【海外研修アドベンチャー2】深夜2時のネコが可愛い。社会人3年目、ひとりオーストリア記 第2話
パン屋の朝は早い。
こんにちは情報翻訳家の須川元介です。
10数年前、
オーストリアへ研修に行った話を
記事にしています。
シリーズものですが
単体でも楽しめるように工夫しています。
気になったら、ぜひ読んでみてください。
前回の記事はこちら
はじめから読みたい方はこちら
あらすじ
10数年前、社会人3年目だった私は
ラッキーなことにオーストリアへ3か月間
研修にいけることになりました。パンの修行です。
研修中、フォローしてくれる予定だった方が
急遽帰国することに……
ひとりでのオーストリア研修がはじまります。

オーストリアに、
1か月滞在予定だったエベさん。
日本企業の顧問をしていて、
呼びだしがあり、
急遽帰国することとなりました。
「なんかあったらメールしてくれ。」
そう言い残し、さらっと去っていきました。
バイバイ、エベさん。
あなたの口癖、
「クレイジー」は受け継ぎました。
ここから3か月、オーストリアでの
一人生活が始まります。
アドベンチャー感が増してきましたね。
パン工場での
研修も始まりました。
宿泊場所から工場までは車で7、8分。
歩くと30分くらいかかるため、
若手社員が、
毎日車で送ってくれることとになりました。
彼の名前はレオ。

ひげ増量でカモフラージュ。
生まれはトルコ系。
日本に興味アリ。
色々質問をしてきます。
「スカワ、日本語教えてくれ!」
「あなたは美しいって何て言うんだ?」
「あなたの目は美しいって何て言うんだ?」
「あなたの瞳は美しい色をしている
って何て言うんだ?」
はい、レオはやり手です。
さて、冒頭に戻ります。
パン屋の朝は早い。
何時くらいだと思いますか?
研修中の私は
レオと同じ出勤時間になりました。
2時出勤です。
午前2時。
踏切に、望遠鏡を担いでった時間です。
日本で夜勤もしていた私は、
特に問題なかったですが、
一般的には早いですよね。
パン屋の朝は早いんです。
1か月は
2時出勤で頑張ります。
研修初日
1時45分にレオが家の近くまで
迎えに来てくれる約束でした。
1時に起きて軽くごはんを食べて
待ち合わせ場所へ。
川沿いの橋の近くが
集合場所です。
電灯が数本あるのですが、
それ以外は真っ暗。
1時45分に
なりましたが、
車は来ません。
あれ……
もしや先に行っちゃった?
その場合、
何時くらいまで待ってたらいいんだろう。
OK、OKって
調子良い感じだったけど覚えてるかな?
オーストリアの地で、
深夜にひとり。
暗さもあって、
急激な不安に襲われました。
待っている5分が
とても長く感じました。
その時、
足元に気配を感じました。
見ると、ノラの黒猫。
とても人懐っこく、
私の足にすり寄ってきてました。

かわいいがよみがえる。
可愛い。
不安が和らぎました。
可愛さは国境を越えて
異国での安らぎに変わりました。
ちょっと温かくて
私以外の体温に
すごく安心できました。
しばらく、猫に話しかけてました。
「可愛いね。ありがとう。」
「どこから来たの?」
「私は日本から来たんだ。遠いんだよ。」
1時55分
10分ほど待っていたら
レオが来ました。
黒猫とはしばしのお別れ。
忘れられてなくて
ひと安心です。
レオは起きたばかりで、
無愛想って感じでした。
寝起きは、世界共通ですね。
車中では、
プチ日本語教室をして向かいました。
工場に着きました。
研修だからという
特別感はなく、
一社員として、働きました。
パンの生地に
トッピングをつけたり、
簡単な成形をしたり、
一通り
すべての製品つくりを
やらせてもらいました。
工場の製造担当は、
8人ほど。
工場長は、50代でした。
英語は出来ないけど陽気で優しいです。
一番若い子は18歳。
レオや若い子は、英語が通じるので
簡単なコミュニケーションがとれました。
どんなパン作ってたの?
パンの画像を少しだけご紹介します。

オーストリアの代表的なパン 水平にスライスして
サンドイッチにするのが一般的
シンプルだけど一番おいしい。
右 「ザルツシュタンゲン」
オーストリア風、塩パン
岩塩たっぷりでめっちゃしょっぱいので、
みんな払ってから食べる

たまに依頼で、
幼稚園向けにパンをつくることもありました。
画僧は「カタツムリ」
8時過ぎには仕事は、
終わります。
集中して作業していたら、
あっという間でした。
まとまった休憩時間はなく、
適宜、飲み物を飲むくらい。
がーっと働いて、さっと帰る。
効率的な働き方です。
私の理想もこれです。
空いた時間は、
家族や友人と過ごしたり、
他の仕事をしたり。
オーストリアの働き方は柔軟で、
ダブルワークも一般的です。
レオもこの後、タクシーの
仕事があるみたいです。
土日は追加でピザ屋でも
働いているって言ってました。
めっちゃ働くやん。
私は朝ご飯?夜ご飯用に
社割でバゲットを
買っていきました。
トートバッグに刺して、帰りました。
天気も良かったので、川沿い付近を
散歩しました。
ヨーロッパで
トートバッグにバケットを刺して
川沿いを歩く。
まるで、オシャレなマダムですね。
でも実際は夜勤明け後のサラリーマン。
真実は、外見では判断できません。
川沿いは、すごく好きな感じでした。

家に帰ってからバゲットに
スーパーで買った生ハムと
チーズを挟んで食べました。
マヨネーズも買ったんですが、
日本のとは違って
酸味がえぐかったので
封印しました。
初日は12時に寝て、
13時間くらい爆睡でした。
こんな感じで1ヶ月を
過ごしていきます。
1社目「ビルツ社」での
仕事の話はきっとこれくらいです。
次回は、みんな大好き旅行の話。
「ドイツでホームレスに同情される話」
休日に行った、ドイツ旅行での
冒険譚を書いていきます。
こちらです。
今後、書く予定の内容はこんな感じです。
・世界一美しい湖岸の町の話
・電車で逮捕されかける話
・トマトを食べざるを得ない話
・世界一つまらない仕事の話
・一生レポートが終わらない話
・史上最速の仕事人の話
マガジンはこちら。
更新は2週間後の予定です。
ぜひ、また読んでくださいね。
この物語はノンフィクションですが、一部、人物名・地名・団体名などを改変しています。
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それではまた!

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