【architecture】イタリアーローマ編ー
20年前のイタリア旅行記
フィレンツェ編
バチカン編
最後はローマである。
ローマでは一通り観光地を巡った
・コロッセオ
・真実の口
・スペイン広場
・トレビの泉
どこも歴史を感じられる街並みであった。
しかし私がローマで最も見てみたかったのが
『パンテオン』である。

今残っているパンテオンは西暦118年から128年に建設された神殿である。1900年も前の建築物が今なお現役で存在していること自体物凄いことである。しかも、建物はコンクリート造でつくられた壁に直径43.2mの半円形のドーム型の屋根が載っている。
そしてドームの頂上部分にはオクルス(oculus, ラテン語で「眼」の意)と呼ばれる採光のための直径9m、厚さ1.5mの開口部(天窓)がある神殿だ。
神殿内部は多くの観光客でいっぱいだった。直径43.2mもの大きなドームであるが、実際に対峙するとそこまで巨大な建築とは感じなかった。またそこに穿たれた直径9mもの穴。厚さが1.5mもあるドームにも関わらず圧倒的な大きさは感じられなかった。
ただ強固なコンクリートに囲まれた暗闇の神殿のドームに穿たれた穴から差し込む強烈な光には圧倒的な迫力があった。




太陽の動きと共に移ろいゆく光。
このドームの穴は文字通りの『穴』である。
ガラスも何もついていない。
雨が降ればそのまま建物に雨が入ってくる。
風を含め自然がそのままダイレクトに建物内部に入り込んでくる。その穴から入ってくる光は、ガラスを通した光とは全く違う力強さを持っているように感じた。
パンテオンは光の建築である。
いや、むしろ光しかない建築である。
パンテオンは光だけでも建築は人を魅了できることを証明している。
もしこの穴にガラスがついていたら…
おそらくこれ程の感動は抱かないだろう。
圧倒的な感動は、全てを削ぎ落としたのちに残ったものに与えられるものなのかもしれない。
二十歳頃の経験である。
今行ってみたらどんなことを思うのか…
いつかまた行ってみたいと思う。
ではまた。
