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技術士R07対策版|R04~R06【14水産部門】必須問題Ⅰ『解答論文例:6題』-解答骨子例付き-





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🔽 以下、本記事の主内容

📅R04年度

R04_I-1「過去問題」

 近年、我が国では人口の減少や生活様式の多様化等に伴い、食に対する志向が変化し、水産物消費量は減少傾向を示している。また、漁業生産量も減少が続いている。さらに、今般の新型コロナウイルス感染症拡大の影響も受け、食品の消費形態が大きく変化してきている。こうした中で、我が国の水産業が将来にわたって持続的に発展していくため、プロダクトアウトの考え方に加えて、漁業、養殖業、食品加工業、流通業、あるいはそれらの周辺分野においても、消費者ニーズを重視したマーケットインの考え方が注目されている。
 以上の現状を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)マーケットインに留意した取組を水産業の現場へ導入するに当たり、技術者としての立場で、水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の実現に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。


R04_I-1 <解答骨子例>

1.マーケットインの考え方を水産業に導入する際の3つの主要な課題
 1) 生産・流通システムの観点
  ・消費者ニーズに対応する柔軟な生産・流通体制への転換
  ・サプライチェーン全体の再構築と効率化
 2) 技術革新の観点
  ・消費者ニーズに応える新技術の開発と実装
  ・技術を効果的に活用できる人材の育成
 3) マーケティングと情報収集の観点
  ・消費者ニーズ分析に基づく商品開発とマーケティング戦略の立案
  ・生産・加工業者との情報共有体制の構築
2.最も重要な課題と解決策
 〇最も重要な課題
  ・生産・流通システムの観点からの課題
  ・既存システムのマーケットイン志向への適応
〇解決策
 a) IoTとAIを活用したスマート水産業の導入
  ・センサー技術による需要予測システムの構築
  ・AIによる生産量最適化と流通経路の効率化
 b) 産地と消費地を直接結ぶDirect to Consumer (D2C)モデルの構築
  ・オンラインプラットフォームによる直接販売システムの導入
  ・消費者との直接対話を通じた商品開発と改良
 c) フレキシブルな生産体制の構築
  ・多品種少量生産に対応可能な養殖システムの導入
  ・需要変動に迅速に対応できる加工設備の整備
3.解決策の波及効果と懸念事項への対応
 〇波及効果
  ・消費者ニーズへの迅速な対応による売上増加と鮮度向上
  ・生産者と消費者の相互理解の深化
 〇懸念事項とその対応策
  1) データセキュリティの問題
   ・厳格なデータ保護ポリシーの策定
   ・セキュリティ専門家の登用
  2) 伝統的な漁業・養殖業者の抵抗
   ・段階的な導入と丁寧な説明の実施
   ・成功事例の共有による理解促進
  3) 初期投資の負担
   ・政府補助金の活用
   ・産学連携による研究開発コストの分散
4.業務遂行に必要な要件・留意点
 1. 環境への配慮
  ・持続可能な漁業・養殖プラクティスの採用
  ・エネルギー効率の高い技術導入による環境負荷の低減
 2. 地域社会との共生
  ・伝統的な漁業文化の維持と新技術の調和
  ・地域雇用の確保と技術教育の提供
 3. 消費者の権利と安全の保護
  ・透明性の高い情報提供システムの構築
  ・厳格な品質管理システムの導入による食の安全確保
 4. 公平性の確保
  ・小規模事業者も参入可能なオープンなプラットフォームの構築
  ・技術導入の格差を是正するサポート体制の整備
 5. 長期的視点の維持
  ・持続可能な水産業の発展という長期的目標の設定
  ・次世代の担い手育成を視野に入れた技術開発と普及


R04_I-2「過去問題」

 世界のマグニチュード6.0以上の地震の約2割が我が国で起こっているとされる。地震調査研究推進本部では、今後30年以内の地震発生確率として南海トラフ地震が70~80%など、日本列島の各地において大規模な地震が発生する可能性を示している。2011年3月に発生した東日本大震災の被災地では、未だ水産業は復興途上であることから、今後の大地震発生は、水産業の壊滅的被害や食料流通網の混乱など国民への安定した食料供給を揺るがすおそれがある。
 以上の状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)震災による水産業や国民への食料供給に及ぼす影響を回避、又はできる限り小さくするために、東日本大震災を振り返り、技術者としての立場で水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R04_I-2 <解答骨子例>

