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Netflix『地獄に堕ちるわよ』|戦後史が生み出した黒いカリスマの原点

やまねです😊

Netflix『地獄に堕ちるわよ』が公開されましたね。

本作は、占い師の細木数子さんの半生を描いたドラマで、ドラマの最初には「この物語は事実に基づいた 虚構である」と言う文字が大きく映し出されます。

まだ、1話しか観ていないのですが、細木数子さんの原点として、戦後の焼け野原になった東京のシーンが出てきて、そのシーンを観て、昔観ていた細木さんの迫力のわけがわかった気がしました。

と言うわけで、まずは1話の感想を書いていきたいと思います。

細木数子さんの存在感を、このイラストではあまり再現できていませんが💦
ド派手な衣装に、ギラギラした宝石、怖めの仏像のような顔にカチッとした独特の髪型で、インパクトがありました。

細木数子役の戸田恵梨香さんの印象

思い出の中の細木数子さん

私は、細木数子さんのことについて詳しいというわけではないんだけれども、2000年代〜2010年代くらいまで、大人気でテレビによく出ていたので、当然、存在は知っていましたし、番組も見たことがありました。

出演者の方が怯えて震え上がるくらいの迫力があって、その迫力に圧倒されるスリルを楽しむ的な番組構成になっていたような記憶があります。

で、その迫力はどこからきていたかと考えると、一つは声。
腹の底から声が出ている感じの太い声で、まず声が怖い。
特に、タイトルにもなっている「地獄に堕ちるわよ」的な決め台詞を言う時には、身体を震わせながら、地の底から絞り出されたような声を出すような恐ろしい迫力がありました。

もう一つが、顔の迫力。
昔の映画俳優は、存在感が出るから顔が小さくない方がよいと考えられていたと聞いたことがあるんですが、細木さんも顔に迫力がありました。
身体もがっしりとした印象で、人気が出ていた当時、60代から70代くらいだったかと思いますが、どんな状況でも生き抜けるような生命力がある感じがしました。

テレビでは、相手の顔をじっと見つめながら、その人の過去や未来を占う姿がよく映し出されていた印象があります。なので、イラストにあるような占いの道具は使ってない気がする・・・。水晶玉とかタロットカードよりも、もっと東洋的な占星術のイメージです。

戸田恵梨香さんが細木さんを演じる意味

それに対して、戸田恵梨香さんは可憐な雰囲気の女優さんなので、正直、第一話を見る限りでは、ちょっと本物に比べてしまうと迫力に欠けるような印象もあったんですよね。

ただ、その分、若い頃の細木さんを演じる時には、その可憐さが生かされているなと感じました。

だからこそ、この可憐な女性が、戦後の日本を生き抜く上で、あの皆んなが知っている豪傑”細木数子”に変貌していくというドラマが引き立つのかもしれないなと予感させます。

若き頃の細木さんのエピソードとして、キャバレーが出てきました。
キャバクラに近いものなんだと思うけど、生演奏に合わせてダンスを踊ったりする場面もあり、社交の場という要素が強かったのかなと思います。

黒いカリスマの原点

そして、細木数子さんがテレビで活躍していた当時は、圧倒的なパワーとカリスマ性の中に、得体の知れない闇というか黒いものが見え隠れするようなところがあり、その謎めいた感じを楽しむだけで終わっていた。

こういう人もいるんだな、という程度で、何がこの黒いカリスマを産み出したのかという部分にまで想像が及ばなかったんですね。

でも、このドラマの1話を観たことで、まずそこに気が付かされました。
あの迫力には、ただの個人の性質や個人史に留まらない何かが潜んでいるんじゃないかなという気持ちが湧いてきて、グッと興味を惹きつけられました。

テレビの中では、どんな人物も「面白いな」「珍しいな」という位で、消費されてしまいます。

見えている景色が違ったんだなと言うことに気が付く

物語の中で、細木さんが自分の原点は何かと問われて、「餓えかな」と答えるシーンがあり、そこから戦後焼け野原となった東京の場面が描かれます。

食べるものがなくて、弟、妹のために、お地蔵さんにお供えしてあった饅頭を盗み出して2人にそれを与えて、自分は食べるものがないからミミズを口にした。

敗戦後の日本の地獄のような景色が、細木さんの原点にあったんだということが描かれるんですね。

これを観て、2000年代から2010年代の東京の豊かさに溢れた景色が、敗戦後の景色を知らない世代には、盤石のものに見えても、細木さんには地獄と裏腹の、どこか儚い世界に見えていたんじゃないかなと感じました。

そうだとすると、「地獄に堕ちるわよ」のセリフの重みも、当時は、その極端さで面白がられていたように思いますが、歴史の重みを感じさせる一面のあるセリフであったように感じられ、受け止め方が変わってくるような気がします。

今の豊かな日本の姿も、変わりゆく景色の一つに過ぎないのかもしれませんね。

おわりに

まずは、1話を観た感想を書いてみました!

細木さんの原点が描かれた第1話から、今後どのように戦後の日本の歴史と細木さんの人生とが絡み合って描かれていくのかなというのが、非常に楽しみです。

全話を観てから、改めて考察の記事を書きたいと思っています。

📝追記

ドラマ全話を通して観た後の考察記事をブログで公開しました!

こちらの記事では、昭和から平成という時代の流れの中で細木数子さんの占いブームとは何だったのかということを紐解き、ドラマの考察をしています。

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