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#056|世界放浪-ユーラシア横断編-Day17~20🇰🇬|キルギス滞在の大本命、絶景のアルティン・アラシャンへ

前回はこちらから。


カジサイを出て、次の街カラコルへ。

そこを起点にアルティン・アラシャンという絶景の温泉地へハイキング。
ようやく天気も回復したところで、キルギス滞在の大本命へ…。


ヒッチハイクではなかった…?

カジサイからカラコルへ向かうマルシュの本数が少ないため、ヒッチハイクに挑戦。
10分程度であっさりと車が捕まった。

しかし最初はヒッチハイクのつもりで乗っていたが、どうやらそうではなかったらしい。

途中で若いキルギス人の青年が乗ってきた。
ドライバーの知り合いか何かだと思っていたが、どうやらその空気はない。

英語が少し話せるようで、こちらが日本人だと分かると一生懸命話しかけてくれた。
『NARUTO』を子供のころによく見ていたとか、最近は『呪術廻戦』にハマっているとか。

そんな彼は途中の街で降りる際、ドライバーに100KGSを渡してから下車した。
そしてこちらに向かって、「カラコルなら350KGSくらいが妥当だと思う」と教えてくれた。

そう、これはヒッチハイクではなく有料の移動だったのだ。
白タク的な送迎サービスが普通に成り立っているのだろう。

公式のマルシュと比べれば少し高いのかもしれない。
でも、そもそもの相場が安い。
彼の距離で100KGSなら、カラコルまで300〜350KGS(540〜630JPY)は妥当に思えた。

途中、また違う女性も拾いカラコルへの道をひた走る。

湖から少し離れると、景色はどこか北海道の道央に似てきた。
小高い丘。
広がる花畑。
遠くの山々。

何かと北海道を思い出させてくるキルギスが憎い。
好きになってしまう。


生活感のある山の街

カジサイを出発してから2時間程度でカラコルに到着した。
宿に荷物を置き、少し街を散策。

大通り沿いには小さな店が並び、公園では子どもたちが遊んでいる。
無骨な"ソ連感"漂う団地も多い。

バザールには地元の人が賑わい、ここに住む人の生活と活気を感じる。

そして、街の向こうには綺麗な山々。

程よい活気と生活感。
近くにそびえる山々。

いい街だ。


大本命アルティン・アラシャンへ

翌日、今回のキルギス滞在の大本命アルティン・アラシャンへ向かった。
カラコル近郊にある絶景のハイキングルートで、さらには温泉もある。
そんなの行くしかない!

まずはバザール横のバスターミナルから、アクスー方面へ向かうマルシュに乗る。

350番。登山道入り口までは45KGS(≒80JPY)。

時刻表があるというので、せっかくなので教えてもらった。

ただ実際には、このど真ん中の中途半端な時間の7:45に出発。
しかも満員でもない。適当すぎる(笑)。

8:30前、登山道入口に到着。
抜群のハイキング日和だ。

ALTYN ARASHAN, 15km

日差しは強いので日向は少し暑い。
でも木陰に入ると涼しい風が抜けて気持ちいい。

川沿いを歩き、山の中をひたすら進んでいく。
景色はずっと良い…。

これぞキルギス…と言わんばかりの大絶景が続く。

13時過ぎ、ようやくアルティン・アラシャンに到着した。
歩いた時間は、だいたい4時間半。

道中の景色のおかげか、そんな歩いたとは思えないくらいあっという間の4時間半だった。


宿探し

まずは宿探し。

安いところなら1,000KGS(≒1,800JPY)くらいから、個室やユルトに泊まれるようだった。
朝食や夕食は別料金で500〜800KGS(≒900〜1,500JPY)
温泉が併設された宿だと、ドミでも少し高くなる。
”ホテル"と名前のついたところは、食事や温泉込みでさらに高い。
3,000KGS程度。

