おばあちゃん、それ正論。
お風呂の調子が悪かったデイサービス。
ろ過器がうまく働かず、最後のほうはお湯がよく
濁っていた。
その濁りを嫌がったおばあちゃんを、責任者が悪く言った。
いやいや、あのさ…
幻滅。
だいたいあなたが、ろ過器の交換を上司に訴えるべきだよ。
認知機能正常
70代のおばあちゃん。
認知症はなくて、しっかり自分のことを話せる。
ちょっと面白いことを言うと、より面白いことで
職員を笑わせてくれる。
しかも、控えめな口調だからそのギャップで、余計に
盛り上がる。
おばあちゃん、密かにみんなのアイドル。
その方がある日、ポツリと言ったこと。
「今日もまた濁ってるね…」
やんわりと優しい言い方だったけど、
言いたいことは分かってた。
機能不全なお風呂
その施設のお風呂、ちょっと問題があった。
ろ過装置がうまく機能していなくて、
時間が経つにつれて、お湯が濁っていく。
前半に入る人はまだいい。
でも後半になると、
「あらら、白っぽい」って思うレベルになってしまう。
職員の間でも毎回、話は出ていた。
・ろ過器、交換したほうがいいんじゃない?
・さすがにこの状態はどうなんだろ
・〇〇さん(責任者)には言ってるんだけど…
工事はいつかな?
責任者には、各職員が状況を伝えていた。
なぜなら、早くろ過器を交換してほしいから。
そして、責任者も入浴介助に入ることがあったため、この
状況を知らないはずは無い。
でも返ってくるのは
「上に伝えますね」
「検討します」
こんな返事されたら、誰だって期待する。
私もガッツリと期待していた1人。
でも、工事の話は全然出なかった。
別の人を頼ったおばあちゃん
おばあちゃんは、後半に入浴することが多かった。
あるとき、ケアマネージャーに相談したらしい。
「お湯が少し気になるから、できれば別のところに変わりたい」と。
そう思うよね。わかる。
その話が責任者に伝わった。
責「またあの人、いろいろ言ってるみたいで」
責「いつも、文句しか言わないんですよね」
(へ〜…。そんな思考で責任者やってんの?責任者、変えてほしい。)
私は正直、この人が責任者って相当まずいなと思った。
私たちのアイドルを悪く言ったことにも、ムッとした。
おばあちゃんは、理不尽なことを言う人じゃない。
自分の感じたことを優しく伝えられる人だった。
だからやんわりと責任者に話した。
「実際にお湯、汚いですよね?そろそろ、ろ過器限界ですね」
年齢重ねて、言いたいこと言えるようになった自分、バンザイ。
そして結局。
そのおばあちゃんの声がきっかけで会社の本部に伝わり、
すぐにろ過器は交換された。
現場からも何度も声は出ていたのに。
自分だって気づいてたくせに。
動いたのは『利用者からの声』がきっかけだった。
それが現実なんだと思う。
でも同時に思った。
利用者さんの言葉って、
もっと大事に扱われてもいいんじゃない?
職員の意見も大事にしてくれていいんじゃない?
お湯が濁っていくのを見ながら、それに自分が慣れてしまう
怖さも感じていた。
どんな施設を使いたい?
もし今、ご家族が施設を利用しているなら。
「気になること、ちゃんと職員に伝えられてますか?」
この視点、かなり大切。
介護施設職員。責任者含め、いろんな思考の人がいる。
一見では分からない。
中の人にしか分からないことも、ホントに多い。
そして介護従事者。
全員が聖人ではないことを、どこかで覚えていてください。
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