『ズートピア2』|AC✖️HSPの私の映画感想
やまねです😊
先週末、子どもと一緒に「ズートピア2」を観てきました。
日中はどの回も満席で、映画館全体がものすごく賑わっていて楽しかったです🍿
やっぱり映画の醍醐味は、映画館で大勢の人と一緒に楽しむことだなと実感!
映画のテーマ的にも、色んな人たちが集まって楽しむというのがピッタリだったし、劇場で観るのがオススメの作品だなと思いました🐰
⚠️少々ネタバレもありますので、ご注意ください!
『ズートピア』(2016年)と『ズートピア2』(2025年)の不思議な共通点
『ズートピア』というのは、様々な種の動物たちが集まり、互いの違いを超えて共生する理想郷のこと。動物たちのダイバーシティーなんですね。
そして、その理想郷の中で起こる事件を、ウサギのジュディとキツネのニックのコンビが解決していく物語となっています。
さらには、2つの物語は共に、お互いの違いから生じる不安や恐怖心によってもたらされた偏見や差別を政治利用しようとする黒幕の陰謀を暴くという筋書きになっています。

2016年と2025年公開の不思議な共通点
『ズートピア』は2016年の公開、『ズートピア2』は今年2025年の公開ですよね。
覚えている方も多いかと思いますが、実は2016年という年は、アメリカ大統領選があり、第一次トランプ政権が発足することが確定したという歴史的な年だったんです。
その時の選挙で、ヒラリー陣営が既存の政治的価値観をもとに選挙戦を繰り広げる中、トランプ陣営が移民を危険な存在と主張したり、アメリカファーストを謳い、分断の政治が現実のものとなっていった最初の年でした。
そして、その後、2020年の大統領選でトランプが敗北し、いったん揺り戻しが起きたように思われましたが、また24年の選挙で再戦し、25年の今年1月にトランプ政権が発足しました。そして、今年は、反DEI<Diversity(多様性)Equity(公平性)Inclusion(包摂性)>の流れを作る政策が次々と打ち出された一年でした。
トランプ政権の打ち出す分断のメッセージに対して、『ズートピア』の打ち出す共生のメッセージは、アメリカがどうあるべきか、人類の理想はどうあるべきかということについて深く考えさせるものになっています。
そんなメッセージを打ち立てる『ズートピア』の公開のタイミングが、トランプ政権の動きと完璧にではないですが、結構連動しているなというのがとても不思議。
制作期間もあるので意図的にタイミングを合わせたわけではないと思いますが、「ズートピア」という物語が、「アメリカ」や世界の抱える問題をタイムリーに描いているからこそ起こる符号なのかなと思いました。

『ズートピア2』は、起源をめぐる物語
先述の通り、『ズートピア』と『ズートピア2』は物語の筋書きは大体同じ。
どちらのストーリーも、ズートピアという理想郷の中で、肉食動物や草食動物など異なる生態、異なる種が共生する中で、お互いの違いから生じる不安や恐怖心。
その気持ちが生み出す「偏見」や「差別」を政治利用しようとする陰謀を暴くというのが大筋の流れになっています。
でも、そこには違いもあって、『ズートピア』では新たな恐怖を作り出すことで分断を生み出す黒幕がいたという話であるのに対し、『ズートピア2』では、ズートピアという理想郷が生み出された起源に遡って、そこに分断を生み出す嘘が入り込んでいたという話になっているんですね。
つまり、自分たちの起源や歴史と信じられているものの中にも、差別や偏見を不正に利用しようとする誰かの意図的な操作が紛れ込んでいるかもしれないという結構恐ろしい話になっているんです。

世界を救ったのは小さなコンビの愛
そして、『ズートピア』のピンチを救ったのは、ウサギのジュディとキツネのニックのコンビ愛。
2人の関係は、最初は互いの違いからぶつかり合って、ウサギに対する偏見、キツネに対する偏見など、心の中に隠されていた偏見や差別の存在に戸惑いながら始まります。
誰かに悪用されなくても、互いの違いから生じる不安や恐怖、その気持ちが生み出す偏見や差別というのは、自然と生まれてしまうものなんですね。
でも、一緒に数々の困難を乗り越える中で、違うからこそ力を合わせてできることがあり、違うからこそお互いが必要だということに気がつき、偏見を乗り越えてお互いを理解していくことで最高のコンビになっていきます。
そして、お互い違う存在だからこそ、そこに愛が生まれる。
その強い絆が、社会全体を飲み込んでしまうような陰謀を暴くだけの勇気と力を生み出し、世界を救うというのがこの物語の核になっています。

今の世界でどのように生きるべきかを子どもと一緒に考えるきっかけになる
映画を観て思ったのは、実際に、分断された世界を変えるために必要なことも、そういった小さな愛が身の回りにたくさん生まれることなんじゃないかなということです。
そういう愛の体験や感覚を持つ人が増えることによってのみ、世界は変わるんじゃないかなと思うんですよね。
映画と違って、ジュディとニックのようなたった2人の関係で世界を変えることはできないけれど、そういう関係性を築ける人が多数派になっていけば、変わっていくんじゃないかな。
心の中に潜む違いに対する不安や恐怖、そこから生まれる偏見や差別を誰かに悪用されない心の強さを多くの人が身につけることができれば、理想の社会に少しは近づけるかもしれない。
だから、子どもにも、世界がどんなに厳しい状況になっていったとしても、まずは人との違いを恐れず大切な人を作っていく生き方をしてほしいなと改めて思いました。

おわりに
大人の私は、こんなことを色々考えながら観ていたわけですが、子どもの反応はもっとシンプルで、いろんな場面で大笑いしていました。
特に、前作に出てきたキャラが颯爽と登場したシーンは、劇場中の子ども達、大人達が「あーっ」となって、どよめいていたんですよね🤣
だから、観ている間は、何も考えずに楽しめちゃうし、観終わった後は、親子で人間関係のこと、社会のこととか、色んな話題に繋げて、一緒に考えることもできます💫
すでに爆発的な人気作品ではありますが、是非、1人でも多くの人に観てもらいたい映画だなと思いました!


