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同人オタクが新人女子プロレスラーにハマった話 第二話『オタク、サイン会行くってよ』






こんにちは、さんせ三世です。

前回のnoteでは、

「怪我で欠場中の金屋あんね選手にハマって、
ファンアカを作って、ファンクラブや配信に入り、
地元大会とサイン会の申込みボタンを押すところ」


までを書きました。

……と、ここまでは良かったのですが。
その後の私はというと、同人誌活動に気合いが入りすぎて、まさかの二週間入院というオチを迎えます。


■ 二週間の入院と「金屋あんね選手復帰」のお知らせ


原稿って、気合い入れれば入れるほど、
「睡眠」「食事」「休憩」を削りがちです。
そして、それはきっちり身体に返ってきます。

検査をして、お医者さんにいろいろ言われて、
ベッドの上で天井を見ながら思いました。

「いや、ほんとオタクって極端だな……」

そんな入院生活の真っ只中、
スマホに一つの通知が飛び込んできます。

「金屋あんね選手 復帰のお知らせ」

……え?

一瞬で目が覚めました。

■ オタクってすごい:推しに会えると思ったら、みるみる元気になる


「オタクってすごいですね」と言われたら、
この一連の出来事を差し出したいくらいです。

推しの復帰が決まった。
しかも、前日にサイン会がある。
そして、そのサイン会のチケットはすでに持っている。

そこまで条件が揃うと、人間って本当に元気になるんですよね。
• 数値がどうこうより先に、メンタルがぐいっと上がる
• 「退院するまで絶対生き延びる」という謎の生命力が湧いてくる
• リハビリメニューも「いや、あんね選手に会わなきゃいけないんで」と妙に前向きになる

もちろん、無理はしていません。
でも、目的があると「がんばろう」の質が変わるんだな、と実感しました。

ありがたいことに、心配してくれる友人や「ちゃんと休め」と叱ってくれる友人にも恵まれていました。

一方で、病み上がりの私に刺さる一言を投げてくる人もいて、「なんで今それ言うの…?」とベッドの上で天井を見つめる夜もありました。

それでも、このときの私は

「あ〜あんね選手に会えるし別にいっか」

と、本気で思っていました。

普段はわりとなんでも引きずるタイプなのに、この時期だけは、超プラス思考モードに入っていたと思います。

──そして、ここから“あんねブログ”の話です。


■ 「あんねブログ」と、距離の近さ


あんね選手は、復帰までの間
ファンクラブのブログで 「あんねブログ」 を更新してくれていました。

• 私生活や趣味の話
• いま考えていること
• ファンに向けた小さなメッセージ

一つ一つの文章が
「待っていてくれる人がいるから、ちゃんと戻りたい」
という気持ちで書かれているのが伝わってきて。

画面越しではあるけれど、こちら側に手を伸ばしてくれているような距離感でした。

私にとっては

「あんね選手の復帰を待つ時間」=「あんねブログを読む時間」

でもあって、退院後の生活リズムの中にも、
少しずつその習慣が入り込んでいきました。

(ちなみにあんねブログのタイトルが「金屋、〇〇」という表記なので、当noteのサブタイは完全リスペクトです)

■ (少し話が逸れますが)復帰までのカウントダウンイラスト企画


ここで一旦、話を少しだけ逸らします。

復帰のニュースが出てから、
私はどうしてもやりたいことがひとつありました。



「金屋あんね選手・復帰までのカウントダウンイラスト企画」
サイン会当日が復帰前日──その日までの三日間で、三枚のイラストを投稿することにしました。
以降FA用に「#ちばりよあんね」というタグも加えたのはこの頃からです。

プロレスの世界で大事な数字──“3カウント”
それに合わせて、三枚のモチーフを決めました。


1枚目は
あんね選手が好きだと公言していた 「三角チョコパイ」 のイラスト。
まずは日常の「好き」から入りたくて、一枚目のカウントとして描きました。



2枚目は
怪我で欠場している間に、リングサイドでセコンドに徹する姿。
戻るために、遠くからではなく「近くで支える」時間があったことが、私にはすごく印象的だったからです。


