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女戦士カリーナ第四話

第四話(この回)のあらすじ

転移魔法陣に巻き込まれ、見知らぬ草原で目覚めた女戦士カリーナ。そこで出会った案内人キールは変態的な一面を持ちながらも、この地域の事情に精通していた。カリーナたちパーティーの真の目的は、不治の病を治す力を持つ「星の欠片」を手に入れること。故郷には病で苦しむ人々が、そしてエリカの妹が待っていた。北の廃墟では、ウルフマンに捕らわれた剣士リオンを救出。友好の証として木の実を食べることで、魔物たちとの信頼関係を築いた。東の湖畔では、心の闇に囚われた僧侶エリカを発見。人魚族の長シルヴィアの助言のもと、カリーナとリオンの呼びかけによって、エリカは呪いから解放された。ようやく再会を果たした三人。だが、感動の場面でもキールの軽薄な態度は変わらず、カリーナの鉄拳制裁を受けることに。そして一行は、星の欠片が眠るという南の洞窟へ。暗闇の中、キールはまたもエリカに「偶然」身体を触れさせ、カリーナとリオンに両脇を固められる羽目に。洞窟の奥で発見したのは、青白く光る魔法陣と、それを守るドラゴニュートのドラガン。彼の口から明かされた真実――三人は「選ばれし者」であり、古代の予言に導かれてこの地に来たのだと。「三つの魂が試練を乗り越えし時、星の欠片は目覚め、世界に光をもたらす」星の欠片を手に入れるには、三つの試練を乗り越えなければならない。第一の試練は「勇気」――自分自身の影と戦うこと。第二の試練は「知恵」。第三の試練は「絆」。リオンが第一の扉をくぐり、一人試練に挑む。扉の向こうから響く剣戟の音。カリーナとエリカは、仲間の無事を祈りながら、固唾を呑んで扉を見つめる。果たして、リオンは自分自身の影に打ち勝てるのか。そして、残る二つの試練が三人を待ち受ける――。運命に導かれた三人の冒険は、いよいよ核心へと迫る

「ここが洞窟の入り口だ…闇は深いぞ…」
キールは語る。

「大丈夫、暗闇は慣れてるから」
リオンが答える。
「少し怖い…カリーナ、近くにいて…」
エリカがカリーナに近づく。カリーナが答える。
「大丈夫よエリカ、心配しないで…」

「暗いな…」リオンが言ったその時
「きゃあああ!」
エリカが叫ぶ。
「どうしたの?」
カリーナが効いたその時!
「すまんすまん、身体が当たって…」
キールがエリカの身体に触れた。触れたというより…。
「あんた、変態だったね」
カリーナが暗闇の中、短刀の柄で頭を殴る。
「ぎゃああああ!痛え!」
キールは叫ぶ。
「この変態が!エリカ、大丈夫か?」
リオンがエリカのことを心配して声をかける。
「いや、ちょっとぶつかっただけ…そんなに手荒にしないで」
「変態には厳しく接することだ」
リオンとカリーナはキールの両脇に付くことにした。
半ば無理やりキールは連れていかれていくように、エリカはキールの後ろから歩いていく。
ちなみにキールは周囲を美女に囲まれて少し嬉しそうだ。
「何鼻の下伸ばしてんのよ」
カリーナのチェックは厳しい。
「いや、その…悪くないなと思って」
そのとき、キールは暗闇の中で明かりを見つけて真面目な表情に戻る。

