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お知らせ(総合型選抜にかかわる一部の記事を非公開にします)

 本日もお知らせをさせてください。4/6をもって以下の2記事を非公開にします。

1.大学・短大・各種学校を推薦系選抜(学校推薦型選抜・総合型選抜)で受けるべきか?【高1・2生対象】

2.学校推薦型選抜・総合型選抜の準備や対策はいつからどのように行うべきか?【高1・2生対象】

 非公開の理由は、「総合型選抜の意味合いが2024年から現在にかけて大きく変わった」ことです。これは以前も拙記事の中で具体的にお話ししたことなので、ここではポイントをかいつまんで説明します。

 総合型選抜は、旧AO入試の反省の下で生まれた選抜方式でした。そのときは「入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法」というものでした。そのためこうした選抜意図の下で、総合型選抜に対してどのように臨むべきかについて述べたのが、上掲の2記事でした。

 しかし、去年(2025年)、文科省は「2026年度(令和8年度)大学入学者選抜実施要項」を公表し、そこでは総合型選抜は単に「詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせた入試方法」と再定義するに至りました。「書類審査」や「面接」などは課すにしても「選抜において、能力(学力)のみならず、適性や意欲、目的意識などを考慮しその人物を総合的に評価する」という観点は消えたのです。まさに「総合型選抜」と言いながらも事実上は人物を総合的に評価して選抜するものではなくなった、というわけです。

 こうした変化の発端は、2025年度入試で、東洋大学が年内に学力テストを行う「学校推薦入試 基礎学力テスト型」を実施したことでした。面接や小論文などは実施せず、学力テスト(英語・国語または英語・数学の2教科)で合否判定をするものであるため「ルール違反」だという声が上がりました。事実上学力試験一本の選抜であるため一般選抜と変わりがないためです。そうした学力試験は翌年2月以降に一般選抜で行うのが本来のルールでした。ですから、そのルールから逸脱しているという指摘がなされました。それを受け東洋大学は、26年度入試からはこれを「総合型選抜」に変更し、基礎学力テストと合わせて調査書などの提出書類やその他の評価方法を組み合わせて実施することとしました。そしてこれに伴って、総合型選抜は事実上「早期の学力判定試験」となったのです。

 これは東洋大だけのことではありません。これを皮切りに今年多くの私大が「総合型選抜という名の『学力試験一本勝負の年内入試』」を実施しています。「年内の早い段階に合格を決めたい」受験生の思惑と「少子化の中でなるべく早く学生を確保しておきたい」大学側のニーズがマッチするからです。現に、これは多くの受験生を集めていました。この変化はこれ以降加速度的に進むと思われます。このような状況変化があり、上の2記事は現在の総合型選抜の意味合いや意図にそぐわないものとなりました。よって非公開とします。

 なお、最新のトピックとして「文科省が、2028年度以降の大学入試の総合型や学校推薦型選抜で面接を必須とする方向で検討を始めた」というニュース(上掲Yahoo!記事)があります。一部の大学の総合型選抜では学力試験はあるものの面接試験を課さなかったり小論文試験を課しても得点化しなかったりしていました。こうした「年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)の急速な学力テスト偏重化」に対し、(全国高校長協会からのルール見直しの声もあり)文科省は待ったをかけたいのだと思います。しかし、それまで各大学の個別学力テストは2月1日以降となっており、そのため12月末までにある総合型や学校推薦型選抜で学力テストはできない仕組みだったものを、今年度実施の入試から条件付きで文科省はそれを可能としてしまいました。つまり、「パンドラの箱」がもう開かれてしまったわけです。この一年私はこの状況を見てきましたが、もう「この流れ」はしばらく変わらないでしょう。

 私は「受験教育屋」です。こうした変化に対して教育的にいいも悪いも言う立場にありません。しかし、こうした変化の中で言えることは「これからの総合型選抜はもはや小論文や面接の対策でどうこうなるものではない」ということです。「これからの総合型選抜に代表される年内入試は学力勝負になる」ということです。小論文・面接対策ではなく「日々の教科学習の積み重ねがものを言う」ということです。そうなると上の2記事で言っていることは(全てでないにしても)受験生にウソを教えることになります。24年に書いた記事なのでもう完全に役割を終えたと考えます。こうした考えの下で、上掲の2記事を非公開とし削除させていただきます。ご了承ください。

(上記の総合型選抜に関する経緯の詳細は以下の拙記事にまとめています)


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