ラストである3枚目は
復帰後にきっとまた見たいと思っていた
ドロップキックを放つ瞬間のあんね選手のイラスト。
• 1枚目:日常の「好き」(三角チョコパイ)
• 2枚目:リングのそばで待つ時間(セコンド)
• 3枚目:再び空を切る瞬間(ドロップキック)

そんなイメージで「スリーカウント」のように三日連続で投稿しました。

元々私は、カウントダウン企画そのものが大好きなんです。
• 待っている時間を、ただ消耗させるのではなく
• 自分の手で「楽しみ」に変えていく作業

みたいなところがあって、
今回も溢れる想いを我慢できませんでした。

病み上がりだったはずなのに、
ペンを持った瞬間、全然ブレーキが利かなくて。

「あ、これ完全に筆が乗ってるやつだ」

と、自分で笑ってしまうくらいには
描くことが「元気の証明」みたいになっていたと思います。

そして三枚目を投稿し終えた日が、サイン会の前日。
まさに「カウント3」でゴングが鳴るような気持ちで、当日を迎えました。

■ 無敵モードで挑む、人生初のサイン会


そんなこんなで、私は無事に退院し、
「無敵モード」のテンションでサイン会当日を迎えます。

……と言いつつも、
完全に緊張がゼロかと言われれば、まったくそんなことはなく。

私はそれまでにも
まったく別ジャンル・別業種の方のイベントで
接触系イベントに参加したことはありました。

ですが……
• 形態も違う
• そもそも業種も違う
• 「選手」との対面イベントは初めて

ということで、胸の鼓動はしっかりバクバクです。

「いや、超プラス思考モードとはいえ、
初の対面イベントはやっぱり怖いわ……」

それでも
「推しが待っている場所に行く」 という事実が
すべてを上書きしていました。


■ どうしても聞きたかった「アイドルマスター」の話


サイン会に行くにあたって、
ひとつだけ、心に決めていたことがありました。

「アイドルマスターの話をしよう」

金屋あんね選手に強い親近感を覚えた理由のひとつが……「アイドルマスターが好き」 という事実でした。

私自身、アイマスシリーズをこよなく愛するオタクです。
いわゆる 「全マス」 に手を出しているタイプで
• デレマス
• シャニマス
• 765(ミリオン)
• 学マス
• その他いろいろ…

幅広く追ってきました。

本来なら
「復帰戦の意気込みとか聞けよ!」という話です。
脳内ツッコミもこうです⬇️

「いやお前、明日の後楽園での復帰戦について聞けよ」
「“復帰おめでとうございます、頑張ってください”だけじゃないのか?」


それでも、どうしても聞きたかった。

なぜなら、あんね選手が
アイマスEXPOの写真を投稿していたからです。


実はそのアイマスEXPO内の──
「アイマス初の公式公認同人誌イベントブース」に
私はサークルとしてブース参加していました。

同じ空間にいた、という事実。
同じ作品を好きでいる、という事実。

「これはもう、聞くしかないでしょ」

と、オタクのスイッチは完全に入っていました。


■ Twitterで情報収集、ATCギャラリーへ

サイン会当日までに、
Twitter(X)のタイムラインで
できる限りの情報を集めました。
• 会場の入り口はどこか
• 並び方の雰囲気
• 服装や持ち物の参考
• だいたいのタイムテーブル

そして当日。
寒空の下、慣れないATCギャラリー周辺を歩きます。

方向音痴気味の頭で案内板とにらめっこしつつ、
ふと視線を上げると、そこには見覚えのある光景が。
• STARDOMのTシャツ
• 各ユニットカラーのタオル
• 推し選手のグッズを身にまとったファンの方々

「あ、ここだ」とすぐに分かりました。

同じものを好きな人たちが集まっている場所って、
初めての会場でも、不思議と「帰ってきた感」があります。

■ いざ、サイン会の列へ:システムとドキドキ


今回のサイン会は、
ポートレートにサインをしてもらう形式でした。

流れとしては
1. チケットについている「ポートレート引換券」を持って引き換えブースでポートレートを一枚ゲット
2. 会場内のグッズ売店で、対応するポートレートを購入
3. サイン会ブースへ移動し、選手ごとのレーンに並ぶ

