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#057|世界放浪-ユーラシア横断編-Day21~22🇰🇬|未完成のリゾート地チョルポン・アタと湖畔の帰り道

前回はこちらから。


ビシュケクで出会った旅人二人と2日後にカラコルで再会することになった。

それまで時間があるので、今いるカラコルを起点に1泊2日でチョルポン・アタへ向かうことに。

チョルポン・アタは、イシク・クル湖の北岸にある湖畔の町。
キルギスではリゾート地として知られているらしい。


いざ、チョルポン・アタへ

朝8:30過ぎ、バスターミナルを出発した。
カラコルのバスターミナルはいくつかあるが、長距離バスはこちらのターミナルなので注意。

チケットカウンターで事前支払いのシステム。
300番のマルシュを案内された。

約2時間、140kmの移動がたったの250KGS(≒450JPY)。

道中の景色は相変わらず綺麗だ。
山々を臨み、草原や畑、小さな集落を抜けていく。

車窓からの景色だけで満たされる。

ちょうど2時間ほどで、チョルポン・アタに着いた。


チョルポン・アタを歩く

まずは街を歩く。

大通り沿いには店が並んでいて、それなりに綺麗に整備されている。
思った以上にちゃんと街だった。

ただ、お店が立ち並ぶのはほんの一部のエリアのみ。

この辺が街の中心っぽい。

少し中心地から外れるだけで一気に何もなくなる。

大通りから湖畔のビーチまで歩く。
湖風が心地よい。というより、少し肌寒いくらい。
しばらく透明度の高い湖を前にのんびりと過ごす。

チョルポン・アタは、"絶賛リゾート地建設中"という印象だ。

至る所で工事中。
湖の上でも。
完成形はこれ?

リゾート地の「リ」くらいの場所もあれば、場所によっては「リゾ」くらいまで来ているところもあるような…。
決して完成された「リゾート」という感じではまだない。

全体的にビーチにも人はまばらだ。
今は6月、これから7〜8月と夏が深まればもう少し観光客で賑わうのだろうか。

悪い場所ではない。

湖は綺麗だし、空気も気持ちいい。
でも正直全部が中途半端に感じてしまい、そこまで刺さったかと言われると何とも…。

ただ、この「これから何かになっていく途中」を見られたのは面白かった。

数年後には、とんでもない観光地になっているのかもしれない。
(あるいは、計画が途中で止まってこの中途半端な状態のままかもしれない…)
そう思うと、この中途半端さも面白く見えてくる。

少なくとも今のチョルポン・アタは完成されたリゾートという印象はなく、"リゾートになりかけている"、そんな湖畔の街だった。


岩絵ミュージアムとJICA

湖畔散策を終えた後は、岩絵ミュージアムへ向かった。

チョルポン・アタの中心地から湖とは反対側に3kmほど北上したところにある。

街を北に外れるとたちまちこの調子。

ミュージアムといっても、立派な建物があるわけではない。
入口に係の人が立っているので、その人に80KGS(≒150JPY)を払って敷地内に入る。

入口。

広い土地の中に、古い岩絵が点在。
派手な場所ではないけれど、チョルポン・アタの中では見どころらしい見どころだった。

数千年前の古代人が残した貴重な岩面彫刻の数々。

さらに、この場所はJICA(日本の国際協力機構)が整備に関わっていたようだった。

案内看板には『JICA』のマークが。

入口の係のおじさんもこちらが日本人だと分かると、しきりに「Japan!! Good!!」と言っていた。

こういうところでで日本が地域に貢献しているのを見ると、少し誇らしい気持ちになる。
自分は微塵も関係していないのに…。


湖畔で日没を待つ

夕方(といってもこの辺りのこの時期の日没は20:30頃)に、湖畔へ戻る。

サンセットを見に来たが、雲が多い。
綺麗な夕日は見られなかった。

それでも、完全に曇っていたわけではない。
空の色が少しずつ変わっていく様子は楽しめた。

地元の釣り人。

特に何かをするわけではない。
ただ湖畔にいて、風に当たり、空の色の変化を眺める。

チョルポン・アタ自体に強い感動があったわけではない。
でもこうして湖畔で過ごす時間は悪くない。

派手ではない。
完成されてもいない。

でも、これはこれでいい。


朝の湖畔散歩

翌朝も再度湖畔へ。

やわらかい朝日が静かに湖を照らす。
昨日の日中より幾分か涼しく感じる。

軽く散歩した後、10時半頃にはチョルポン・アタを出発した。

ただ、まっすぐ帰るのも面白くない。

せっかくなら、いくつかの町を経由しながらイシク・クル湖をぐるっと一周して帰れないだろうか。

そんなことを考えた。


イシク・クル湖一周を試みる

マルシュに乗り、まずは湖の西の端バルイクチへ向かった。

チョルポン・アタからおよそ1時間程度で到着。
少し散策してみる。
ある程度予想はしていたが、特にこれといって何もない。

昼ご飯を食べ、次の移動手段を探す。

ここから先、湖の南岸を通ってカラコルへ戻りたい。
そうすれば、イシク・クル湖をぐるっと一周できる。

しかし、すぐに問題発覚。

バルイクチ発着で南岸ルートを走るマルシュはどうやらなさそうだった。
ビシュケクから来るマルシュを道端で捕まえるしかない。

いつ来るか分からないものを待つ。
それでも、少し待ってみることにした。

すると、以前ビシュケクからカジサイへ行く際に乗った、南岸ルートを通る519番のマルシュが来た。

手を上げる。

しかし、満員で乗れないと断られる。

ヒッチハイクも試してみた。
ただ、止まってくれる車はだいたいコチコル方面(別の街)だった。
自分が行きたいのは、湖の南岸方面だ。

さらに待つと、また519番が来た。

これも満員だった。

次がいつ来るか分からない。
来たとしても、また乗れるか分からない。

あまり帰りが遅くなるのも嫌なので、ここで湖一周の野望は捨てることにした。
仕方ない。


結局来た道を戻る

北側ルートを戻るマルシュの発着所へ戻った。

少し悔しい気持ちはあるが、来た道だっていい道だった。
そう諦めカラコル行のマルシュに乗り込んだ。

ラッキーなことに最終的には運転手の隣に座らせてもらい、存分に車窓を楽しみながら帰ることができた。

片側には山々。
もう片側にはイシク・クル湖。

窓からは涼しい風が入ってくる。
ただ走っているだけで気持ちいい。

これは移動というより、ほとんどドライブだった。

しかも、たった数百円。
数百円で4時間ほど湖畔を走れる。

考えてみればかなり贅沢だ。

湖一周はできなかったが、来た道を戻るだけでも十分いい道中だった。


これも旅

チョルポン・アタは、ここまでキルギスで訪れた他の場所に比べると正直そこまで強く刺さったわけではない。

それでも、未完成のリゾートを歩き、湖を眺め、帰り道に山と湖を傍に車に揺られる。
それはそれで、ちゃんと良い旅だったように思う。

旅なんて、全部が大当たりの場所じゃなくていい。
少し物足りなさが残る街も、それも含めて思い出だろう…。


続きはこちらから。


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