見出し画像

トランプが如何に長年ミームを利用し大統領になったか

なんとなくTLに流れてきた全然しらないアカウントのビデオで、リベラル側の分析かな?それとも無党派かなと思いながら見始めたのですが、なかなか秀逸でしたのでツイッターでスレにしましたので、それをこちらに記事としてちょいと補足して記事にしますね。

トランプの人生

トランプは人生の全てをかけていつか大統領になることを目指して生きて来たのではないか?と思えなくもない時があります。軍人養成の学校へ行ったのも、そこでロシア語を含む各国語を学びつつも話せることをひた隠しにするのも、不動産業で財産を築くのも、テレビ出演も、カジノ運営してマフィアとお近づきになるのも、法務執行機関との情報提供者としての連携も、弁護士たちとの人脈作りも、金持ちリベラルたちとの人脈作りもぜーんぶ2015年6月に向けて仕組まれた長年の計画であると思って振り返ると、まんざらでもないのです。

大統領になるための3つのステップ

アメリカで大統領になるにはこの3つのステップがあります。

まずは有名になること。出馬する前にかなり有名になっていないと候補者として残れません。で、リバータリアン党とかじゃなくきっちりと民主党か共和党の候補者として鮮明な立場をとって候補者になります。で、国民の半分を敵に回してもギリギリで過半数の票を確保したら当選です。

二大政党制なので、原理原則に忠実、誠実で、政治腐敗撲滅の理想主義になりリバータリアン党としてリベラルと保守派のどっちにもアッピールしよう!!とかやっても泡沫候補どまりです。

なので出馬のタイミングで勝ちそうな政党にすり寄ってうまく候補者選定選挙を勝ち抜けるのが重要です。


常に共和党でも民主党でも行けるように逆張りし続けるトランプ

トランプの所属政党は今では共和党ですが、長い間民主党所属で、クリントン夫妻とも友好関係があったりして、ブッシュ政権では主要メディアにも贔屓にしてもらっている民主党の金持ちというイメージでした。

灰色部分は無党派で2000年にはなんとリバータリアン党から大統領に出馬しようとキャンペーンまでやったらしい。結局指名受ける前に内紛で追い出されたらしい。

所属政党にこだわりなどはなく、出馬するタイミングでどこでもいけることを重視している感じが見えてきます。

オバマが来るあたりから共和党へと鞍替えしています。

これは同じ政党が三期大統領を送り出すことはまれで。二期やって二期休むの繰り返しがパターンだららでしょう。

オバマ政権が長く続きそうと見たトランプは次は共和党政権ができると予想し、共和党に所属を変えたのでしょう。

若いほど無党派が多いアメリカ人は、歳を重ねるにつれて民主党か共和党を選ぶことになるんだけど、歳を重ねるほど共和党が優勢になる傾向がある。

出馬表明の2015年には、自身の年齢も若すぎず、大統領職をするに老けすぎというわけでもなく、年齢層が高いほど共和党へ投票する傾向のある有権者にもアッピールしやすくなっていた。

ルーズベルトとケネディのメディア戦術

歴代大統領で記憶に残るフレーズを上げろというとルーズベルトとケネディらしい。

ルーズベルトの場合は当時普及していたラジオで国民に語りかけ、ケネディの時代だとテレビが普及していたからテレビがミームの拡散メディアに。

ルーズベルトがキャンペーンのコピー、大統領就任スピーチなどで繰り返しつかったフレーズが

我々が恐れるべき唯一のものは恐怖そのものである

難しい政策議論はアメリカ国民の大半には響かない、そこまで関心ない、理解すらできないので単純なメッセージを繰り返すことを意図的な戦略にしていたのがルーズベルト。つまり今で言うミームを活用したのだ。

ルーズベルトの場合は当時普及していたラジオで国民に語りかけて、国民との一体感を醸成し、なんと4期連続の当選。

1930年代から1940年代当時、合衆国憲法には大統領の連続任期に関する明確な制限がありませんでした。ジョージ・ワシントン以来、2期までの慣習(「2期の伝統」)は存在しましたが、これは法的強制力を持たない慣例にすぎませんでした。ルーズベルト以前にも、セオドア・ルーズベルトやユリシーズ・S・グラントなど、3期目を目指した大統領はいましたが、成功しませんでした。
ルーズベルトの4期連続当選は、1人の大統領が長期にわたり権力を握ることへの懸念を呼び起こしました。彼の死後、1951年に合衆国憲法修正第22条が批准され、大統領の任期は2期(連続または非連続)までと制限されるようになりました。この改正は、ルーズベルトの異例のケースが直接的な契機となったものです。

Grok解説

現在ではトランプの3期目はこの修正第22条で無理なはずですがスティーブ・バノンが自信満々に3期目に期待すると言っています。なにか抜け穴があるのでしょうかね。


JFKは 「国があなたに何をしてあげられるかと考えるのではなく、 あなたが国に何をできるかと考えましょう」 というミームが象徴的。

JFKはニクソンとの大統領候補者ディベートでテレビの前の視聴者にニクソンよりも自信にみちたオーラを放つことで、「あー、JFKがディベートに勝ったな」と国民に思わせることで僅差で勝利した。

