哲学対話書簡 「友だちは、たくさんいた方がいいのか②」
「哲学」というと、なんだか難しく思えますが、実は意外と身近なものだと思います。「あたりまえ」と思っていることをもう一度、ちょっとだけ考えてみたい。気になるテーマがあれば一緒に考えてみませんか。「#哲学対話書簡」で投稿お願いします。
「ともだちには、賞味期限があるからね。」
そう言われて、ちょっと驚いたけれど、なんとなくわかる気もした。
ライフステージが変わったときに、なんとなく疎遠になってしまう。置かれた環境が変わると、自分の周りにいる人の顔ぶれも一新する。
「ともだち」がたくさんいるように見える人がいた。
「紹介してあげる」と美味しいものを作るお店をやっている人や、何かの経営をしている人、ヨガの先生などを紹介される。紹介してと言ってないのに。
「ともだち」がたくさんいるんだな、と思ったけれど、その人は必ずこう言うのだ。「知り合いに〇〇な人がいて」「ともだち」ではなく、「知り合い」らしい。
急に挨拶をしてくれなくなった人がいた。仲良くしていると思っていた。
意味がわからなかった。あまりにも不自然な態度に驚いて、直接理由を聞いてみた。
「私のことを悪く言ってるって聞いたから」
いや、言っていない。
知り合いがたくさんいる彼女だった。私のことだけではなく、あちらこちらで、誰かしらの「あなたのことをこう言ってたよ!」を繰り返していることがわかった。しかも事実とは異なっていた。
ともだちって、なんなの。
「あなたの言動に何度も傷付いてきました。返信は要りません。」そんなメールが突然、来たことがある。ともだちだと思っていた。何年も付き合っていた人だった。何かが琴線に触れてしまったのだろう。わからなかった。
ともだちって、なんなの。
「私たち、親友だよね?って言われてさ、一瞬、答えに戸惑ったら、連絡が来なくなったんだよね。」と打ち明けてくれた人は、「けいこちゃんは、ともだちだと思ってる」と笑った。彼女は、私にとっても、「ともだち」だ。
ともだちって、なんなのだろう。
できれば、「賞味期限があるから」と言いたくない。あのときは、きっと「ともだち」だったと思うから。けれど、これからも否が応でも、自分を取り巻く顔ぶれは変わっていくのだろう。
いい思い出も、たくさんある。
思い出す度に、ちょっと胸が痛くなることもある。
今まで出会った沢山の「ともだち」が、今もどこかで、なんとなく幸せでありますように。ちょっとだけ祈るような気持ちでいる。
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