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【2泊3日ブルネイ】子連れで行ってみた旅の記録

国境について書くと意気込んでおきながら、早々と脱線してしまいました。というのも、先日家族でブルネイに行ってきまして、なかなかに好奇心をくすぐられる旅を経験したからです。

ブルネイはボルネオ島のマレーシア領に挟まれるように位置し、石油で豊かな国です。国民一人当たりのGDPは日本よりも高いのですが、首都はこじんまりとしていて観光客は少なく、喧騒とは無縁の世界でした。

というわけで、子連れ2泊3日で巡ったブルネイの費用、注意点、行く前に知っておきたいことをまとめてみました。


※記事に掲載した内容は2025年8月時点の情報です。

ブルネイってどんな国?

ブルネイはボルネオ島北部に位置する国。石油と天然ガスの輸出で潤っており、所得税や消費税がないことで有名です。モスクや水上集落といったランドマークは首都のバンダル・スリ・ブガワンやその近郊に集中しています。

国名:ブルネイ・ダルサラーム国(Brunei Darussalam)
首都:バンダル・スリ・ブガワン
人口:約44万人
国教:イスラム教
公用語:マレー語。英語も通じる
通貨:ブルネイドル(BND)、シンガポールドルも使える場合が多い
治安:東南アジアではトップクラスに安全、夜歩きも比較的安心
ビザ:日本国籍保持者は30日間までビザ不要
http://www.bruemb.jp/visitor/2133/

アクセスの記録

筆者たちの行き方

筆者たちは関空から出発したため、乗り継ぎで向かいました。アジアの主要な都市から首都のバンダル・スリ・ブガワンまで就航していますが、なんせ高い…。家族で行くとなると基本的にLCCで行けるルート、さらに深夜便を避けるためかなりリサーチを重ねました。

結局、東南アジアを周遊するような以下のルートに落ち着きました。

往路
関空→シンガポール→ジョホール・バル→クチン→バンダル・スリ・ブガワン

復路
バンダル・スリ・ブガワン→クアラルンプール→シンガポール→関空

なぜこんなに乗り継ぎを重ねたのかというと、関空・シンガポールのScoot便を往復で早々と抑えてしまったからです(深夜を除く便では一番安かった)。今思えば、行きはクアラルンプール着、帰りをシンガポール発にしとけば、もっと余裕があったかも。

ひっそりとした首都を散策(1日目)

ここからは、筆者の旅の記録とともに現地の様子をお伝えします。ちなみに筆者たちは飲食店はリサーチなどはあまり行わず、街を歩いていて気になったところに入ることが多いです。Googleマップのレビューなども特に気にしていません。あくまで旅の記録としてご覧ください。

7:00 クチン空港着・チェックイン
ロイヤルブルネイ航空でクチンからバンダル・スリ・ブガワンを目指しました。

クチン国際空港の国際線は、シンガポールのチャンギ空港のように搭乗直前で保安検査があります。しかも、保安検査を通過した後の待合室にはトイレがないので、もし利用するときは気をつけてください。

8:45  クチン国際空港出発
約1時間のフライトにも関わらず、子どもには無料でノベルティが配布されました。ショルダーバッグとサングラス、フェルト生地のマルバツゲームができる簡単なおもちゃ。これは嬉しいサプライズでした。

こちらは機内食。

10:00 空港着
予定通りにブルネイへ到着。ゆっくり入国審査を終え、タクシーでホテルまで向かいました。

ブルネイ国際空港(Brunei International Airport)から市内へはタクシーが主流で、所要時間は約15〜20分です。到着フロアから空港の外に出てまっすぐ進むと右手にタクシーカウンターが見えてきます。市内のホテルなどの主要な行き先の料金が看板に書かれています。

筆者が宿泊したホテルまでは20BNDでした。

11:00 ホテルにチェックイン

今回利用したホテルはこちら。

部屋の準備ができるまで、フロントに荷物を預けて外出。ホテルのある通りにおしゃれなカフェを見つけたので休憩がてら入りました。

フラットホワイト:6BND カプチーノ:5BND

12:00
お昼時になったので、市内中心部へ。週末でしたが観光客の姿はほとんど見かけず、人通りはまばらでした。フードコートの看板が見えたので行ってみましたが、こちらもガラガラ...。東南アジア各国の料理が食べられるようです。

