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不妊鍼灸の副作用とリスク|内出血・だるさ・痛みについて

不妊鍼灸の副作用・リスクについて、内出血・だるさ・痛みといった一般的なものから、妊娠に関わる注意点まで正直に解説します。


東洋医学では、体に鍼やお灸で働きかける以上、何らかの反応が起こることを自然なこととして捉えてきました。だからこそ、そのリスクを曖昧にせず、正直に伝えることも、長い歴史を持つ鍼灸への向き合い方の一つだと考えています。本記事では、内出血・だるさ・痛みといった一般的な鍼灸のリスクに加えて、妊娠に関わる注意点まで、過度に煽ることも軽視することもなく、お伝えします。

このページが対象とする人

  • 不妊鍼灸を検討しているが、副作用やリスクが心配な方

  • 内出血やだるさが出た経験があり、正常な反応か知りたい方

  • 妊娠中・妊娠初期の鍼灸のリスクについて知りたい方

(上記は検索傾向からの推測であり、断定するものではありません)

なお、本記事は特定の症状や疾患の診断・治療を目的としたものではありません。ご自身の状態に関する判断は、必ず医療機関にご相談ください。

用語の説明

  • 内出血:鍼を刺した際に、皮下の毛細血管が傷つき、あざのような跡が残ること

  • 好転反応:施術後に一時的な体調変化が現れることを指す言葉として使われることがありますが、医学的に厳密に定義された用語ではありません(後述します)

東洋医学的な考え方・理論

東洋医学は、何千年にもわたる臨床観察の蓄積から生まれた、独自の体系を持つ医学です。西洋医学とは異なるパラダイムですが、劣るものではありません。日本でも984年の『医心方』に鍼灸の章が含まれ、江戸時代には鍼科が幕府の公式な医療分野とされていました(詳しくは「不妊鍼灸とは|できること・できないことを正直に解説」をご覧ください)。

東洋医学では、施術後に一時的なだるさや眠気が出ることを、体が整っていく過程の一つの反応として捉えることがあります。これは「気血(きけつ)」の巡りが変化する過程で起こるとされる考え方です。ただし、これを理由に「だるさが出るほど効いている」というように、リスクや副作用を効果の証拠として扱うことは適切ではありません。 東洋医学を大切にするからこそ、だるさや内出血は、あくまで施術に伴う体の反応・リスクの一つとして、正確にお伝えする必要があると考えています。

(上記は、東洋医学が長年の臨床観察から築いてきた独自の理論体系です。西洋医学とは異なる哲学に基づくものであり、個々の理論の効果が現代医学的に検証されているわけではありません。)

医療機関で一般的に行われる検査・治療

不妊治療における医療行為(採卵、移植等)のリスクについては、医療機関の医師から説明を受けるものです。本記事で扱うのは、あくまで鍼灸施術に伴うリスクであり、医療行為そのもののリスクとは異なります。

鍼灸で行うこと

不妊鍼灸は、鍼やお灸を用いて体調を整えることを目的とした施術です。細い鍼を使用しますが、皮膚を刺す施術である以上、一定のリスクは避けられません。以下で具体的な内容をご紹介します。

研究で分かっていること

鍼灸に伴う一般的なリスクとして、痛み・内出血・倦怠感が広く知られています。

まだ分かっていないこと

  • 内出血・だるさ等の頻度や程度についても、施術者の技術や個人の体質による差が大きく、一律の数値は確認できていません

これらを踏まえ、本記事では「内出血やだるさが出るのは効いている証拠」といった、リスクを効果の裏付けとして扱う表現は使用しません。

当院での対応

当院では、施術前に体調やお身体の状態を確認し、リスクについても事前にご説明した上で施術を行っています。特に、妊娠初期など身体の状態に配慮が必要な時期には、刺激量の調整や、施術部位の選定に注意を払っています。気になる症状や不安な点があれば、施術前後を問わず遠慮なくお申し付けください。

匿名症例・院内データ

当院では2019年〜2025年の7年間に、374名・延べ425症例の妊娠に至った記録を院内で集計しています(詳細は「東京で不妊鍼灸を探している方へ|後悔しない鍼灸院の選び方」の記事でご紹介しています)。ただし、このデータには副作用・リスクの発生頻度に関する記録は含まれていません。


通院の目安

通院頻度の目安は「不妊鍼灸の通院頻度と期間|院内データから解説」でご紹介しています。


費用

はり・きゅうの施術は、原則として健康保険の対象外であり、全額自己負担となります。当院の費用は以下の通りです(税込)。

項目 費用 初診料 5,500円 鍼灸・手技療法・整体(1回) 8,000円

初回合計 13,500円 2回目以降 8,000円

費用の詳細は「不妊鍼灸の料金はいくら?費用・回数・医療費控除を解説」をご参照ください。


リスクと注意点

鍼灸施術に伴う一般的なリスクは、以下の通りです。

  • 痛み:刺鍼部位に一時的な痛みを感じることがあります。使用する鍼は非常に細く、痛みの感じ方には個人差があります

  • 内出血:刺鍼部位に内出血(あざ)が生じることがあります。数日〜1週間程度で自然に消退することが一般的ですが、体質によって出やすい方もいます

  • だるさ・倦怠感:施術後に一時的なだるさを感じる方がいます。多くは数時間〜翌日程度で治まりますが、長引く場合や強い症状がある場合は施術者にご相談ください

医療機関への受診を優先すべきケース

以下のような場合は、鍼灸院ではなく、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。

  • 強い腹痛、大量の出血など、急を要すると考えられる症状がある場合

  • 内出血が広範囲に及ぶ、長期間消えない等、通常の範囲を超えると感じる場合

  • 施術後の体調変化が数日以上続き、心配な場合

鍼灸は医療機関での検査・診断・治療の代わりになるものではありません。

よくある質問

Q1. 内出血が出るのは、効いている証拠ですか?
いいえ、そうとは言えません。内出血は、鍼が皮下の毛細血管に触れた際に生じる、施術に伴う一般的な反応であり、効果の指標ではありません。

Q2. 施術後のだるさはどのくらいで治まりますか?
多くは数時間〜翌日程度で治まりますが、個人差があります。長引く場合や強い症状がある場合は、施術者にご相談ください。

Q3. 妊娠初期に鍼灸を受けても安全ですか?
はい。全く問題ありません。ただし、優しくソフトな刺激で当院では行います。

Q4. 鍼は痛いですか?
使用する鍼は非常に細く、痛みの感じ方には個人差があります。刺激量の調整についてはご相談いただけます。

Q5. 副作用が心配な場合、どうすればよいですか?
施術前に体調や不安な点をお伝えいただければ、刺激量の調整や施術部位の選定に配慮いたします。気になる症状があれば、施術後でも遠慮なくお申し付けください。

まとめ

不妊鍼灸には、内出血・だるさ・痛みといった一般的なリスクがあります。これらは過度に不安視する必要はありませんが、正しく理解した上で施術を受けていただくことが大切です。「内出血が出るほど効いている」といった表現は、リスクを効果の証拠にすり替えるものであり、当院ではそのような案内はいたしません。気になる点があれば、遠慮なくご相談ください。

参考文献

  • Acupuncture for women undergoing in vitro fertilization: An updated systematic review and meta-analysis with trial sequential analysis. (2025) https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0020748925001063

  • 全国健康保険協会「はり・きゅう、あん摩・マッサージのかかり方」https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3080/r140/

執筆者/監修者/更新日

  • 執筆:福本晋平

  • 監修:福本晋平(ふくもと治療院 院長・はり師/きゅう師)

  • 更新日:2026年8月13日



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