【Googleマップ 離島巡回の旅】#17 長崎編 対馬島⑤ 〜竜宮伝説:ツシマヤマネコとオメガの楼〜
対馬島
” 静 寂 を 纏 い 孤 高 に 立 つ、日 ノ 本 の 砦 ”
離島巡回の旅、幾度となく筆を重ねしうち、いつしか文の趣も重々しく、読みにくきものとなり申した。
これはいかんと、己が初心を省み、今一度、かつての気軽に旅路を綴る筆致へと立ち返る所存にて候。
風まかせ、潮まかせ。されど、筆は軽やかに。
かくて、拙者の旅綴り、いま一度――初心へ還る。
■ 前回の離島絵巻
■ 一之地 和多都美神社
和多都美神社は、対馬國豊玉の地に鎮まる、古より名高きお社にござる。平安の昔、『延喜式』にも名神大社と記され、清和天皇より神階を賜ったほどの由緒ある神社にて、島内は申すに及ばず、国中の崇敬を集めておる。
神代の昔、海の神・豊玉彦命がこの地に海宮を建てられ、以来「夫姫(おとひめ)」と呼ばれるようになったそうな。そのお子らには、山幸彦と結ばれた豊玉姫命もおられ、ふたりの神をこの地に祀っておるゆえ、縁結びの神としても知られておる。
阿曇の氏は、神武天皇の命を受けてこの地に渡り、今に至るまで神職を代々務めておるとのこと。
満潮時には社殿近くまで波が寄せ、まるで龍宮のような景色。玉ノ井や磯良恵比須、夫婦岩といった霊跡も残り、訪れる者の心を清め、祈りを深める場所となっておる。
参詣の折には、どうぞ御神縁をお受けなされませ。
■ 二之地 対馬野生生物保護センター·対馬自然保護官事務所
此処は対馬國の山野にて、希少なる生き物を守るために築かれし「対馬野生生物保護の館」にござる。環境省と長崎の御役所、さらには対馬の町が力を合わせ、貴重なる命を護る砦と成しておる。
中でも、幻の如き存在「ツシマヤマネコ」は、この島にのみ棲むとされる霊獣。此の館では、その暮らしぶりを静かに見守ることができ、御用意された“マジックなる鏡”越しに、その姿を拝すること叶うのじゃ。
また、里人や旅人にも分かりやすく、野生の営みと保護の大切さを説く展示も設けられており、学びの場としても重宝されておる。令和の御代に入りて、館はより親しみやすき姿に改まり、民の間では「ヤマネコセンター」と呼ばれ、親しまれておるとのこと。
対馬の自然を護りし、この館。まことに、今の世の“御用達”なること、疑いなきことでござる。
■ 三之地 オメガ公園(対馬オメガ局跡地)
その昔、対馬國の北、舟志の地にそびえ立ちしは、「対馬オメガ塔」と呼ばれし巨塔にて、高さ四百五十四丈余、我が国で最も天を衝く建築物であった。此の塔、支柱にあらず、多くの綱にて天を支える「支線塔」と申す型にて、広さ一里四方にもおよぶ大地を占め、登攀には相応の気力と体力を要したという。
そも、此の塔は、異国アメリカが編み出した「オメガ航法」とやらを用い、船や飛行機の居場所を測るためのものであり、八つある世界のオメガ局の一つとして、昭和五十年に建てられしものなり。
されど、時代は移り、天より道を知る「GPS」とやらが世に広まり、塔の役目は終わりを告げ、平成九年に閉局。翌年より解体の運びとなり、平成十二年、その姿を地上より消した。今は「オメガ塔跡地公園」として、かつての威容を偲ばせる記念の塔が十丈残され、海にはその一部が魚礁として沈められたという。まこと、技の礎、時代の証しとして、語り継ぐべきものでござる。
■ 四之地 すし処 慎一
「すし処 慎一」は、平成二十八年霜月に暖簾を掲げし、あなご船「幸生丸」直営の寿司処にて候。
その日水揚げされた最上のあなごを、腕利きの寿司職人たる大将が、心を込めて調理し、客人の舌と心をうならせ申す。
