R06【14水産部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』問題Ⅰ-1 - 技術士第二次試験 -
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🔷R06_I-1|過去問題
地球温暖化による海水温の上昇などは、水産業に大きな影響を与えている。我が国近海における令和5(2023)年までの約100年間にわたる平均海面水温(年平均)の上昇率は+1.28°C/100年で、世界全体での上昇率(+0.61°C/100年)よりも大きく、我が国の気温の上昇率(1.35°C/100年)と同程度の数値であった。このような気候変動による影響を考慮しながら、我が国の水産業振興を図るために、以下の問いに答えよ。
(1)水産部門全般を念頭に、地球温暖化対策としての業務を実施するうえでの課題を、技術者として多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題の中で、最も重要と考えられる課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、水産部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策を実行して生じる波及効果と、専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(2)で示した解決策の実施において、技術者としての倫理、社会の持続可能性を踏まえて必要な要件を題意に即して述べよ。
🔷R06_I-1|骨子案
1.地球温暖化対策における水産業の多面的課題
〇観点1:漁具・漁法の環境適応性
・生息域変化による漁具最適化の必要性
・魚群探知技術と漁具素材の課題
〇観点2:水産水域環境のモニタリング体制
・藻場、干潟劣化と生態系修復策の検証困難性
・環境DNAと漁場モニタリングシステムの限界
〇観点3:資源評価モデルの時系列対応不足
・気候変動影響を反映できない現行モデルの限界
・漁獲量予測と実績の乖離問題
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題
・海洋環境変化に対応した資源評価モデル開発の緊急性
・持続可能な資源管理への影響
▽解決策1:環境DNA統合モニタリング
・DNA分析と衛星観測データの統合モデル構築
・生息適地の時空間的評価と早期検出システム
▽解決策2:適応型資源管理システム
・深層強化学習を応用した漁獲最適化
・環境変動下での持続的資源利用支援
▽解決策3:データ共有プラットフォーム
・ブロックチェーン技術を基盤とした管理システム
・多主体間データ連携による資源管理精度向上
3.波及効果、懸念事項及びその対応策
◇波及効果
・環境負荷低減と漁業効率の同時改善
・水産物品質と国際競争力の向上
◇懸念事項及びその対応策1:精度保証問題
・DNA断片拡散による誤検出リスク
・メタゲノム解析と深層学習の活用
◇懸念事項及びその対応策2:現場適応性の課題
・漁業者経験とAI提案のずれ
・カスタマイズ可能なインターフェースと暗黙知の形式化
◇懸念事項及びその対応策3:コスト負担問題
・中小漁業者への普及障壁
・リース制度とインセンティブ設計
4.業務遂行に必要な要件
☆技術者としての倫理の観点
・生物多様性保全とプライバシー保護の徹底
・システム透明性と説明責任の確保
☆社会の持続可能性の観点
・先端技術と伝統的漁法の調和
・国際連携を視野に入れた標準化対応
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