第13回 俺はHSPなのにパワハラ管理職?〜社員との温度差で燃える俺〜
6時に家を出て、21時帰宅はブラックなのか?
この前、Xでこんな投稿を見た。
夫が朝6時に家を出て、21時に帰宅。
疲れ果てた夫が泣きながら「もう辞めたい」って言ってて、
妻が優しく肩を抱きしめて言ったんだって。
「もう辞めていいんだよ。こんなブラックな会社……」
……え、ブラックなの?
え、え、ブラックなの??(二度見)
俺の感覚では「いや、それ……普通やん」って思っちゃった。
朝6時に家出るのって、単純に住んでる場所かもしれないし…
これって会社が悪いって話になるのだろうか。と真剣に悩んだ俺。
21時に家に着くなんて最高じゃん!ってむしろ思ってしまう。
これ、世代が違うんですかね?
昭和の営業職って、ガチでこうだった。
「残業」という言葉すらなかったし、
「帰る=サボり」という謎文化があった。
つまり俺、がっつり昭和ブラック企業産の元経営者なんです。
……はい、否定できません。
経営者になり社員の労働環境は
かなり気にしている方だとは思っている。
ストレスチェックの問題もあるから残業は毎月レポートにしていた。
それでも感覚の違いは大きいと改めて感じてしまった。
ギャップにイラッとする俺 vs 現代の社員
M&A後、俺の業務はガラッと変わった。
これまでの主業務は減ったけど、新しい業務は山ほどある。
だから俺、むしろ率先して仕事を“拾い”にいってる。
それはね、暇だからだけではなくて、M&A後にさらに市場が悪化して売り上げが出ない申し訳なさがある。
一方、社員はというと。
「それ、私の仕事じゃないんで……」
「聞かれてないからやりません」
……なんでそんな潔いんだ(笑)
しかも成果に対する執着心が、
もう“消しゴムで消した跡”レベルで薄い。
俺の頭の中:「え、成果出ないの、気にならないの?なんで??」
でも正直俺には少し負い目もある。
だから今までの様なマネジメントはしていない。
HSPと“温度差”の地獄
実はこの「感覚の違い」──HSP気質の経営者にとってはけっこうキツい。
なぜならHSPは、空気を読みすぎる。
たとえば、社員が
ちょっとだるそうにしてる
明らかにやる気が薄い
仕事を拾わない
……その「温度差」を秒速で感じ取ってしまう。
しかも、“気になる”を通り越して、勝手に自分を責め始めるのがHSPあるある。
「俺、厳しすぎたかな…」
「言い方きつかったかな…」
「いやでも、これくらいやるの普通じゃない!?」
「え?もしかして俺……モンスター上司……?」
──みたいな脳内反省会が延々と開催される(笑)
「俺の魂と定時退社のはざまで」〜M&Aを決めた理由〜
よくM&Aの理由って「出口戦略です」とか「事業拡大のため」とか
めっちゃキレイな言葉で語られがちだけど、
俺の場合、正直もっと泥臭い話。
ぶっちゃけると、
「俺と社員の働き方の温度差」
──これが一番デカかった。
俺「戦うぞ!」 vs 社員「そろそろ帰るね〜」
頑張りたい俺、市場に一矢報いたい俺
対する社員、
「プライベートも大事なんで(定時)失礼します〜」
この瞬間、俺の中で何かがスッ…と冷えた。
俺:「え?これからが勝負じゃん?」
社員:「え?もう勝負時間終わってますけど?」
いやいやいや、
俺がバチバチにリングに上がろうとしてるのに、
相手はタオル持ってシャワー浴びに行ってるんだよ??
“未達成”でも「今日も一日お疲れさま!」
営業目標が未達でも、
「いや〜今日もよく頑張ったな」と
17:59に帰る社員を見たときの俺の顔
😐 ← たぶんこんな顔してた。
いや、わかるよ?
残業しろって話じゃない。
プライベートは大切。それは俺もわかってる。
でもね、俺の頭の中には
「未達=戦いの始まり」という
昭和スポ根の血が流れてるんですよ。
社員:「もう定時なので帰ります!」
俺:「これから“延長戦”なんだけど……?」
どんなに話しても、平行線
この働き方のギャップを埋めようと、何度も話し合った。
まじめに、時には熱く、時には資料までつくって。
でもね──
平行線すぎて、もはや定規なんて必要なく測れるレベル
しかも、時代と法律は俺の味方じゃない。
残業は悪、長時間労働はアウト。
つまり、昭和魂は法的に負ける運命なのだ。
議論のたびに、俺の魂がスゥ〜……と
蚊取り線香みたいに消えていく
「線引き」って難しい
俺もね、プライベート大事にしてる。
息子と遊んだり、Netflix見たり、サウナ行ったり。
決して“働くロボット”じゃない。
でも、
「勝負どころでは全力を出したい」
この感覚が、どうにも合わなかった。
たとえるなら、
大差で負けてるからと言って手を抜くことはしたくない。
でも社員は「タイムはどうでもいいから景色を楽しもう」派。
うん、これ一緒に走ると地獄です。
だから俺、M&Aを決めた
これは俺がM&Aを決めた裏テーマでもある。
「俺が頑張ればなんとかなる」
そう思って踏ん張ってきたけど、
組織の温度差と“時代の空気”には勝てなかった。
もっと踏み込めばシンプルに経営者としての、マネジメント力がなかったという話だ。
そして今、俺はもう社長じゃない
でもね、今も状況は似てる。
俺はもう社長じゃない。
けど買い手のために、会社のために働きたいと思ってる。
社員は今日も定時で帰る。
俺はちょっと残ってメール打ってる。
サウナ行こうかな…と思いながら、仕事してる(笑)
俺もプライベートは大切にしてる
決して「仕事がすべて」ってわけじゃない。
俺だって、家族と過ごす時間が宝物だし、
年々「人生の時間の使い方」って大事だなって思う。
でも──
俺の「人生の大事」の中に
「全力で勝ちに行く仕事時間」が入ってるだけなんだ。
それが悪いわけでも、社員が間違ってるわけでもない。
ただ、価値観が違うだけ。
でもこの“違い”が地味に心にくるんだよね。
ちくちくと。
しかも遅効性で(笑)
「M&Aを決めた本当の理由はなんですか?」って聞かれたら
俺はこう答えると思う。
「俺と社員の温度差に、心がちょっと疲れたから」
カッコいい理由じゃない。
でも、多分これが本音。
勝ちたい俺と、暮らしたい社員。
その両方が正しくて、でも交わらなかった。
俺:「さあ勝負だ!」
社員:「お疲れさまでした!」
俺の心:「ちょ、待てよ!」(キムタク風)
俺の旅は終われそうにない(笑)
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