おはぎとけいこの往復書簡|けいこ→おはぎ 「みどりのゆびはもっていないけれど。」
くろやぎんから おてがみかいた
しろやぎさんたら よまずにたべた
しかたがないので おてがみかいた
さっきのてがみの ごようじなあに
実は、やぎさんは、紙を食べると消化できなくて不調になっちゃうらしいです。でも、紙は紙でも、noteなら大丈夫。
ZINEを一緒に作ったけれど、一度しか会ったことがない2人。直接顔を合わせて話した時間はたったの10分。そんなシェア型書店棚オーナー仲間の二人が始めた、往復書簡です。
おはぎさんからのお返事はこちら。
おはぎさん
おはようございます。その後、胃腸の具合はいかかでしょうか。脈診!スゴイ!実は我が家の夫もそれらしき職業でして、脈診で私の妊娠をなんとなく当てたことがありました。人間の身体って不思議ですよね。痛いところと離れたところもつながってる。カツカレー&シュークリームを食べるおはぎさんの胃の回復力にバンザイ。
オムライスの卵って色々なタイプがありますね。プリンもそうですが、なめらかだったり、しっかりめだったり。菊餅というのは、はじめて聞きました。やはり黄色いお餅なのでしょうか。ご近所さんが食用菊を育てていらして、いただくことがあります。酢の物やお浸しにすると鮮やかな黄色がさらに色濃くなります。でも子どもたちには苦みが不評で一向に減りません。「たくさんとれたから!」と言われ断れずにいます。美味しい食べ方を模索しています。
食べ物とまちの記憶。
食べ物って、記憶と結びつくものなのだなと思います。味覚、嗅覚、視覚。すべてに記憶されるというか。まちが姿を消してしまっても、おはぎさんの記憶の中では鮮明に色を成しているのだろうと思います。
我が家は、隣の土地が畑になっています。夫が毎年、耕作計画をだいたい(ここが重要です)立てて、何かしらの収穫を迎えます。昨年は胡瓜が豊作でした。他にもズッキーニ、春菊、サニーレタス、かぼちゃ、大根にビーツ、さつまいも、苺・・・などなど。同じ種や苗を植えても毎年、作柄が違います。自然の成せるものなのだ思います。
私は、どうにも植物を育てるのに向かないようで、観葉植物などもいままでたくさん枯らしてきた悲しい歴史があります。どうにも植物と相性が悪いのか、私の性格が悪いのか・・・「みどりのゆび」が欲しい。そう願ったこともありました。
「みどりのゆび」は、いとも簡単に花やさまざまな植物をすくすく育ててしまう魔法の指です。
私が「みどりのゆび」を読んだのは、高校生の時でした。大人と子どもの狭間にいた私は、この本が、社会や大人の掲げる正解に疑問を投げかけていると感じ、何度となく本棚から取り出し、繰り返し読みました。

それで大人が読む機会が少なくなってしまうのだとしたら、
勿体ないなぁと思っています。
夫が植え付け支度をしている種が芽を出しています。
夫の母は、植物を育てるのが好きな人でした。育てた植物は、どんどん増え、引っ越し時には大変なことになっていました。時に、ミョウガであったり、紫蘇であったり、山椒であったりをうまく育てていて、薬味好きとしは、うらやましく思ったものでした。
「植物は愛情をかけたら、かけただけ、応えてくれるから。」
そんなことを言っていた義母に「まぁ、人間は、そうはいかないですよね~。植物だって水や肥料の与えすぎで、根腐れしちゃうこともありますからね~。」と、心の中で悪態をついていた鬼嫁でありました。
「みどりのゆび」が欲しいと思うのは、美味しい野菜がどんどん育ったらいいのに!という花より団子精神です。それだと、「お団子のゆび」になってしまうのでしょうか。触ったものが、すべてお団子になるゆび!最高かもしれません。
基本的には、花より団子が好きですが、世界のあらゆる場所での争いを見聞きするたびに、あらゆる兵器を花に変える「みどりのゆび」があったならと思うのです。

ともだちって、芝生に寝転がったときの、
おひさまを浴びた草の匂いがするかもしれません。
あ、私も一番より二番目、なんならランクに入らないようなものが気になってしまいます。
ではでは。
いままでのお便りはこちら。
往復書簡を読んでオマージュで書いてくださった、はしさんの記事はこちら。
往復書簡を読んで、「色」にかかわる思い出やお話が浮かんだら、書いてくださったら嬉しいです。
その際には「 #色いろ書簡 」とつけてくださればと思います。ゆるくお待ちしています。
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