1.震災対策の多面的課題
 〇観点1:施設の耐震化と事業継続性
  ・水産業関連施設の耐震性不足と事業継続計画(BCP)の欠如
  ・実効性のあるBCP策定と施設の耐震化の必要性
 〇観点2:サプライチェーンの強靭化
  ・生産・加工・流通の寸断による安定供給の困難化
  ・代替ルート確保や在庫管理最適化による強靭化
 〇観点3:地域コミュニティの維持と人材育成
  ・震災後の人口流出による地域コミュニティ維持の困難化
  ・地域の魅力向上と人材育成システムの構築
2.最重要課題と解決策の提示
 〇最重要課題
  ・サプライチェーンの強靭化
  ・震災時における生産・加工・流通の寸断
 1. リスク分散型生産・流通システムの構築
  ・生産拠点の分散化等による地理的リスク分散
  ・複数物流ルート確保による災害時の代替体制整備
 2. ICTを活用した在庫管理と需給調整システムの導入
  ・リアルタイムでの在庫管理と需給予測の実現
  ・クラウド管理によるリモート操作と事業継続性の向上
 3. 産地間連携による相互支援体制の確立
  ・災害時相互支援協定による被災地機能の補完体制構築
  ・平時からの情報交換や合同訓練を通じた緊急時連携の強化
3.解決策の波及効果と懸念事項への対応
 〇波及効果
  1. 災害時の食料供給の安定化
   ・リスク分散と相互支援体制による全国的な供給網の維持
  2. 平常時の生産性向上
   ・ICT導入による需給バランスの最適化と無駄の削減
  3. 地域間連携の強化
   ・平時からの技術交流や市場開拓の促進による水産業全体の底上げ
 〇懸念事項とその対応策
  1. 初期投資の負担
   ・補助金制度の拡充と低利融資制度の創設
  2. データセキュリティの確保
   ・専門家によるセキュリティ監査の定期実施と従業員教育
  3. 地域特性の喪失
   ・地域ブランド力の維持・強化と連携の並行実施
4.業務遂行に必要な要件
 1. 技術者倫理の観点
  ・公衆の安全、健康、福利の最優先
  ・個人情報保護と情報セキュリティの確保
 2. 社会の持続可能性の観点
  ・環境負荷を最小限に抑える技術の採用
  ・地域コミュニティの維持・発展への配慮
 3. 公平性と透明性の確保
  ・利害関係者間の公平性を保つ仕組みづくり
  ・透明性の高い意思決定プロセスの構築


📅R05年度

R05_I-1「過去問題」

 令和4年3月に水産基本法に基づく新たな水産基本計画が閣議決定された。新たな水産基本計画では、水産に関し総合的かつ計画的に講ずべき施策の柱として、地域を支える漁村の活性化の推進が掲げられている。人口減少と少子高齢化による地方の活力低下が懸念される中、地方創生の観点からも、漁村の活性化が重要であるものの、海洋環境の変化等も含め、漁村をめぐる状況は変わりつつあり、地域ごとの特色を活かした新たな取組についても進めていくことが重要とされたところである。このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)地域を支える漁村の活性化の推進に当たり、技術者としての立場で、水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の実現に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。


R05_I-1 <解答骨子例>

1.抽出した課題と観点
 〇課題1:海洋環境変化への適応
  ・気候変動による海洋環境の不確実性
  ・漁業資源変動等による漁村の持続的発展への支障
 〇課題2:若者の漁業への関心低下
  ・若者の就業意欲低下による漁村の人材不足
  ・技術的な職業選択の制約
 〇課題3:漁業生産性の向上
  ・漁業の生産性低下
  ・技術革新による効率的な漁業管理の必要性
2.最も重要な課題とその解決策
 〇最も重要な課題
  ・海洋環境変化への適応
  ・海洋環境の不確実性への対応
 1. 環境モニタリングシステムの強化
  ・センサーや衛星技術を活用したシステムの整備
 2. 持続可能な漁業技術の開発
  ・環境変化に適応する漁具・漁法の研究開発
  ・生態系への負荷を最小限にする漁業の実践
 3. 漁業者の教育と訓練
  ・漁業者への環境知識・漁業管理トレーニングの提供
  ・持続可能な漁業の実践促進
3.解決策の波及効果と懸念事項への対応策
 〇波及効果
  1. 地域経済の活性化
   ・持続可能な漁業確保による雇用創出と地域経済の活性化
  2. 生態系の保全
   ・環境配慮型技術の普及による生態系負荷の軽減と資源保護
  3. 地域コミュニティの強化
   ・教育と訓練による地域コミュニティの連帯感向上
 〇懸念事項と対応策
  ・新技術導入に伴う初期費用と技術への理解不足
  ・費用負担の軽減と技術啓蒙活動の強化
4.技術者の倫理と社会の持続可能性の要件と留意点
 ①技術者としての倫理の要件
  ・誠実な行動と適切なコミュニケーションによる信頼獲得
  ・プライバシーと機密情報の保護
 ②社会の持続可能性の要件
  ・資源の持続的利用と環境負荷の最小化
  ・地域社会との協働による持続可能な解決策の模索
 ③技術者としての倫理の留意点
  ・個人の利益と社会の利益の調整
  ・新技術導入に伴うリスクと責任の認識
 ④社会の持続可能性の留意点
  ・科学的根拠に基づく客観的な判断
  ・短期的な利益に陥らない長期的視野の確保