英語で2階と表記がありますが、ブルネイは英国式で地上をグラウンドフロア(0階)と捉えるため、日本式でいうと3階になります。ちなみにエレベーターは壊れていて使えませんでした。

ナシカトック(Nasi Katok)
フライドライス
ガドガド

他に野菜炒めとスイカジュースを頼んで全部で16BDでした。

お腹がいっぱいになり、少し元気がでたのでもう少し街を散策。

リバーサイドまで行ってみると、世界最大の水上集落カンポンアイールが見えます。ボートタクシーが両岸を頻繁に行き来しています。

こちらが観光客だとわかると、「向こう側に行かないか」「ツアーに行かないか」と運転手が声をかけてきますが、NOの意思表示をすればすぐどこかへ行きます。

15:00 ホテルに戻り入室
前日ほとんど眠れなかったこともあって筆者と娘2人は昼寝。その間に妻がツアーの手配をしにフロントに相談。子供連れでも参加できるツアーを紹介されたものの、支払いは現金のみとのことで、急遽両替が必要になりました。なんと、ホテルの方が車を出してくださり、市内のショッピングモールにある両替所まで連れて行ってくれたそうです。

19:00 夜の市内散策と夕食

無事にツアーの申し込みを済ませた後、夕食をとりに出かけました。

昼間は閑散としていた市の中心部も、自家用車で渋滞していました。人影の少なかった大通りにはイルミネーションが灯り、昼間とはまるで違う雰囲気に変わっていました。

ネットでブルネイを調べると、2大モスクやガドン・ナイトマーケット、水上集落のカンポンアイールなどが見どころとして紹介されていますが、小規模なナイトマーケットは市中心部でも複数見かけました。

モスク近くの道路も歩行者天国となり、屋台が並んでいました。アザーン(礼拝の呼びかけ)を聞きながら歩くナイトマーケットは、異国情緒満載です。

川沿いでもマーケットが開かれており、さまざまな雰囲気を楽しめます。

せっかくなのでブルネイ料理を堪能したく、夕食はショッピングモール内のフードコートに立ち寄りました。

アジア各国の料理が並ぶ中、ブルネイ料理を扱う店舗を選びました。週末の夜にもかかわらず、フードコート内は空いていました。注文したのはこちらアンブヤット(Ambuyat)。

アンブヤットはブルネイの国民食で、サゴヤシの澱粉をお湯で練った無味透明のもち状料理です。竹製フォーク「チャンダス(candas)」で巻き取り、サンバルや発酵ドリアンのテンポヤックなどのソースに付けて食べます。

エビの唐揚げや焼き魚などのおかずがついて2人分で20BDほど。

キャノピーウォークで足が震える(2日目)

8:30 ツアー開始
ホテルで朝食をとり、8時半に迎えのマイクロバスがホテルに到着。参加者は筆者の家族4人とカナダからの男性2人組だけでした。90分ほどかけてウルテンブロン国立公園を目指します。

実は、国立公園があるテンブロン地区はブルネイの飛地。間にマレーシア領を挟むのですが、全長30km超の橋がかけられており陸路で直行できるのです。

正式名称は「スルタン・ハジ・オマル・アリ・サイフディン橋(Temburong Bridge)」。それもそのはず、ブルネイは一帯一路の提携国であるため、この橋も中国資本で建設されたのだとか。香港・マカオ間の港珠澳大橋を彷彿とさせるのも納得です。

10:00 ツアーの施設に到着
到着したのはツアー会社の宿のような施設。

用意されていたのはなんとお茶菓子。軽く腹ごしらえをしながらガイドの説明を聞きます。休憩して準備が整ったら、救命ベストを着てボートの乗り場へ歩いて向かいます。

10:40 出発
ここからさらに川の上流へ。

公園の奥へ向けボートで30〜40分ほどかけて川を上ります。ところどころ巨木が倒れていて大自然を間近で感じられます。

11:35 ボートを降りる
古いロッジがある岸辺でボートを降ります。

トイレを済ませた後、1000段の階段を登り、キャノピーウォークを目指します。上の娘(5歳)は自力で最後まで登頂、下の子(2歳)は抱っこと自力を繰り返しながら進みました。

