「SNS推し本大賞2026」に投稿した文が採用され、推し本である“『集団浅慮「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?』古賀史健/ダイヤモンド社“がノミネートされた。
Xで推した本が、ノミネートされた。

もともとXは見る専用だったのだが、やたらと本の紹介をする投稿を目にする機会が増えた。どうやら、推し本大賞なるものをやっているようだ、とその時知った。
Xで、ハッシュタグを付けて本を紹介するだけのイベントだったため、お気に入りの本を紹介した。すると、古賀史健『集団浅慮「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?』の紹介文が選ばれ、私の推し本がノミネートされたのだ。
何を隠そう私は、古賀史健さんのファンであり、彼に会いたいがために文学フリマに足を運んだ一人である。
この本は、フジテレビで起きたハラスメントに関する調査報告書を紐解くことから始まる。
私が心に響いた部分は以下である。
女性Aが自死する危険性を強く恐れた、だから刺激してはいけないと思った、と口を揃えて彼らは言う。自分たちはほんとうに心配していたんだ、命は何よりも大事じゃないか、と訴える。
——違う。問われているのはそこじゃない。
問題は、「命」を自他への言い訳にして当事者や専門家の声を聞くこともせず、他の選択肢を一切考慮せず、ただ「大ごとにしてはいけない、刺激してはいけない。だから動かず、しゃべらず、復帰を待とう」と安易に全会一致した、その集団浅慮にあったのだ。
2026、ダイヤモンド社(P129、130)
くり返すが、人権意識が低いのではない。
人権知識が足りないのだ。人権を独善的な「思いやり」の次元でしか考えておらず、本来あるべき「尊重」の観点がすっぽり抜け落ちていたのである。
2026、ダイヤモンド社(P231)
筆者はこれらを一過性のニュースとして終わらせないために、我々一人ひとりが普段生きる中で、相手を「尊重」するとは具体的にどのようにしたら良いのか、またどのように集団浅慮を防ぐかをまとめている。終盤では著者の嘘偽りのない実体験も書かれおり、どこにもかしこにも読みどころ満載の一冊だ。
私がこの本を読んだ時、育児と仕事の両立が辛く、それに対する職場での風当たりの強さ、思わぬ上司からの言葉で心を痛め、結局、離職せざるを得ず、職場から退いた時のことを思い出した。本の中で起きたセクハラとは全く無関係の出来事だったにも関わらず、あの時、たくさん自分のことを責めたけど、実は自分のせいではなかった、そういったことを教えてくれた本だった。読み終えたあと、本当に、本を抱きしめてわんわん泣いた。もう何年も前のことだったにも関わらず、まるでついさっき起きた出来事かのように。
推し本だけに、本の紹介が長くなってしまったが、以下は今回の大賞に関してである。
この大賞は全部で4部門
①小説部門
②エッセイ部門
③ビジネス書部門
④人文・自然科学部門
8月1日〜31日で最終投票が行われ、各部門の大賞が決まる。
10月30日に大賞が決定し、著者・出版社へ授賞式がある。
🤩本を読んでいなくても紹介文で選んでも良い
🤩4部門全てに投票するとデジタル小冊子プレゼント
🤩投票後にXでシェアすると抽選で3名に図書カード1万円分プレゼント
実はエッセイ部門では「創作大賞2024」で大賞を受賞された、長瀬ほのか『わざわざ書くほどのことだ』もノミネートされている。
私は、古賀史健さんの本を推したが、もう全くそんなことを気にせずに投票に参加して頂きたい。
書くことが好きなnoterの皆さんを巻き込んで、本屋、著者、出版社を共に応援できれば良いなと思う。
投票はこちら↓
©2026 mirai_iguchi
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