全体的にキルギスにしては少し高い。
でもここまで来たのだから、観光代だと思えばむしろ安いまである。

いくつか見て回った末に、「Emin Sky Camp」というユルトキャンプに決めた。

登ってきた場所から見ると、少し奥にある。
その分、山の方向には建物がない。
ユルトが数棟あるだけで、見晴らしが良く川も近い。

宿からの景色。絶景。

そして子どもたちも多く、値段を聞いた時の宿全体の雰囲気が一番よかった。

上の子たちは宿の手伝いをしているよう。家族で運営している良い雰囲気。

値段は朝食込みで1,500KGS、夕食はオプションで800KGSのため、全部で4,200JPY程度。(2026.06現在)


写真が織り成す輪

荷物を置くと、さっそく子どもたちと交流が始まった。

言葉は全く通じない。
だが、写真が織り成す輪はここでも健在だった。

そして今回は、チェキという強い味方がいる。
もはや心を掴めないわけがない…笑。

最初にチェキを出した時の、みんなの反応が最高だった。

シャッターを切る。
フィルムが出てくる。
でも、まだフィルムには何も映っていない。

子どもたちは、不思議そうにそれを見つめている。
出てきたものが写真であることは分かっても、まだ何なのかピンと来ていない様子。

しばらくすると、少しずつ自分たちが浮かび上がってくる。
その瞬間、目の色が変わった。

次は私一人で撮って。
今度は二人で撮って。
これも撮ってあれも撮って。

そんな感じで、次々に注文が来る。

最終的に一人ひとりチェキを持って、大喜びの大はしゃぎだった。

言葉は通じない。
でも、あっという間に仲良くなれた。

写真はまた、言語という壁を超えてくれた。


温泉でハイキングの疲れを癒す

少し落ち着いてから、温泉へ行くことに。

無料で入れる自然に湧き出ている温泉もあるが、宿から30分ほど歩くらしい。

ここまで来て、もうそんなに歩きたくない。

今日はのんびりしたい。
ということで、近くの別の宿に併設されている有料温泉へ行った。

泊まっていなくても使えるとのことで、10分ほど歩いて到着。

予約制ということだったが、その場で受付をして少し待てば入れた。
料金は250KGS。

鍵が渡され時間制。広い湯舟を独り占め。

かなり熱め。
15kmも歩いた身体に熱い湯が染み渡る。

最高以外の何物でもない。


山の星空と寒い夜

夕飯の前後は雨が降ったり止んだり。
山の天気は変わりやすい。

夕飯は共用ユルトで。

夜になると空は綺麗に晴れた。
寝る前に外へ出て星空を眺める。
澄んだ空気に綺麗に星が広がっていた。

持っているレンズでは、星空を撮り切れない…。

ただかなり寒い。

気温は0℃近くまで下がっていたんじゃないかと思う。
昼間の日差しが嘘のように、山の夜は一気に冷え込んだ。


絶景の草原で過ごすのんびりとした時間

翌朝。
夜に引き続きめちゃくちゃ寒い。

そんな気温が上がりきる前の朝は、雲が少なく、空が青く、景色がより一層美しく映える。

日が昇ると少しずつ気温が上がり、暖かく過ごしやすくなる。
12:00のチェックアウト時間ぎりぎりまで、ユルトの前でのんびりと過ごした。

特に何かをするわけではない。

草原に座って、山々を眺め、たまに子どもたちと遊ぶ。
それだけで十分だった。


下山して、カラコルへ

昼の12:00、チェックアウトし下山を始めた。

出発する頃には少しずつ雲が広がり、時折雨もちらつく。

道中、羊の大群に遭遇。

帰りは3時間程度で帰還。
登りよりは圧倒的に楽だった。

帰還。

ここまで戻ると、さっきまでの涼しい山奥が嘘みたいに暑い。
アルティン・アラシャンの冷たい空気は、もうそこにはなかった。

マルシュを待ち、カラコルの宿まで戻る。

カラコルに帰還。

何だかんだ、このカラコルののんびりとした田舎の空気も乙なもの。

日が暮れていき、街はより一層静かに。

キルギス滞在の大本命は、最高の天気の下に無事終了した。
"キルギスらしさ"全開の大自然、そして大絶景を堪能できた大満足の二日間。

翌日はそんな心満たされたまま、今後の予定をなんとなく決めて次の移動に備えた。


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