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【閑古鳥雑貨店のプク】冬の午後、ひだまりの猫と、そっと開いたピュリナワンの"ターキーの香り"、そして“まだ名前のない気配”


冬になると、プクのしっぽは少しだけおしゃべりになります。
まだ姿は見えないのに、恋をしている気配だけがふわり。
そんな午後に、ターキーの袋がカサリと鳴りました。




冬の午後は、どうしてこんなにゆっくり歩くのでしょうか。
窓から差しこむ細い光が、棚の木目をなでてゆき、
その上でプクがころりと転がって、今日ものんきに眠っています。

「プク、今日も丸いねぇ。
……いや、前よりちょっと丸い?」

呼びかけると、プクの尻尾がひとふり。
目は閉じたままなのに “聞こえてるよ” と言っているみたいで、
私はつい、ふふ、と笑ってしまいます。




しばらくして、宅配の方が大きな箱を持ってきました。
紙の匂いと冬の風が少し混じって、
ああ、今日はこの箱を開けるのがちょっと楽しみだなぁ、と思いました。

「プク~。新しいごはん、届いたよ。」

プクは動きません。
でも、耳だけが ぴくり と立ちました。

段ボールを開けると袋が軽く鳴り、
その瞬間、プクはむくりと起きあがり、
ふわっとした足取りでこちらへ。

「これはね、ピュリナ ワンの体重ケア。ターキー味だよ。」

名前を言ったとたん、
プクのひげが小さく震えました。
ほんとに、言葉がわかっているみたいです。





袋を開けると、ふわっと香ばしいターキーの香り。
プクは器の前へ、いつもより少し急ぎ足。

でもね。
その背中がどこか“そわそわ”している気がするのです。

「プク、なんか…いいことがあったでしょ?」

そう聞くと、プクはあからさまに視線をそらしました。
あらあら、と私は心の中で笑います。
猫にも、隠したいことってあるんですねぇ。

器にカリカリを入れると、
プクは勢いよく顔をうずめました。

カリ、カリ、カリ。

けれど今日は、
途中でふと顔を上げて、
入口の扉をじっと見つめるのです。



風の音も、人の気配もないのに。

「……プク。
 だれか、待ってるの?」

声をひそめて聞くと、
プクは “ちがうよ!” とでも言うように
小走りで私のところへ戻ってきて、
前脚をぽすっと膝に置きました。

でも、そのあとまた扉をちらり。

ほんの一瞬。
でも、その一瞬に全部書いてありました。

(プク……きみ、恋してるんだね。)

姿は見えないし、
名前も、毛色も、声も、まだわからない。

それでも、“誰か” がいるんだとわかる。
プクの世界に、ふわっと訪れた小さな風。
まだ名前のない、やわらかい気配。

プクはまた器に戻り、
ちらり、ちらりと扉を見ながら食べ続けました。

その背中が、少しだけ揺れて見えて。
ああ、冬って恋に似てるなぁ、と私は思いました。
静かで、やさしくて、じんわりとあたたかい。


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ターキーの袋をそっと閉じながら、
プクの背中をひとなで。

「好きなものを食べて、好きな子のこと考えて……
 プク、ちゃんと幸せに冬を歩いてるねぇ。」

プクは喉を、こっそり甘く鳴らしました。
その音が、今日の店じまいの合図みたいに聞こえました。




いつも読んでくださって、ありがとうございます。
プクの恋はまだ、誰にも姿を見せません。

でも、その気配が店の空気をポカポカあたためてくれています。
あなたのお家のペットにも、
こっそり心を寄せている “だれか” がいますか?

スキやひとことコメントでそっと教えていただけると、
店主はきっと、おいしい珈琲をご馳走してくれますよ。




ターキーの香りがやさしい、体重ケアタイプのキャットフードです。
小分け袋なので、少しずつ新鮮なままあげられるのが安心。
毎日の“おいしい音”を届けてくれるカリカリです。



☆ プクと店主の、小さな絵本のような日々 ☆



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