R05_I-2「過去問題」

 我が国周辺海域が含まれる太平洋北西部海域は世界で最も漁獲量が多く、令和2(2020)年には世界の漁業生産量の21%に当たる1,945万トンが生産された。しかし、地球温暖化等による気候変動は水産資源にも影響を及ぼし、水産業の不安定化が危惧されている。さらに、ロシアによるウクライナ侵攻後、水産物を含め世界の食料調達は深刻な状況に陥った。一方、近年は世界的な水産資源への需要が急速に高まる中、外国漁船による我が国周辺海域での操業が頻繁に見られるようになった。
 このような状況を踏まえ、将来にわたって食料を安定的に確保するために、水産業が果たすべき役割と課題について、以下の問いに答えよ。
(1)水産物を食料として安定的に確保するための水産資源の持続的利用について、技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、水産部門の専門用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理と、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。


R05_I-2 <解答骨子例>

1.水産資源の持続的利用に向けた課題
 〇課題1:漁業資源管理の不備
  ・過剰操業や乱獲を防ぐ管理体制の不備
  ・緩い規制による適切な漁獲確保の困難化
 〇課題2:環境変動に対する適応不足
  ・漁業業者の環境変動への適応能力不足
  ・水温上昇等に対処する対策や技術の欠如
 〇課題3:国際協力の不足
  ・国際的な資源管理における協力体制の欠如
  ・国境を越える水産資源管理における情報共有の不足
2.最も重要な課題への解決策
 〇最も重要な課題
  ・環境変動に対する適応不足
  ・漁業者の適応能力や関連技術の不足
 1)持続可能な漁業技術の導入
  ・選択的漁獲や海洋生態系管理の促進
  ・環境配慮型漁具の開発・導入と適切な漁獲方法の選択
 2)環境モニタリングの強化
  ・監視・予測システムの整備による対策情報の提供
  ・海洋観測を通じた環境影響の把握と漁業者への支援
 3)持続可能な漁業管理の推進
  ・漁業規制の強化と漁獲枠の設定
  ・乱獲防止策の導入による適切な資源管理・保護の実現
3.波及効果と懸念事項への対応策
 〇波及効果
  ・漁獲量の安定化と漁業者の収益向上
  ・技術支援や教育プログラムによる技術普及の推進
 〇懸念事項
  ・環境モニタリング強化における高度な技術と費用の必要性
  ・国際協力による技術移転や資金援助での対応
4.倫理と社会の持続可能性に向けた要件・留意点
 〇倫理的観点
  ・世代間の公平性と生態系保護を考慮した適切な管理
 〇社会の持続可能性
  ・漁業従事者と地域の社会経済的な安定確保
  ・適切な漁業政策や社会保障制度の整備


📅R06年度

R06_I-1「過去問題」

 地球温暖化による海水温の上昇などは、水産業に大きな影響を与えている。我が国近海における令和5(2023)年までの約100年間にわたる平均海面水温(年平均)の上昇率は+1.28°C/100年で、世界全体での上昇率(+0.61°C/100年)よりも大きく、我が国の気温の上昇率(1.35°C/100年)と同程度の数値であった。このような気候変動による影響を考慮しながら、我が国の水産業振興を図るために、以下の問いに答えよ。
(1)水産部門全般を念頭に、地球温暖化対策としての業務を実施するうえでの課題を、技術者として多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題の中で、最も重要と考えられる課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、水産部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策を実行して生じる波及効果と、専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(2)で示した解決策の実施において、技術者としての倫理、社会の持続可能性を踏まえて必要な要件を題意に即して述べよ。


