見出し画像

同人オタクが新人女子プロレスラーにハマった話 第三話『オタク、推しの復帰戦で泣いたってよ』

こんにちは、さんせ三世です。

第一話では
「原稿中に流れてきたデビュー戦の動画から、欠場中の金屋あんね選手にハマったこと」



第二話では
「入院〜退院を経て、サイン会で“アイマスの話”と『ちばってください』を伝えに行ったこと」



ここまでは、“待つ側”のオタクとしての物語でした。

第三話はその「待つ時間」がひとつ報われる日のお話です。

2025年12月8日 後楽園ホール
カードは 金屋あんね vs 浜辺纏 ダブル復帰シングルマッチ


ただ、私は現地には行けず、配信を通してこの試合を見届けることになりました。

画面の向こうで向かい合うのは……
同じ「令和7年組」として、同じように一度止まってしまった時間を抱えてきたふたりの新人レスラー。
• どうしてこの二人が、シングルで復帰することになったのか
• その背景にある「令和7年組」という存在
• そして、試合後にリングとバックステージでこぼれた言葉たち

第三話では「配信越しの後楽園ホール」と「令和7年組ふたりの涙」について、ファン目線で振り返ってみたいと思います。



■配信で見届けた、令和7年組ふたりの復帰戦


サイン会で金屋あんね選手に会えた翌日。
私は東京へ飛ぶ体力や余裕まではさすがになかったので、自宅から配信で後楽園ホール大会を見届けることにしました。

画面の向こうに映るのは、
あのサイン会で「明日ちばってください」と伝えた、翌日のリングです。

そして、その対戦相手は——
この復帰戦を語るうえで、どうしても触れずにはいられない選手。
浜辺纏(はまべ・まとい)選手

ここからは、その背景にある「令和7年組」のことから、少しだけお話しさせてください。


■ 令和7年組とは?


まず前提として、2025年(令和7年)デビュー組には、こんな選手たちがいます。
1月25日デビュー:鉄アキラ選手
• 1月26日デビュー:姫ゆりあ選手
• 3月20日デビュー:金屋あんね選手(私の推し)
• 5月21日デビュー:儛島エマ選手・古沢稀杏選手(同日デビュー)


そして、カレンダーを一歩だけさかのぼると——
2024年11月15日に、ひと足早くデビューしていたのが 浜辺纏選手 です。
• 柔道出身という確かなバックボーン
• 鮮やかな投げ技や締め技
• 爆発力のあるスピード
• とっても素敵な優しい笑顔


最年少でありながら、一番早く戦線に飛び込んだ期待の新星でした。

この6人
• ほぼ同時期にSTARDOMのリングに現れ
• それぞれバックボーンもスタイルも違い
• でもどこか「今の時代のSTARDOM」を感じさせる粒ぞろいのメンバー

そんな個性豊かな6人を、ファンの間では

「令和7年組」

と呼んでいます。


■ 期待の新星ふたつに降りかかった試練


ただ——ここで、どうしても避けて通れない事実があります。あんね選手同様……纏選手も負傷欠場を余儀なくされていました。

• 金屋あんね選手:手の故障
• 浜辺纏選手:膝の故障


どちらも、人間の身体の中でも特に繊細で、
プロレスをやる上で欠かせないパーツです。

あんね選手は、STARDOM全国制覇ツアーのトリとなった沖縄県での地元デビューという、大きな節目を控えた存在でした。

纏選手は、令和7年組の中で最も早くデビューした“先行型”の期待の新人でした。

はっきり言ってしまえば、二人は──

「さあこれから売り出していくぞ」
というタイミングで、約一年近い欠場を余儀なくされた選手


でもあります。

「伸びていく途中」で、一度止まってしまったふたり。
それでも時は進み、他の同期たちはそれぞれの形で前に進んでいく。

残酷なまでにリアルな「運命の分岐」を、令和7年組は背負わされていたのだと思います。


■ それでも、二人は止まらなかった



とはいえ、あんね選手と纏選手は、そこで立ち止まったままではありませんでした。
• リハビリ
• トレーニング
• グッズPR
• 各種イベントへの参加



さまざまな場面で、二人一緒に行動していた姿が印象的でした。
• 一緒にタワーレコードへ出向いてポップアップストアの来店PRをしたり
• 10月頃からはセコンドとしてリングサイドに戻って来たり



セコンド復帰後は、他団体への派遣興行にも同行する機会が増えました。

そこで彼女たちは、普段は絡まない他団体の選手たちと接し──

かつてスターダムのリングにも上がっていたウナギ・サヤカ選手に巻き込まれ(!?)