「こっちに明かりが見える…静かに」
キールは少し明かりを手前に戻し、明かりに近づく。

そのとき、動くものが見えた。

「ん?」
「(まずい、気付かれたか)」
四人は身を潜めて気配を消す。

「気のせいか…?」
そのとき明かりの先に見えたのは、明るく光った魔方陣だった。

魔法陣は青白い光を放ち、洞窟の壁に複雑な文様を映し出していた。その中心には、人影が立っている。

いや、人ではない。

背中から翼が生え、全身が鱗に覆われた、竜人の姿だった。

「ドラゴニュート…」

キールが小声で呟いた。

そのドラゴニュートは、魔法陣に向かって何かを唱えている。低く、響く声が洞窟内に反響する。

「あれは…儀式か何かか?」

リオンが囁いた。

「おそらく。遺跡を守るための結界を張っているんだろう」

キールが答える。

その時、ドラゴニュートが突然振り返った。

「誰だ!」

鋭い声が四人に向けられる。

「まずい、見つかった!」

カリーナが短剣に手をかけようとした瞬間、キールが彼女の手を掴んだ。

「待て!剣を抜くな!」

「でも…」

「ウルフマンの時を思い出せ。まずは話すんだ」

キールは四人の前に立ち、両手を上げて無害であることを示した。

「待ってくれ!俺たちは敵じゃない!」

ドラゴニュートはゆっくりと近づいてくる。その目は金色に輝き、鋭い視線で四人を見据えている。

「人間…それも四人も。この聖域に何の用だ」

その声は男性のもので、威厳に満ちていた。体格は人間の倍近くあり、筋肉質な体には赤い鱗が覆っている。

キールが答えた。

「俺はキール、この地域の案内人だ。そして、この三人は…」

「私たちは冒険者です」

カリーナが一歩前に出た。

「私たちには、どうしても手に入れなければならないものがあります。星の欠片を探しているんです」

ドラゴニュートの目が細められた。

「星の欠片…その名を知っているのか」

「はい。私たちの故郷には、不治の病で苦しんでいる人たちがいます。星の欠片があれば、彼らを救えると聞きました」

エリカが勇気を出して言った。

「私の妹も…その病に苦しんでいます。どうか、お願いします」

ドラゴニュートは三人を見つめた。その視線は厳しいが、どこか悲しみを帯びているようにも見えた。

「…お前たちは、転移魔法陣によってこの地に来たのか?」

「そうです」

リオンが答えた。

「山を登っている時に、突然魔法陣が発動して、バラバラに飛ばされました」

ドラゴニュートは深くため息をついた。

「やはり…お前たちは『選ばれし者』か」

「選ばれし者?」

カリーナが尋ねた。

ドラゴニュートは魔法陣の方を向いた。

「この地には、古代の予言がある。『三つの魂が試練を乗り越えし時、星の欠片は目覚め、世界に光をもたらす』と」

「三つの魂…」

「戦士、剣士、僧侶。お前たちのことだ」

四人は顔を見合わせた。

「転移魔法陣は、予言に従って『選ばれし者』を呼び寄せる。お前たちは偶然ここに来たのではない。運命に導かれたのだ」

キールが口を挟んだ。

「じゃあ、俺は?」

「お前は…導き手だ。選ばれし者たちを正しい道へ導く役割を持つ」

「導き手ねえ…まあ、案内人だから間違ってないか」

キールは苦笑いした。

ドラゴニュートは三人に向き直った。

「私の名はドラガン。この遺跡を守る者だ。お前たちが本当に選ばれし者であるならば、試練を受けてもらう」

「試練?」

「そうだ。三つの試練を乗り越えた者だけが、星の欠片のもとへ辿り着ける」

ドラガンは魔法陣に手をかざした。すると、洞窟の奥から三つの扉が現れた。

「第一の試練は『勇気』。第二の試練は『知恵』。第三の試練は『絆』」

「それぞれの扉の先に、試練が待っている。お前たちは、これらを乗り越えられるか?」

カリーナは仲間たちを見た。リオンは力強く頷き、エリカは不安そうだが決意を込めた目をしている。

「やります」

カリーナが答えた。

「私たちは、ここまで来ました。仲間を救うために、故郷を救うために。どんな試練でも乗り越えてみせます」

ドラガンは満足そうに頷いた。

「良い目だ。では、第一の試練から始めよう」

ドラガンが最初の扉を指差した。扉には剣のマークが刻まれている。

「この扉の先には、『影の戦士』が待っている。お前たちの中で最も勇敢な者が、一人で立ち向かわなければならない」

リオンが一歩前に出た。

「私が行きます」

「リオン…」

カリーナが心配そうに声をかけたが、リオンは笑顔で答えた。

「大丈夫。私は剣士だ。これくらいの試練、乗り越えてみせる」

「でも、一人で…」

「カリーナ、信じて。私たちは仲間でしょ?」

リオンは剣を抜き、扉に向かって歩き始めた。

「待て」

ドラガンが声をかけた。

「一つ忠告しておく。影の戦士は、お前自身の姿を映す。お前の弱さ、恐れ、全てが具現化される。それに打ち勝つには、自分自身と向き合わなければならない」

リオンは頷いた。

「わかりました」

そして、扉を開けた。

扉の向こうは真っ暗な空間だった。リオンが一歩踏み入れると、扉は音を立てて閉まった。

「リオン!」

カリーナが扉に駆け寄ろうとしたが、キールが止めた。

「待て、カリーナ。これは彼女の試練だ。信じるしかない」

カリーナは拳を握りしめた。

「リオン…無事でいて…」

扉の向こうから、剣がぶつかり合う音が聞こえてきた。

戦いが始まったのだ。

リオンは一人、自分自身の影と戦っている。

果たして、彼女は試練を乗り越えられるのか。

そして、残る二つの試練とは――。

カリーナとエリカは、固唾を呑んで扉を見つめていた。


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smart000003 人生に必要なのは勇気と想像力、そして少しのお金とはチャップリンの言葉ですが、勇気は別にしても(笑)、想像力はnoteのスキが示してくれます。少しのお金を記事を呼んで役に立ったならば志として頂けると本当に嬉しいです。書籍代として本を購入し、勉強してそのお金を還元できればと思います。