R06_I-1 <解答骨子例>

1.地球温暖化対策における水産業の多面的課題
 〇観点1:漁具・漁法の環境適応性
  ・生息域変化による漁具最適化の必要性
  ・魚群探知技術と漁具素材の課題
 〇観点2:水産水域環境のモニタリング体制
  ・藻場、干潟劣化と生態系修復策の検証困難性
  ・環境DNAと漁場モニタリングシステムの限界
 〇観点3:資源評価モデルの時系列対応不足
  ・気候変動影響を反映できない現行モデルの限界
  ・漁獲量予測と実績の乖離問題
2.最重要課題およびその解決策
 ▼最重要課題
  ・海洋環境変化に対応した資源評価モデル開発の緊急性
  ・持続可能な資源管理への影響
 ▽解決策1:環境DNA統合モニタリング
  ・DNA分析と衛星観測データの統合モデル構築
  ・生息適地の時空間的評価と早期検出システム
 ▽解決策2:適応型資源管理システム
  ・深層強化学習を応用した漁獲最適化
  ・環境変動下での持続的資源利用支援
 ▽解決策3:データ共有プラットフォーム
  ・ブロックチェーン技術を基盤とした管理システム
  ・多主体間データ連携による資源管理精度向上
3.波及効果、懸念事項及びその対応策
 ◇波及効果
  ・環境負荷低減と漁業効率の同時改善
  ・水産物品質と国際競争力の向上
 ◇懸念事項及びその対応策1:精度保証問題
  ・DNA断片拡散による誤検出リスク
  ・メタゲノム解析と深層学習の活用
 ◇懸念事項及びその対応策2:現場適応性の課題
  ・漁業者経験とAI提案のずれ
  ・カスタマイズ可能なインターフェースと暗黙知の形式化
 ◇懸念事項及びその対応策3:コスト負担問題
  ・中小漁業者への普及障壁
  ・リース制度とインセンティブ設計
4.業務遂行に必要な要件
 ☆技術者としての倫理の観点
  ・生物多様性保全とプライバシー保護の徹底
  ・システム透明性と説明責任の確保
 ☆社会の持続可能性の観点
  ・先端技術と伝統的漁法の調和
  ・国際連携を視野に入れた標準化対応


R06_I-2「過去問題」

 近年、漁村の人口減少や高齢化、漁獲量の低迷に伴う漁業所得の減少等により地域の活力が低下する中、豊かな自然や漁村ならではの地域資源と漁港施設や漁港内の水域・公共空地を有効活用した「海業」の取組が推進されている。令和4年3月に閣議決定された漁港漁場整備長期計画では、重点課題として、「海業」の振興と多様な人材の活躍による漁村の魅力と所得の向上が掲げられたところである。このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。
(1)「海業」を推進し、水産物消費の増進や交流人口の拡大を図るために、技術者としての立場で、水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題の中で、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、水産部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策を実行して生じる波及効果と、専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の実現に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。


R06_I-2 <解答骨子例>

1.海業推進における多面的課題
 〇観点1:持続的資源管理
  ・資源評価手法の限界
  ・気候変動への対応不足
 〇観点2:デジタル技術の活用不足
  ・先端機器導入の遅れ
  ・データ活用の地域格差
 〇観点3:漁港施設の多機能化
  ・交流拠点機能の不足
  ・水域利用の多様化遅延
2.最重要課題およびその解決策
 ▼最重要課題:漁港施設の多機能化(観点3)
  ・施設機能の偏重
  ・観光対応の不備
 ▽解決策1:体験型施設の整備
  ・漁業体験機会の創出
  ・交流人口拡大効果
 ▽解決策2:六次産業化の推進
  ・加工技術の高度活用
  ・付加価値向上の取組
 ▽解決策3:水域複合利用の促進
  ・養殖技術の革新
  ・環境調和型利用の実現
3.波及効果、懸念事項及びその対応策
 ◇波及効果
  ・地域経済活性化
  ・水産業の価値向上
 ◇懸念事項及びその対応策1:衛生管理体制
  ・食品安全リスクの存在
  ・先端検査技術の導入
 ◇懸念事項及びその対応策2:利用者間の軋轢
  ・利害関係者間の対立
  ・ゾーニングによる調整
 ◇懸念事項及びその対応策3:環境負荷増大
  ・水域環境への影響
  ・モニタリング体制構築
4.業務遂行に必要な要件・留意点
 ☆技術者としての倫理の観点
  ・地域合意形成の重視
  ・伝統文化の尊重
 ☆社会の持続可能性の観点
  ・SDGsへの貢献
  ・次世代継承モデルの構築


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