トランプのメディア戦略の歴史

インターネットが普及する前、人々は情報をテレビから受け取っていた。

トランプはマンハッタンの中心でテレビ局に囲まれる位置に拠点を置いて、富豪なのにテレビ出演を厭わない稀有な性質から引っ張りだこでCM、映画、テレビに出演しまくる。

1980年代、最初はビジネスマンとしてのインタビューなど、そしてマクドナルドの広告などだったが

とうとう自分の番組アプレンティスで剛腕なボスとして人を解雇しまくるイメージを確立。

この時代のトランプはリベラルなイメージで、クリントン夫妻とも仲良し。ブッシュ政権に対してどちらかというと反対な感じだし、911に関しては有名人なのにビルの構造からいって飛行機があたったくらいであんなふうに倒壊しないとか真実をテレビで言ってしまう立場。

そしてオバマの二期目あたりから、新しいメディアであるツイッターを使った戦略が加速。当選時は大人気だったが幻滅した人も増えたオバマをディスりまくる。

SNSというのはミームとの相性がやたらいい。

なぜなら仕様と背後にあるアルゴリズムがミーム拡散マシンそのものだから。

・RTという手軽なユーザーフィードバック
・バイラルになればなるほど拡散するというアルゴリズム
・140文字制限で短く、画像フォーマットにも馴染む

共和党候補者としてのドナルド・トランプ

2015年6月に向けて2011年から本格的に大統領出馬への準備がはじまる。

オバマケアが約束が机上の空論だと気がついた人たちや、サププライムローンからの金融不安で銀行に税金注入したりとオバマにあった輝かしいオーラはもう過去の話。オバマでも再選は簡単ではなかった当時。

そんなタイミングで出馬を匂わせて観測気球。期待されながらも結局は見送る。予行演習であり、大衆へのPredictive conditioningになる。

そしてその後の4年間をオバマの出生の秘密などをツイッターで攻撃し、リベラルからは顰蹙を買い、無害で誰からも愛されるビジネスマンから共和党大統領候補という色を鮮明にし始める。

2015年6月 トランプ出馬表明

メキシコ国境に壁を建設
MAGA

という二大フレーズを繰り返しプッシュする。

クソ長い国境に実際に壁を建設というバカっぽいアイデアに国民は爆笑www

リベラルメディアはこれでもかとMockする。

しかし壁は撒き餌だった。

壁を撒き餌にMAGAというメッセージを忍び込ませる

メディアが壁について攻撃するたびにトランプ陣営はテレビにタダ乗りして露出できた。 そして攻撃に負けずGrab them by pussyなど次のスキャンダル、次のスキャンダルと自ら話題を提供する打たれ強さで、メディアは一つに的を絞ることができない。その間にトランプの名前と本当に伝えたいMAGAのメッセージが浸透する。

メディアの攻撃のおかげで広告費と換算すると50億ドルが浮いた計算。

そうやってメディアがトランプばかり取り上げるのでたくさんいた共和党の候補者たちがメディアに向けて発信して自分のブランドを形成する機会を持てない。

構図はトランプvs泡沫候補
残り少ないテレビ出演機会を奪い合う泡沫候補たち

そうやって候補者がどんどん離脱するが残った有力対抗馬も政策議論ではなく攻撃的なミーム(単純で強烈なフレーズの繰り返し)でノックアウト。

ジェブ・ブッシュは弱々しい。元気がない。 マルコ・ルビオはお子様扱い ジョン・カイシックは食べ方が汚い。一番手強かったテッド・クルーズは嘘つきテッド

共和党候補者となったトランプはヒラリーとの一騎打ち。

これもやはりミーム戦争だった。政策議論など国民のだれも覚えていない。

トランプはヒトラー

VS

ヒラリーのメールサーバースキャンダル

であり

Love Trumps Hate? (愛は憎しみに勝る)

VS

MAGA

であった。

ヒラリーキャンペーンのコピーにはトランプの名前を動詞として使ってるのだが、対抗候補を宣伝してしまってて自爆気味ww。そしてだれも覚えていないのが敗北を物語る。

トランプ大統領が誕生するが、ミームが下手な民主党陣営はその後もミーム戦争には敗北を続ける。


おまけ

ミームについては何本か記事がありますので、あわせてお読みください。

4hcnaには今で言うZ世代みたいな経済的な成功からは見放された世代の若者たちが暇なので憂さ晴らししています。彼らの中には時代が時代なら高学歴で大企業でがつがつ働いているような秀才・天才も混じっていますし、政治・社会には完全に幻滅し、ゲームやアニメに逃げて4chanで馴れ合っていたのですね。それを女性開放運動の団体がやってきて、女性ゲームプログラマーなどを攻撃し始めて、ネット上でポリコレVS4chanの戦争が始まりました。それがゲーマーゲート。これが後の4chanのMAGAの母体になります。

当時からSNSにはテキストを解析して企業に不利、政府に都合悪いものは抑制されていました。それを迂回する画像でのミームというのが2015年からしばらくはアルゴリズムを迂回する術として有効でした。


トランプがスペルミスをするとメディアが一斉に叩いてまた公共の電波にタダ乗りできます。学習しませんね。


ミームを作る人たちは4chan住民の名無しさん(anon)でした。それがredditやTwitterに拡散して世の中に広まります。


ゲーマーゲート、2015年ミーム戦争と4chan住民たちとの深い文化が形成されてきた2017年10月に4chanにQとなのる名無しさんが投稿をガツガツと始めます。これがいわゆるQアノンとなります。