という形です。

最前列で待つファンの方を
「鍵開け」と呼ぶらしい──という知識も
Twitterで事前に仕入れていました。

列に並びながら……
頭の中ではひたすらシミュレーションが回ります。
• 「アイマスの話、どう切り出す?」
• 「方言を混ぜるかどうか」
• 「“ちばってください”を噛まずに言えるか」

心臓はドキドキしっぱなしでしたが、
もう列を抜けるという選択肢はありませんでした。

■ ユニットごとの呼び込み、そして無所属(新人枠)のあんね選手


しばらくすると、サイン会エリアにアナウンスが入ります。

各ユニットごとに選手たちが呼び込まれ、
それぞれのテーブルに座っていきます。

歓声が上がり、
拍手が起こり、
会場の空気が一段階ふくらむ。

そして最後に
無所属(新人枠) として新人のみなさん、そして……
金屋あんね選手が呼び込まれました。

姿が見えた瞬間、心の中で叫びました。

「えっ!? かわいすぎん!?!?」

画面越しで見ていたあんね選手が、
目の前の空間にいるというだけでもう、
情報量が多すぎて処理しきれません。

この時の気分を一枚で表すなら……

こんな感じでした(参考画像)


■ ついに、目の前で話した「アイマス」と「復帰戦」


自分の番が近づきます。
ポートレートを手に持ち、
心臓は相変わらずバクバクです。

そして、ついに。


筆者(@Sunset_luminous)が描いたサイン会時のあんね選手


金屋あんね選手が、
まっすぐこちらを見て、笑顔で迎えてくれました。

「初めまして〜」


その瞬間、頭の中のセリフ帳が
一瞬真っ白になりかけたものの──
なんとか、事前に決めていたことを口に出せました。
• アイマスが好きだと聞いて、すごく嬉しかったこと
• 自分もアイマスが大好きで、担当アイドルを聞きたかったこと
• まさか同じ現場にいたかもしれないこと

あんね選手は、
とてもにこやかに、ちゃんと目を見て
その話を聞いてくれました。

サイン会の最中……あんね選手がふと、こんなことを言ってくれました。

イラスト、いつも拝見してます!
壁紙にしてますし、家族にも友達にも見せてるんですよ〜


ベッドの上で「退院まで絶対生き延びる」と念じながら描いていた絵が、いまはあんね選手のスマホの中で、誰かに見せてもらえている。
そう思ったら、胸の奥でカチッと何かが噛み合った気がしました。

——あ、オタクやっててよかったな。

退院からはじまった「金屋あんね選手を推す時間」は、
この一言で、少しだけ私の中で“ご褒美付きの宿題”に変わった気がします。

そして、最後にどうしても伝えたかった一言も、
ちゃんと口にできました。

「明日の復帰戦、応援してます! ちばってください!」

沖縄の言葉で「がんばってください」のニュアンスを込めた「ちばってください」

噛まずに言えた自分を、
この時ばかりは褒めてあげたいです。

サインをしてもらい、
少しお話をして、
お礼を伝えて、その場を離れました。


■ 息が抜けて、帰り道


サイン会のスペースを出た瞬間、
それまで張り詰めていた息が、一気に抜けました。

「あ、終わった……ちゃんと話せた……」

全身の力がふわっと抜ける感覚のまま、
いとこに迎えに来てもらい、そのまま無事帰宅。

家に帰ってから、
改めてサイン入りのポートレートを眺めて、
じわじわと実感が追いついてきました。

あんね選手にサインをしていただいたポートレート


「本当に、あんね選手に会えたんだな」
「入院してた頃の自分、よくここまで来たな」


あの時の自分にとって、
このサイン会はただのイベントではなくて、
• 入院から退院までの時間
• オタクとしての「生き延びたい理由」
• 画面の向こうの“夢”が、現実の距離に降りてきた瞬間

その全部が折り重なった、
とても大きな節目だったと思います。


この続きは……
またどこかで「後楽園ホールでの復帰戦を見た日のこと」として
書いてみたいなと思っています。

ひとまずここまでが

「同人オタクが病み上がりで金屋あんね選手のサイン会に行った話」
「ついでに、スリーカウント方式でカウントダウンイラストを描き散らかした話」

でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
さんせ三世でした🌺

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