やっと見つけた。この旅は、実に面白い。
日本語講師になって1か月半。78レッスンを終えて思うこと
6月が終わった。もうすぐ7月も終わる。
そして今日で、日本語講師としてレッスンを始めて約2か月になる。
最初のレッスンは5月15日。
あの日は、正直ここまで来るとは思っていなかった。
そして気づけば、レッスン数は78回。
100レッスンなんて、ずっと先の話だと思っていたのに、不思議なものだ。
「行ってらっしゃい」が教えてくれたこと
今日の一人目は、フィリピンの英語教師の彼女だった。
いつも笑顔で、とても穏やかな人。
そんな彼女が、日本の「行ってきます」「行ってらっしゃい」という文化が大好きだと言った。
家を出る人を見送り、帰ってくることを前提に言葉を交わす。
日本人にとっては当たり前のやり取りだ。
でも彼女は、その言葉の中に「待っていてくれる人がいる安心感」を感じたという。
私は日本語を教えたつもりだった。
でも教わったのは、日本人にとって当たり前になっている優しさだった。
神戸のおっちゃんになった日
二人目は、イギリスの元バンドマン。
N2を目指し、その日も8時間勉強してからレッスンに来てくれた。
彼の悩みは、日本語が分からないことではない。
緊張すると話せなくなることだった。
だから今日は、ロールプレイをした。
私は神戸の早口のおっちゃんになった。
ボソボソ話すコンビニ店員にもなった。
少し癖のある店員にもなった。
そして彼は、
「もう一度お願いします。」
「ゆっくり話していただけますか。」
そんな言葉を使いながら、本番に近い練習をした。
私は演じることが、とにかく楽しかった。
その瞬間、思った。
これは幼稚園で毎日のようにやってきたことだ。
鬼にもなった。
探検隊長にもなった。
動物にもなった。
職業は変わった。
でも、使っている力は変わっていなかった。
沖縄の話になると、目が輝いた

そして今日、新しく出会ったのはタイに住む英語教師の女性だった。
日本語はとても上手で、会話に困ることはほとんどない。
でも彼女は言った。
「もっと自信を持って、日本語を話せるようになりたい。」
そんな彼女が、一番生き生きと話したのは沖縄のことだった。
以前、彼氏さんと旅行で訪れた沖縄。
空気。
自然。
人との距離感。
暮らし方。
そのすべてに魅了されて、今年12月には二人で移住することを決めているという。
沖縄の話をしている彼女は、本当に楽しそうだった。
話す言葉よりも、表情の方が多くを語っていた。
それを見ているうちに、私も沖縄で過ごした時間を思い出していた。
「ああ、また帰りたいな。」
そんな気持ちになっていた。
私は何を教えればいいんだろう
レッスンが終わってから考えた。
私は今日、日本語を教えただろうか。
もちろん教えた。
でも、それ以上に考えていたことがある。
この人は、私に何を求めているんだろう。
最近、体験レッスンを何度も担当している。
もちろん、ご縁だから定期レッスンにならないこともある。
それは仕方がない。
でも、今日思った。
ただ「日本語を教えられる人」では足りない。
「あなたから学びたい。」
「あなたと話したい。」
そう思ってもらえなければ、選ばれない。
そのためには、相手の関心に関心を持つこと。
そして、その人が本当に求めているものを見つけること。
それが何より大切なんだと思った。
キリグという宝箱

レッスンの最後に、フィリピンの言葉、タガログ語の「キリグ」について聞いてみた。
好きな人にときめいたときの、胸がふわっとするような感覚。
彼女は身振り手振りで一生懸命説明してくれた。
その姿が、とても可愛らしくて、思わず笑ってしまった。
言葉を学ぶことは、文法を覚えることじゃない。
その国の人が、どんな感情を大切にしているのかを知ることなんだ。
そんなことを改めて感じた。
私は日本語講師になった。
でも、本当に学んでいるのは、相手が何を求めているのかを見つけることなのかもしれない。
今日はそこを意識してレッスンをした。とても楽しかったよ。
そして、見つけた。
78回のレッスンで出会ったのは、78人の学習者じゃない。
78通りの世界だった。
そして私は今日も、その世界をのぞき込んでいる。
やっと見つけた。
この旅は、実に面白い。
現在、オンラインで日本語レッスンもしています。
「正しい日本語」より、 まずは安心して話せることを大切にしています。
大和言葉や、日本文化を交えながら、会話を中心としたやさしく自然な日本語を一緒に学んでいます。
もし興味があれば、 気軽に遊びにきてください☺️
Preplyについて、こんな記事も書いています
私はPreplyを23ドルでスタートしましたが、何ヶ月もほとんど生徒が来ませんでした。
そこから5ドルに変更して最初の生徒に出会い、星5レビューをもらっても継続されない経験などを経て、現在は100レッスンを超えています。
その中で分かったのは、人によって「今、改善すべき場所」が違うということでした。
体験レッスンが来ない人と、体験は来るけれど継続しない人では、やるべきことが違います。
私自身が0から100レッスンまで進む中で、何につまずき、何を変えてきたのかをこちらの記事にまとめました。
『何ヶ月も生徒が来なかった私が、Preplyで最初の1人に会うまで』
【記事はこちら⇩】
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