家一門も散り散りとなり果てたり。

その中にありしは、清盛公の弟・平家盛(いえもり)
都を落ち延び、追手の目を逃れて海を渡りしその果てに、たどり着きしは宇久島なり。

家盛公が舟を寄せたる地、それが火焚崎(ひたきざき)
岩と岩に囲まれた入り江は、舟を隠すに程よき場所とされ、古より「舟かくし」とも呼ばれ、まことに奇岩奇景の地にて候。



その地に一歩足を踏み入れば、潮の香とともに、いにしえの息吹が漂う。
波打ち際に立ち、遥か大陸を望めば、家盛公が安住の地を求めてこの地を選びし心中、今に通ずるものを感じるであろう。

島の者にとっては、この伝承こそが誇り。
上陸の地には碑が立てられ、訪れる者は手を合わせ、その運命と静寂に思いを馳せる。

宇久島を歩くならば、この平家盛公の足跡に触れずして帰ることなかれ。
それはただの史跡にあらず――波と風と人の祈りが織りなす、島の魂の一片にて候。





■ 四之地 あられ茶房



宇久の湊より、さほど歩かずして辿り着くは、一軒の民家風情を残した建屋。
軒先に飾られし珈琲豆の樽が、訪れる者をそっと迎え、扉を開ければ、そこはまことに静寂と温もりの交わる空間なり。

この店、あられ茶房と申し、四季折々の宇久の恵みを、食を通じて伝えんと日々心を尽くす、料理と想いの籠もった茶房兼酒処にて候。



看板料理は、何と申しても長崎和牛のローストビーフ。柔らかく、旨み深く、まことに一口にて舌に春が来たる思いなり。また、島で採れし果実や素材を用いた甘味も、女子(おなご)らに評判高し。

されど、真の自慢は、日替わりの“おまかせ膳”にあり。
その日そのとき、旬の野菜を中心に、一つひとつ心込めて拵えられる品々は、飾り立てぬ美しさと、素朴なる中に力強き滋味を湛えておる。

加えてこの茶房、島の土産物の新しき形をも模索しており、五島の赤き宝・トマトの絞り汁(ジュース)など、新たなる味の開拓にも力を注いでおる由。日々研鑽を怠らぬその姿、まこと商いの道に殉ずる者の鏡にて候。

旅人よ、宇久に来たりてこの茶房に寄らずして帰るなかれ。
腹を満たすにとどまらず、心もまた温まるひととき、きっとそなたの旅路に色を添えてくれようぞ。






■ 五之地 かっちゃん



宇久平の湊より歩むことわずかに五分。町の通り沿いに、島の者より「かっちゃん」と親しまれる一軒の膳所(ぜんどころ)あり。建て構えこそ素朴ながら、その味と心意気、まこと侮るべからず。

この「かっちゃん」の名を世に知らしめたるは、ほかならぬ鯨かつカレーにて候。
古より海と生きてきた宇久の地にて、鯨は貴き糧。これを柔らかき衣に包み、油にて香ばしく揚げ、香り高き特製のカレー汁と共に盛りつけたる一椀は、島の歴史と風土を一口に味わうが如し。



されど、その献立はそれのみにあらず。海より揚がりし塩鯖の定食、鶏の唐揚げ、島の米と旬の野菜を用いた御膳の数々――いずれも、気取りなく、しかして心尽くしの膳にてござる。

また、近年は新しき島の顔として、「鯛めし御膳」なるものも登場し、これは事前の申し出によりてのみ供される、まことに特別なるもてなし。地の魚、地の米、地の技――三つ揃いて、島の誇りとなり申した。

「かっちゃん」は、日々の糧を求むる者にとっては温かな膳所、旅人にとっては忘れ得ぬ味の記憶。
もし宇久島を訪れし折には、ぜひこの一軒に腰を据え、潮の香と鯨の香ばしさとを、心ゆくまで堪能なされよ。





■ 六之地 1棟貸切り 宇久島の隠れ宿 えのき屋



ここは五島列島の果て、宇久島の地。波の音、風の囁き、空の蒼さ、すべてが真にして偽りなき自然のままに息づく処に、「えのき屋」と申す隠れ宿、そっと身を潜めて候。

この宿、一日一組のみに門を開く、まことに贅沢なる一棟貸しの離れにて候。
囲いも塀もなけれど、眼前にはただ、遥かなる海と空。
日々の喧騒より離れ、時を忘れ、己と向き合うにふさわしき庵にてござる。