上対馬の海にて育まれし魚介の数々を、鮮度そのままに、至高の一品へと仕立てて振る舞うこの店は、まさしく海の恵みと技の極みが交わる場。
旅の折には、ぜひとも立ち寄り、握り一貫に込められた匠の真心をご堪能くだされ。まこと、心も腹も満たされること、請け合いにござる。
■ 五之地 そば道場 あがたの里
ここ「あがたの里」は、対馬の誇り「対州そば」を極めし、そば道場にてござる。
そばというもの、遥か縄文の昔、唐土の南西よりこの対馬に初めて伝わりしと聞く。以来、つなぎを用いず、そば粉のみで打たれる「対州そば」は、まさしく島人の暮らしに根ざした家庭の味、そして対馬を代表する名産にて候。
道場内にては、対馬産のそばを石臼にて挽きし天然粉を用い、自らの手でそばを打つことも叶う。そば打ちの妙を体験し、香り高き一椀に心を込めるのは、旅の良き思い出となりましょう。
また、併設の食事処では、対馬産の地鶏をじっくり煮出した出汁にて供される『いりやきそば』など、地の恵みを生かした滋味深き品々が楽しめる。対馬の風土と、伝統の技を五感で味わう場にてござる。
■ 六之地 東横INN対馬比田勝
ここ「東横INN 対馬比田勝」は、比田勝の湊に面し、旅人を癒す現代の宿にて候。
客間のうち、海に面した部屋よりは、なんと“渚百選”にも選ばれし絶景の海原を一望できる。東より昇る朝日を浴びつつ、潮風に身を委ねれば、心も体も清らかに整いましょうぞ。
さらに、宿の入り口では、愛らしき対州馬が訪れし者を出迎えてくれると申す。対馬ならではの風情を味わえる、まことに粋なる宿にござる。
遠き旅路のひとときに、ぜひこの宿にて羽を休め、朝の光と潮騒のもてなしを堪能なされよ。
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付録:大日本沿海輿地全図(離島巡回の旅)
■対馬之國より贈る、御礼之品 三選《宣伝》
これは拙者・諏訪の武士が、自信を以て推し奉る、対馬之國よりの御礼之品(ふるさと納税返礼品)にござる。海風に鍛えられし山海の幸、いずれも誠に妙味深く、遠き国々へも恥じぬ逸品と存ず。心してご覧あれ――対馬の真心、ここにあり。
❖ ウエハラ 対馬産 骨まで食べる あじ開き 16枚
「添加物なき忠義の味。いざという刻の供にも心強し」
対馬の海で獲れた真あじを使い、骨まで食べられるよう柔らかく仕上げた干物にて候。添加物不使用、焼かずにそのまま食せる便利さゆえ、保存食や旅の供にも最適。常温保存が可能で、災害時の備えにも重宝される。中小企業庁長官賞やファストフィッシュ認定など、数々の栄誉を受けた逸品なり。
❖ 【岩崎本舗】大とろ角煮まんじゅう 75g×10個入
「六日がかりの武士の矜持、とろりと包む長崎の誉れ」
長崎名物・角煮まんじゅうは、六日かけて炊き上げた東坡肉をふわふわの皮に挟んだ、岩崎本舗自慢の逸品。うま味調味料不使用、出汁の旨みを丹念に染み込ませたとろとろ食感。冷凍・個包装で扱いやすく、贈答用の化粧箱入り。土産にも祝いにも最適にて候。
❖ 保家商事 対馬産 生うに 60g
「塩ひと粒も加えずとも、味は極まる――対馬の海より、至高の一匙」
対馬の海より採れしムラサキウニ、塩も調味も加えず、海水にて洗いそのまま瓶詰めし急凍。濃き甘味と深き旨味、まさに自然の妙味ここに極まる。うに丼、寿司、炊き込みご飯など、使い道も多彩。国境の島が贈る至高の一匙、ぜひご賞味あれ。
■ GoogleMap離島巡回の旅 "対馬島"
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