スターライト・キッド選手の自主興行では、シン・広田・葛飾さくら選手による「高田純次」ムーブを無茶ぶりされるなど……

なかなかに濃い「洗礼」を受けながら、
復帰への準備を着々と進めていきます。

後になって分かったことですが——
フワちゃん選手のプロレス再デビューに向けた練習を、一緒に行っていたこと
• 同時期に愛川ゆず季選手の復帰に向けた調整期間とも時間軸が重なっていたこと

なども明らかになっていきました。

つまりこの時期、
二人は「自分たちが戻るための準備」をしながら、
同時に“誰かがリングに戻るための時間”にも立ち会っていたわけです。

そのことを知った時、私は正直、胸がいっぱいになりました。


■ 2025年12月8日・後楽園ホール 令和7年組ふたりの“ダブル復帰”シングル



ここで、ようやく本題の試合に戻ります。

2025年12月8日・後楽園ホール大会。
いよいよ、纏選手とあんね選手、二人そろっての復帰シングル戦の日です。

後から明かされた裏話として、二人は

「タッグでW復帰するかもね!」

と、意気込んでいたそうです。

ところが用意されたカードは、まさかのシングルマッチ。
• 一緒にリハビリをしてきた同期
• 同じ「令和7年組」の一番近い存在

その相手と、復帰戦で「どちらかが自力で勝たなければいけない」

これ以上なくプロレス的で、
これ以上なく厳しい現実でもあるカードでした。

私は配信の画面の前で、
固くなった手のひらをなんども握りしめながら、ゴングを待っていました。


■ 入場:磨かれたダンスと、新たなギア


https://twitter.com/stardomworld/status/1997964385361539533


まずは、金屋あんね選手の入場。

もともと印象的だった入場ダンスは、
さらに磨きがかかっていました。
• 振り付けはより滑らかに
• ところどころに新しいアレンジも入り
• ひとつひとつのポーズに、迷いのないフォーム

筆者が描いた復帰後のあんね選手のリングギア

リングギアも一新されていて、
• 髪には花飾りのシュシュ
• アームウォーマーの袖口には、細やかなフリル
• リングシューズもレッグウォーマーに合うホワイトに

全体として、以前よりも華やかさが増した出で立ちでした。

画面越しでも「あ、戻ってきたんだ」と分かる、
でも「前とは違うステージに立っているんだ」と感じさせる姿でした。



続いて浜辺纏選手。

こちらもギアを刷新し、
ビビッドな色合いはそのままに、
ジャケット風のスパルタンな装いで入場。

柔道出身らしい腰の据わった雰囲気と、
走り出した時のスピード感が、そのまま見た目にも乗ったようなギアでした。

二人が向かい合った瞬間、
配信越しでも後楽園の空気がぴん、と張り詰めたのが分かりました。



「ここから“令和7年組”の、第二章が始まるんだな」

そんな空気でした。

試合内容の細かい攻防については、
ここではあえて多くを語りません。



(※この試合はSTARDOM公式チャンネル等で無料公開されていますので、ぜひ上記から実際の映像で見ていただきたいです(23:15〜))


■ 決着、そして涙


(以下に試合結果を記載しています)













激しい攻防の末、
勝敗はつきます。

その瞬間、私は正直……
「どちらが勝ってもどちらが負けても泣くかも」と覚悟していましたが、結果を飲み込むまでに、少し時間が必要でした。

試合後……
あんね選手が、纏選手に向かって手を差し出します。

その手を、纏選手は——
思いきり引き寄せて、そのまま倒れ込むように抱きしめました。



二人とも涙をこらえきれず、リング上でしばらく動けないまま、長い欠場期間を超えてきた時間を、抱きしめ合うように共有していました。

その姿を見た瞬間、配信を見ていた私も、もう泣くしかありませんでした。


■ バックステージコメントでこぼれた言葉


バックステージコメントでも、二人の感情は溢れ出ていました。



浜辺纏選手は

「絶対泣かないって決めてたのに、
あんねが泣くから……」


と、悔しさと安堵と、約一年にも渡る欠場期間をようやく"自力勝利"という形で飾れて、いろんな感情が混じった表情で語っていました。


https://twitter.com/stardomworld/status/1997978732175523921?s=46&t=8qoUVUEYaTne2ibS8mxkrg


金屋あんね選手は
纏選手とのシングルというカードに
複雑な思いを抱えていたことを明かしつつも
絶対に負けたくないと思っていたこと
• それでも、リングに戻って来られたことへの感謝
• そして最後に「金屋はもう大丈夫です!」 という力強い言葉

を、残してくれました。

画面越しにその言葉を聞いたとき、私はただ、

「もう大丈夫って、自分の口から言えるところまで来たんだ」

という事実が嬉しくて、ひたすら涙をぬぐうしかありませんでした。


■ おわりに:令和7年組の物語は、まだ途中



この後楽園ホール大会は、「令和7年組」の物語にとって、大きな区切りであり──同時に新しいスタートラインでもあったと思います。
• 期待されながら、一度止まってしまった時間
• それでも諦めずに続けたリハビリと準備
• その集大成として迎えた、“同期同士のダブル復帰シングル”

私は配信という形でしか立ち会えませんでしたが、
それでもあの日の後楽園は、自分にとって一生忘れられない大会のひとつになりました。

あの時のふたりに、もし言葉を届けられるなら、こう伝えたいです。

「あの日、画面の向こうで泣きながら見ていたオタクがここにいます。ちゃんと届いてました。ありがとう。」

令和7年組、そして金屋あんね選手の物語は、まだ途中です。
この先も、それぞれの場所で続いていくはずです。

私はその一端を、こうしてnoteに書き残すことで、
自分なりに見届けていきたいなと思っています。

次回は『オタク、推しを初生観戦するってよ』を更新予定です──ついにリング上で戦うあんね選手を初めて生観戦するオタクは一体どうなることやら……?

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
さんせ三世でした🌺

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集