100段ほど登ると、長い吊り橋を通ります。すでにクライマックス感がありますが、まだ序の口です。

12:50 キャノピーウォークへ到着
階段を上り切るまで1時間ほどかかりました。筆者はてっきり吊り橋みたいなものを想像していたのですが、そびえているのはハシゴをつなげたような階段。

上まで登って熱帯雨林を360度一望するのがこのツアーのハイライトです。下の子を抱っこしながら登ってみましたが、危険を感じすぐに断念。登っている間、下の子はガイドさんに見てもらいました。本当、ブルネイの人子どもに優しいんです。ちなみに上の子は自力で登れました。

13:20 下山
戻りは下りなので30分ほどで到着。

14:00 天然のドクターフィッシュがいる川へ
下山後は再びボートに乗り、天然のドクターフィッシュが棲む川に立ち寄りました。足を入れると魚が寄ってきて足を突っついてきます。東南アジアの観光地で見かける水槽の魚よりもデカい…。

水着があれば泳いでもOKだそう。今回はキャノピーウォークの滞在時間が伸びたため、20分ほどの滞在。もっといたかった。

15:00 宿へ到着・昼食
宿へ戻ると、ガイドのおばあさん手作りの食事が用意されていました。階段や抱っこで疲れた身体にでき立ての料理が沁みました。

15:45  ホテルへ向けて出発

ジャングルを案内してくれたガイドさんとはここでお別れ。バスに乗って市内へ戻ります。

17:30 ホテルに到着・洗濯と夕食へ
両替と洗濯のためすぐに外出し、徒歩圏のコインランドリーへ。旅行中は機内持ち込み荷物だけだったため、洗濯する予定でパッキングしていたのです。徒歩圏内にコインランドリーがあったので助かりました。


遅めの昼ごはんかつ運動後でガッツリ食べたためあまりお腹が減っておらず、気になっていたカフェで済ませました。

ナシカトックやパスタなどの「とりあえず」な軽食メニューが豊富。「どんぶり」のような日本風のメニューもありました。

世界最大の水上集落を散策(3日目)

最終日の朝食。2日目はゆっくり食べる時間がなく、システムもよくわからなくてトーストセットを頼んだのだけど、これがなかなかの高カロリー。なんでも3ブルネイドルまでのメニューなら宿泊費に含まれてるとのこと。

朝食後、まだ訪れていなかった水上集落カンポン・アイールへ向かうことにしました。午後1時過ぎには空港へ向かう必要があったため、観光ツアーではなく、ボートで短時間だけ散策することにしました。

川沿いにはいくつかの船乗り場があります。
乗船は1人1BND。交渉して子供は半額や無料になりました。

ボートに乗るとわずか1分程で対岸の集落に到着。最近できたツーリストセンターはエアコン完備で休憩にも最適です。集落内にはモスクや学校もあるそうです。

木でできた通路は手すりがありません。住人にとっては日常ですが、筆者たちにとっては非日常。

ホステルがありました。いつか泊まってみたい。

川越しに眺めるバンダルスリブガワンの街並みを眺めると、ショッピングモールやビル、モスクを見渡せます。

ホテルへ戻る途中、フライトが約90分遅延するとの知らせが入りました。とはいえチェックアウトは正午までのため、一度戻って荷物をまとめます。

思わぬ空き時間ができたので、この旅でまだ訪れていなかったスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク(Masjid Omar 'Ali Saifuddien)へ足を延ばすことに。

市内の壮麗なモスクを見学し、空港で必要な軽食や飲み物を購入しその後ホテルへ戻りました。

15:30 空港へ向けて出発
ホテルの車で空港へ向かいました。出発ロビーは2階。空港のすぐ隣にモスクがあります。

こじんまりとしていますが、自然光が差し込み明るく開放感があります。

現地情報や注意点など

【ブルネイへのアクセス】陸海空から可能

実はブルネイへのアクセスは、フライトの他に陸路やフェリーなど様々な入国方法があります。当初、陸路でマレーシア領サラワク州のミリからブルネイに入国しようと考えていたのですが、子どもへの負担を考えてやめました。リサーチの記録を以下の記事にまとめているので、よかったらご覧ください。

