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ブルネイドルはシンガポールで使えるのか試してみた

ブルネイでは自国通貨のブルネイドル(BND)とともにシンガポールドル(SGD)も流通しています。筆者が訪れた時も、街中のレストランやタクシーでの支払いに使いました。

逆に、シンガポールでブルネイドルが使えるという情報もあります。その真偽を確かめるべく、実際にシンガポールでブルネイドルを提示するとどうなるか試してみました。


試すことになった経緯

先日、シンガポールを経由してブルネイを旅行しました。出発前の時点で、ブルネイではシンガポールドルが使えるということを知っていたので、出発前にシンガポールで日本円をシンガポールドルに両替し、そのままブルネイに持ち込むことにしました。

ところが、思いのほか現金が必要になります。特に、現地でツアーを申し込んだ時はクレジットカードが使えず、約5万円相当を現金で支払わなくてはなりませんでした。

そこで急きょ日本円をブルネイドルに両替することに。「ブルネイドルが余ったらどうしよう」と心配していたのですが、よくよく調べてみると両国の間には通貨協定があり、シンガポールドルとブルネイドルは等価交換が可能とする情報を見つけました。

「通貨相互交換協定(Currency Interchangeability Agreement)」は1967年6月12日に結ばれ、ブルネイドルとシンガポールドルを等価(1対1)で交換できると定めています。

日本の外務省も「ブルネイドルはシンガポールドルと等価交換されている」と説明しています。

日本外務省「ブルネイ基礎データ」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/brunei/data.html

ツアーから戻ってきて「もう少し現金が欲しい」と感じた時も、心置きなく日本円をブルネイドルに両替することができました。

シンガポールの店舗4軒で使っみた結果

というわけで、シンガポールに戻り、実際にブルネイドルを使ってみました。

チャンギ空港のレストラン「ROOST」:✖️
チャンギ空港T4到着の早朝出発だったので、朝ごはんを到着フロアで食べました。支払いの時に、早速ブルネイドルを使おうとしたところ、なんと受け取ってもらえない…。

米粉とチキン

実は、シンガポールとブルネイの間に通過協定が結ばれているものの、店舗では相手国の通貨を受け入れる義務はないという条件付きだったのです。つまり、ブルネイドルを使えるかどうかは「店による」のです。

とはいえ、手元に残っていたのは20BNDほど。最悪両替してシンガポールドルに戻せば良いと思っていました。

ドラッグストア「GUARDIAN HEALTH & BEAUTY 」:⭕️

次に向かったのはブギスのショッピングモール地下にあるドラッグストア。テンブロンのキャノピーウォークに行った時に娘の手のひらがかぶれて腫れが引かなかったので、虫刺され薬を買いに来たのです。

なんと、ここでは約4ドル分を受け取ってもらえました。

同じフロアの肉まん屋「Nam Kee Pau」:✖️

「ショッピングモールならいけるかも」と意気込み、小腹が減ったので同じフロアの肉まん屋さんでも試してみましたが、ここでは受け取ってもらえませんでした。

カフェ「FORE COFFEE」:✖️
カフェならどうか。なんとここでも受けとってもらえませんでした。決済は「シンガポールドルかクレジットカードのみ」とのこと。

結果的に、試した4軒のうちブルネイドルが使えたのは1軒だけ。ブルネイではシンガポールドルを問題なく使えるのに対し、シンガポールでブルネイドルを使うのは難しい、というのが実感でした。

両替は等価交換のはずだったけど

シンガポールではブルネイドルが意外と使えないことがわかり、両替所でシンガポールドルに戻すことにしました。アラブストリート近くの両替商で16ブルネイドルを渡しました。

等価交換と聞いていたので、そのまま16シンガポールドルが戻ってくると思っていたのですが、あれちょっと少ない…?
戻ってきたお札を数えてみると、15シンガポールドル。等価のはずなのに1ドル差し引かれていました。理由を尋ねると「コミッション(手数料)」とのこと。

協定上は等価交換が保証されていても、実際に観光客が街の両替所を利用すれば手数料を取られる。これが現実でした。

さよならBND

もう一度通貨協定について調べてみました。
どうやらこの協定は中央銀行や認可銀行間での取り決めとのこと。両国の銀行では手数料なしで相互に受け入れる義務がありますが、一般店舗や両替商にまで強制力があるわけではありません。つまり、制度としては「同価値」でも、実際に街の店で使えるかどうかは別問題だったのです。

ブルネイドルはブルネイ国内で使った方が無難

というわけで、シンガポールでブルネイドルを扱う際の注意点は以下になります。

  • シンガポールの店舗決済ではブルネイドルを受けつけない場合がある

  • 銀行でシンガポールドルに両替するなら手数料がかからない(はず)

  • 街中の両替所では手数料がかかる

ブルネイにおけるキャッシュレス決済の普及率は決して高くはありません。旅行の際は現金が必要になるでしょう。ブルネイドルは可能な限りブルネイ国内で使い切っておきましょう。

ブルネイ旅行の記録はこちらから。


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