獲物の分け前〜「東京バックビート族-林立夫自伝-」
ここ数日、古雑誌をずっとチェックしていたので、出版されてから6年も経ってしまったこの本は新品同様に思えてしまいましたね。
じゃ、行ってみよー。

・「東京バックビート族-林立夫自伝-」(Ritto Music)
最近、林立夫さんセレクションのCD、『Non Vintage』をよく聴いているんですが、検索しなくてもおすすめされるアイテムの中にこの本がありました。
そうなると、ついつい欲しくなるわけですよ。
で、届いたのが昨日の昼頃でした。
『Non Vintage』については記事にしているので、リンク貼りますから読んでもらえたら嬉しいです。
この記事を読んでいただいた方がこの本について説明するよりもいいのかな?と思いますが、 それだけだと申し訳ないので多少説明させていただきたいと考えたわけなんです。
林立夫さんをよく知る松任谷由実さんが帯にコメントを寄せていますが、私にとっても林さんはスタイリッシュなドラマーの一人なんですよね。
この本で林さんと対談している高橋幸宏さん、ムーンライダーズのかしぶち哲郎さんの3人が私の中ではマッチョではないというか、スーツにネクタイ姿がとにかく似合うドラマーなのです。
勿論、パワフルなドラマーの中にも大好きな人はいっぱいいるのですが。
あと、林さんと幸宏さんといえば細野晴臣さんと小原礼さんに後藤次利さんとのリズム・セクションが浮かびますよね。
まだ細野さん以外は高校生の頃からの付き合いだったことがこの本の出だしから語られていまして、日本のポップス、ロックの黎明期から主要なメンバーはある程度固定されていたんだな、と。
加藤和彦さんやブレッド&バターの岩沢兄弟は世代的にはほんのもう少し上のはずなんですが、その流れの中にも要所要所に顔を出してくるんですねー。ここ重要です。
(岸部)シローとブレッド&バターのアルバム『ムーンライト』が林立夫さんや後藤次利さんの極初期のスタジオ仕事だったみたいなのですが、加藤和彦さんもそのレコーディングに参加しているという。
ガロの堀内麻九(名義での参加)さんや近田春夫さんも参加してますから、元ハルヲフォンの金沢淳一さん含めて、その人脈の多彩さに音楽的な完成度をもう少し再評価すべきアルバムだと。
勿論、キャラメル・ママ〜ティン・パン・アレーでのエピソードもかなり興味深い内容なんですが、MANNAさんと細野さんに林さんの3人で新バンド結成を目論んでいた話は(私が知っていたもの)より踏み込んだ内容です。
MANNAさんは佐野元春さん周辺の人脈の中にもにいて、事務所はアミューズだったというので更に納得しましたね。
MANNAさんは岩沢兄弟のお兄さん、幸矢さんと結婚するのですが、それをけしかけたのは桑田佳祐さんなんです。
幸矢さんは相当大変だったらしいのですが、なんだかんだで結婚に至ったのは、結婚をけしかけたのが桑田さんだったからだと(私は)推測してます。
YMOがブレイクしていた時期、スタジオで活躍していたミュージシャンで結成されたパラシュートが結成されたんですよね。
個人的には松原正樹さんと今剛さんのツイン・ギターがとにかく強力だった印象があるんですが、他にも腕利きの方々が在籍していました。
YMOがブレイクしたので、ブレッド&バターのアルファ・レコード時代のレコーディングはパラシュートが担当するようになったというのもよくできた話なんですよね。
実業家に転身してからのエピソードが避けられているのはちょっと残念ですが、松任谷由実さんが荒井由実名義で開催したコンサートでドラマーとして復活されたエピソードにはやっぱり胸が熱くなりました。
『Non Vintage』についてもしっかり触れてますから、やっぱり買ってよかった本なのでした。
この本を読み終えて、noteをチェックしていたら、山本英治AKAほなね爺さんのこの記事が目に入りました。
素晴らしい。山本さん、ありがとうございます。
普段よりちょっと長くなりましたが、今日はこんなところでおしまい。
ホントは小坂忠さんやフォージョーハーフの話や伊藤大地さん、沼澤尚さんとの対談についても触れたかったけど、ますます長くなりそうなので、また別の機会に。
ではまたー。
