給料50万円から5万円へ〜同じ仕事なのに、なぜフリーランス俺の時給は10倍効率だったのか〜
いきなりだが、給料50万円は高いのか問題
いきなりだが、
月給50万円と聞いて、あなたはどう思うだろうか。
「お、いいじゃん」
「まあ普通じゃね?」
「いやいや、勝ち組でしょ」
だいたいこの3択に落ち着くと思う。
正直に言う。
俺も「まあ普通かな」と思う。
なぜなら、東京で、役職者で、
責任もそれなりにあって、
部下もいて、数字も見ていて、
会議も多くて、Slackも鳴り止まなくて、
夜中に“ちょっといいですか”が飛んでくる。
──その対価として50万円。
別におかしくない。
……と思っていた。
少なくとも、ある日までは。
M&Aで買収されてから俺は強烈な暇と戦っていたが
その生活も少し変わった。
がしかし(笑)
もともとブラック企業で働いていた俺にとっては
忙しくなったと言えっても暇なのだ(笑)
だから買収後は副業をしている。
主たる業務があると言えどこっちは暇なので、
いわゆる個人事業主やフリーランスと呼ばれる働き方に近いと思う。
すべては一本の連絡から始まった
ある日、コンサルワークにこんな依頼が舞い込んできた。
いわゆる個人事業主・フリーランスとしての仕事の依頼だ。
「経営企画の方が退職されるので、
引き継ぎをお願いできませんか?
かなりタスクが多くレベルが高いようで社員じゃ対応できず。」
ああ、なるほど。
人が辞める。
役職者が辞める。
そして“誰かがその穴を埋める”。
社会はそうやって回っている。
ちなみにその方、いわゆる役職者である。
人数が少ない会社なので、
肩書きは立派だが、
実務もゴリゴリやっているタイプ。
仕事内容を聞くと、こんな感じ。
毎日の数字レポート
月次レポート
四半期レポート
営業数値の整理
KPIの可視化
経営陣向け資料作成
……うん。
経営企画やん。
そして内容が難しいらしく、社員がお手上げだと。
そして俺のところへ仕事がきたわけだ。
ある意味ではありがたい。
引き継ぎ資料を見て、俺は静かにうなずいた
まず渡されたのは、
引き継ぎレポート。
Excel。
タブが大量。
シート名が長い。
色が多い。
コメントも多い。
そして何より──退職者の方の工数試算表
工数がエグい。
日次:〇時間
月次:〇十時間
四半期:〇十時間
合計すると、
「……これは確かに、一人でやると忙しいな」
ここまでは、普通に思った。
「月給50万円もらってても、まあ納得かな」と。
むしろもっと貰っても良くね?
なぜなら工数をSUMすると24時間×休日なしの30日出勤で計算しても
足りないからだ(笑)
そりゃ辞めるよね、って考えと
この工数試算表、ほんまかいな?という
懐疑的な気持ちも強烈にあった(笑)
一応俺も元経営者だ。
社員の考えはよくわかる。
そしてこのエクセルシート…
うん、違和感がある。
実際に話を聞いてみると違和感が出てくる
ここからが本題だ。
引き継ぎの説明を、本人から直接聞いた。
すると、Excelに書かれていた内容と、
実際の作業量が噛み合わない。
「あれ?思ったより少なくない?」
しかも、やっていることをよくよく聞くと、
CSVを吐き出す
コピペする
数字を手計算する
別シートに貼る
……ん?
俺の頭の中に、
一つの疑問が浮かぶ。
「これ、計算式組めば一瞬では?」
俺、Excelの神じゃない
ここで一旦、俺のスキルを正直に言っておく。
Excelはそこそこ使える
関数はSUMIFS、VLOOKUPくらい
マクロ?使えない
VBA?知らん
ショートカットは雰囲気
つまり、Excel中級者。
世の中には、俺の100倍詳しい人が山ほどいる。
それでも思った。
「これ、初回だけ頑張れば
あとは流すだけの仕事やな」と。
やってみたら、やっぱりそうだった
実際にやってみた。
CSVを吐く
正規化する
計算式を組む
テンプレ化する
……終わり。
初回は確かに時間かかった。
でも2回目以降?
10分。
冗談じゃなく、コーヒー入れてる間に終わる。
ここで衝撃の事実
その仕事、誰がやっていたか。
改めて考えてみた。
月給50万円の人。
会社がその人に払っていたコストは、
ざっくり計算して──
給与:50万円
社会保険:会社負担分
交通費等コスト
オフィス按分コスト
80万円前後。
一方、俺。
アルバイト(笑)
時給換算。
引き継ぎ後、
月にかかるコスト。
他の仕事を含めても約5万円(笑)
……。
ん?
ちょっと待て。
給料50万円の仕事が、5万円になった瞬間
同じ仕事。なんなら他の業務も委託されているので
俺の方が仕事量的は多いのは間違いない。
同じアウトプット。
同じ数字。
なんなら俺のセンスで相当みやすくした。
そして引き継ぎなんて不要だ(笑)
だってコピペすればいいだけだから
次回から俺がやる必要なんて全くない。
なのに、
会社コスト 80万円 → 5万円。
経営者は大喜びだよね。これだけコストが下がるから。
別に俺も文句はない。
たったこれだけで5万円もらえるのだから。
これ、誰が悪いとかじゃない。
むしろここからが大事。
仕事って、実は「やってる感」で膨らむ
ここで俺が感じたこと。
仕事って、
実作業
調整
雑談
会議
確認
気遣い
これらが全部混ざって
「忙しい仕事」になる。
でも切り出してみると、
実作業は意外と少ない。
サラリーマンというのは、
「作業」だけじゃなく
「そこにいること」
「反応すること」
「待つこと」
にも給料が発生している。
これは悪口じゃない。
むしろ、めちゃくちゃ有利。
フリーター(個人コンサル業)は「成果物」にしか金が出ない
一方で俺みたいな立場。
成果物が出ないと0円
早く終わっても報酬は増えない
暇=不安
だからこそ、
無駄を削る
効率を上げる
早く終わらせる
この思考になる。
結果、
「もう終わったんですけど」
という状態になる。
で、俺は思った
こんな暇なのに、
5万円もらっていいのか。
一方で、
よくこれで
月給50万円もらってたな、
とも思う。
──矛盾。
でもこれ、
どっちも正しい。
サラリーマンは思っている以上に悪くない
これは皮肉でも何でもない。
安定
社会保険
固定給
役割保証
これ全部込みで考えると、
サラリーマンは超優遇職業だ。
定年まで働くことができるんだから。
一方で、
効率化すると仕事が減る
減ると評価されない
忙しい方が正義
という構造もある。
だから、
無駄が残る
属人化する
改善されない
そして結果、
「忙しい人=優秀」
みたいな幻想が生まれる。
給料50万円が悪いわけじゃない。
アルバイト5万円が正義なわけでもない。
ただ一つ言えるのは、
仕事は切り出すと、
意外と正体が見える。
そして、
サラリーマンという働き方は、
思っている以上に
守られていて、恵まれている。
俺は今、アルバイトをしながら
それを痛感している。
──それでも。
暇だと、
俺はまた次の仕事を探す。
そして個人事業主とかフリーランスと言われる俺たちは
思った以上に稼げないということだ。
企業に属していれば月給が安定的にもらえる。
個人事業主やフリーランスは
不安定なのに報酬も低い傾向がある。
だから忙しくなければ。
じっとしていられないから。
社長辞めた郎、
今日もウロウロしている。
俺の旅は、やっぱり終わらない。
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