【決済事情】現金の用意を

ローカルのスーパーマーケットや食堂ではクレジットカードが使えないお店が多いので現金は多めに用意しておきましょう。チェーンのカフェでは使えました。

【両替】ショッピングモールなら19時まで可

市内には銀行や専業の両替所が複数ありますが、多くは17時頃に閉店します。ショッピングセンター内の両替所は19時まで営業していました。

Yayasanモールの1階にあります。おそらく市内の両替所の方がレートがいいと予測されます。

シンガポールを経由する予定がある場合はこちらの記事も参考までに。

【データ通信】日本で用意・空港でSIM購入可

筆者は東南アジアを乗り継ぐ旅程だったので、日本を出発する前にブルネイに対応しているSIMを購入して使いました。
iPhone13中国モデルと日本で購入したiPhone SE第二世代に差し込んで使用。シンガポール、マレーシア、ブルネイで動作確認済み。

ブルネイ国際空港の到着ロビー付近にSIMカード購入カウンターが設置されていました。実際に利用はしていませんが、短期滞在者向けのプランや観光客向けのサービスが提供されていると案内表示がありました。

【食事】アルコールは基本飲めない

販売は制限されています。基本的にローカルのスーパーには並んでいません。持ち込みも成人1人あたり2リットルまで。また、ラマダン期間の日中の飲食は控えましょう。

飲料水はミネラルウォーターを購入しました。1.5Lだと0.8BNDから購入可。

【服装】全身覆わなくてもいいけど現地に配慮した服装を

上は半袖、下は長ズボンをはいている男性を多く見かけました。現地の人でも膝丈の短パンをはいている人もいます。ムスリムではない女性の方もちらほら見かけましたが、極端な肌の露出は避けましょう。

モスク訪問時は肩・膝を隠す服装を。市内のモスクでは肌を隠す衣服を貸し出してくれます。

費用の目安(大人2+未就学児2)

今回のブルネイ旅行にかかった費用をまとめました。記憶が曖昧な金額や控えるのを忘れてしまった出費もあるので、あくまで概算です。また、東南アジアを周遊する形でのブルネイ訪問だったため、航空券の費用は割愛します。

日本で予約・購入した費用

  • ホテル2泊:22,332 円(朝食込み・片道だけ空港送迎を利用)

  • データSIM2名分:4,360 円
    合計:26,692 円 + 航空券


ブルネイ現地での出費

  • 交通費(25 BND):約 2,860 円

  • ツアー(420 BND):約 48,048 円

  • 食費(125 BND):約 14,300 円 

  • コインランドリー(7 BND):約 800 円

合計:577 BND → 約 65,996 円
※参考換算(1 BND ≈ 114.4 円)


全体の合計(円換算後)

  • ブルネイドル分(577 BND):約 65,996 円

  • 円建て支払い分:26,692 円

総計:約 92,688 円 + 航空券

上記について簡単に補足します。

食費:ホテルの宿泊費に朝食がついていたり、ツアーで昼食がでたため、食事でお金を使ったのは、1日目のランチと夜、2日目の夜、3日目の昼の5回だけ(テイクアウト含む)。他に、カフェに2回行った分とコンビニやスーパーで水やジュースを買った分を合わせた金額です。

交通費:実はタクシーに乗ったのは空港からホテルに向かった時の20BNDだけ。バンダルスリブガワン中心部に宿泊すれば、ランドマークは徒歩で回れます。ガドンナイトマーケットや郊外のモスクに足を伸ばすならもう少しかかるかも。帰りの空港までは、ホテルの車で無料で送ってもらいました。

ツアー代:この旅一番の大きな出費。参加人数によって変動するらしく今回は大人1人175BNDのところを1人あたり20BNDディスカウントしてもらった。下の子(2歳)が小さかったためか、子ども2人で116BND。ガイドやアクティビティーの他にツアーに含まれたものは以下。

・ホテルまでの送迎(片道90分ほど)
・到着後のお菓子とインスタントコーヒーなど
・ペットボトル飲料水
・昼食

子連れで行ってみた感想

歩道は段差が多く、ベビーカーを押して歩くと結構大変です。ただ、道路を渡ろうとすると、横断歩道がないところでも多くのドライバーが道を譲ってくれます。

食堂の店員さんやツアーのガイド、ホテルのスタッフなど、子どもに優しい人が多く、一緒に遊んでもらいました。

バンダル・スリ・ブガワンでは観光客をほとんど見かけず、オーバーツーリズムとは無縁の世界でした。派手さこそないものの、静けさと穏やかさに包まれながら異文化を感じることができるでしょう。

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