「何もない」ことこそが、この宿の最大の贅沢。
賑わいを求むる者には向かぬが、静けさを友とし、自然を友とする者にとっては、これ以上の癒しはあるまい。



潮騒と鳥の声に目覚め、陽の光と共に湯を沸かし、ただただ風に身を任せる。
それはまるで、世を捨てし隠士がひととき戻る桃源郷の如し。

宇久島に渡りし折には、ぜひこの「えのき屋」にて、“何もなき贅沢”を心ゆくまで味わうがよろしかろう。
心をほどき、魂を清める、まことの旅がここにありて候。






付録:大日本沿海輿地全図(離島巡回の旅)



■佐世保之國より贈る、御礼之品 三選《宣伝》


これは拙者・諏訪の武士が、自信を以て推し奉る、佐世保之國宇久島よりの御礼之品(ふるさと納税返礼品)にござる。

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五島之西端、宇久の浜にて水揚げされし旬の鮮魚を、余すところなく仕立て直し、直々に冷やし籠に納めてお届け仕る一品にござる。

時節により、漁師どもの網にかかるは、ひらまさ・蓮子鯛・伊佐木・笠子など、いずれも海の幸にて名高き面々。さく切りにて刺身として味わうも良し、焼き魚の切身にて肴とするもまた一興。さらに、あらも添え置き、汁物にて真髄を啜るもまた風雅なれ。

総量二貫目(約二キログラム)、下処理を施し、手間いらずにて届くゆえ、台所にての騒ぎも少なく、すぐさま膳に並べること叶う。

ただし、天候荒ぶる折や魚影薄き時節には、しばしの刻を頂戴致すやも。二月ほどお待ち頂く覚悟、何卒お願い奉る。

※なお、十一月六日より二十二日までは、船の修繕のため出荷止まり候。再開は十一月二十五日より、順次御届け申し上げ候。



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遠き西海の果て、五島は宇久島にて水揚げされし天然の魚介、すべて海の神よりの賜物なり。ハタ、真鯛、ひらまさ等、白身の極みと誉れ高き品々より選りすぐり、手頃なる切身とし、真空にて封じ、冷やし籠に収めてお届け致す次第。

鍋に放てば、たちまち香り立ち、白き身より滲み出づるは、脂ののった深き旨味。寒き折には火鉢囲んで湯気を眺めつつ、家族揃うての夕餉と相成り候。

されど冬のみならず、陽気なる春夏にも好適なり。香ばしくバターにて焼き上げてもよし、澄んだ吸い物と仕立ててもまた妙味、あるいは異国風の“アクアパッツァ”なる品にて、洋の趣を楽しむも一興にて候。

総じて三貫目(約三キログラム)を下処理の上お届け申すゆえ、手を煩わせずとも即座に膳に据えられ候。誠に使い勝手良き仕立て、主婦殿にもありがたき一膳にてござる。

ただし、海の機嫌は気まぐれゆえ、荒れ模様や漁の不調には、ひと月ふた月お待ち頂くやも。これ、何卒ご容赦を。

※なお、十一月六日より二十二日までは、船の整備により出荷休止となり候。再開は二十五日以降、順次の手配となり候間、ご承知置き願いたし。



❖  【ふるさと納税】五島列島宇久島塩うに詰め合わせ


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西海の涯、五島列島の北端に浮かぶ孤島、宇久島。その荒磯にて、潮騒に揉まれ育ちし「生うに」を、心して塩漬けに仕立てたる、まことに贅沢なる逸品にて候。

その味わい、まさに海の宝珠。余計な手は一切加えず、うに本来の旨味を塩の力にて封じ込めたるがゆえ、ひと匙すくえば、舌にとろりと広がり、磯の香りと共に濃厚なる余韻を残し候。

今般の詰合は、各七十匁(70g)入り二つの壺に納め、冷凍のままお届け仕る。夏の到来と共に、その美味、最も冴えわたる頃合いなれば、六月より七月の間にて出荷を予定致し候。

食すれば、炊き立ての白米に乗せてよし、酒の肴としてもまた殊の外佳し。酒好きの殿方はもとより、婦女子にも「海より直送の宝なり」と評されること請け合いにて候。

品質は出荷の日より六十日に渡り保持され申す。冷凍のまま、いざというときの一膳の悦とせられたし。




■ これまでのGoogleMap離島巡回の旅 




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