高機能よりも、あえてシンプルな道具を。カヴェコスペシャルの魅力。
先日公開した「デスク周りと筆箱紹介」の記事が、想像以上にたくさんの方に届いたようです。ビュー数や「スキ」の反応を見ていても、紹介した道具への関心の高さが伺え、とても嬉しく思います。
今回はその中から、お気に入りの1本、カヴェコ(Kaweco)スペシャルについて書きたいと思います。

アルミボディの重量感
見惚れる質感の高さ
引き算の極致
カヴェコは、ドイツで140年以上の歴史を持つブランドです。この「スペシャル」というシリーズは、1930年代の事務用ペンシルをモチーフに再構築されました。
特徴は、徹底したシンプルさです。
最近の高機能なシャープペンシルや製図ペンも、確かにかっこいいし便利です。けれど、自分はあえて、余計な装飾のないシンプルな道具に惹かれます。
八角形のアルミボディは、筆記具というよりは、精密に削り出された「一本の黒い棒」のような佇まいをしています。鉛筆のようなこの形は、指に自然と添い、机の上でも転がりにくい。機能から生まれた形だからこそ、時代に左右されない普遍的な美しさがあると感じています。

密度の高い「塊」
手に取ると、アルミ製ならではのしっとりとした質感と、適度な重みを感じます。
内部まで精密な部品が詰まったようなその感覚を、愛好家たちは敬意を込めて「金属の塊」と表現することがあります。単に重いということではなく、道具としての密度が非常に高く、信頼がおけるという意味だと捉えています。
以前紹介した ラミー2000 が樹脂の「一体感」を極めたものだとしたら、このカヴェコは金属の「剛性感」を極めたもの。素材は違えど、シンプルで上質なものを長く使うという思想には、どこか共通するものがあります。
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購入時に迷った候補
カヴェコスペシャルは素晴らしいペンですが、シャープペンシルとしては決して安価ではありません。購入する際、同じ「装飾を排した美しさ」という軸で比較した2点も紹介します。カヴェコスペシャルよりは安価でお求めやすいアイテムです。
IWI ツールヘックス(Tool HEX)
アルミ削り出しの質感を備えつつ、より手に取りやすい価格帯のモデル。クリップを外したときの潔いシルエットには、カヴェコに近い「道具としての純度」を感じました。
※余談ですがゲルインキボールペンもかっこいいです。
カヴェコ クラシックスポーツ(ペンシル)
同じブランドの、よりカジュアルなラインです。素材は樹脂に変わりますが、カヴェコのアイコニックな意匠をより気軽に日常に取り入れることができます。
コロンとしたデザインはスペシャルとはまた違ったあじがあります。
ステッドラー ヘキサゴナル(HEXAGONAL)
鉛筆メーカーの老舗が、その「持ちやすさ」を現代の技術で再定義したような一本。金属軸でありながら、鉛筆そのものの六角形と吸い付くような質感が両立されており、実用面で非常に迷った候補です。
少し価格が上がるけど伊東屋限定デザインはとてもステキです。
私の場合は、結局、最後はこの独特の佇まいに抗いがたく、カヴェコスペシャルを選びました。「一生使うものだと思えば、6,000円はむしろ安い!」と自分に言い聞かせて勢いで購入しました。購入してから何年も経ちますが、見るたびにやっぱりかっこいいなと思うので買って良かったと思っています。
シンプルを愛する
最終的に何を選ぶかは、その道具の思想に納得しているかどうかだと思っています。
良い道具は、思考を邪魔せず、ただそこにあるだけで少しだけ気持ちを整えてくれる。
カヴェコスペシャルのような「飾らない本物」が一本あるだけで、日々の何気ない書き物が、少しだけ丁寧な時間に変わるような気がしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。皆さんのデスクでのひとときが、少しでも気分の上がるものになりますように。共感の「スキ」をいただけると、次の記事を書く大きな活力になります。よろしくお願いします。
愛用のボールペンも紹介しています。
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